お盆の迎え火と送り火とはどんな意味?日にちと時間 やり方も教えて!

お盆の迎え火と送り火とはどんな意味?日にちと時間 やり方も教えて!

お盆の迎え火と送り火とはどんな意味?

日にちや時間はいつ?

やり方は?

マンションはどうするの?

その疑問、解消します!

迎え火と送り火にこめられた思い、

焙烙とオガラはどこで買うのか、

迎え火と送り火の具体的な手順も含めて、

わかりやすくお伝えします。

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お盆の迎え火と送り火とはどんな意味?

お盆の風物詩ともいえる『迎え火』と『送り火』。

迎え火と送り火は昔から行われている伝統的な行事で、

江戸時代に盛んになったと言われています。

江戸の頃はお盆の時期になると「藪入り(やぶいり)」といって、

商家などに住み込み奉公していた丁稚や女中など、

奉公人が仕事を休んで実家へ帰り、

家族全員でご先祖様の供養をしていました。

迎え火とは?

迎え火とは、あの世から故人やご先祖様の霊が迷わずに家まで帰ってこれるように焚く火のことです。

お盆には故人やご先祖さまの霊が帰ってくると言われており、

迎え火はそのときの目印になるものです。

迎え火は家の門口や玄関先で行う場合もあれば、

お墓で行う地域もあり、

その形態はさまざまです。

昔は家族全員でお墓や菩提寺に提灯を持って行き、

お墓の前で提灯に火を入れて、

その火を消さずに持ち帰り、

家に帰ってから火を仏壇に移す、

という流れを迎え火としていました。

今でもその流れで行う家や地域もありますが、

一般には、家の門口や玄関で「焙烙(ほうろく)」という素焼きのお皿の上で「オガラ(麻がら)」を焚いて、故人やご先祖様の霊を迎えます

こちらが焙烙のお皿、白い束がオガラです。

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■ オガラとは

オガラ(麻がら)」は迎え火と送り火の際に燃やすもので、

皮をはぎ取った麻の茎のこと。

麻の皮をはいだあとに残る芯の部分をオガラといいます。

麻は古来より清浄な植物として考えられてきました。

オガラを燃やすことで悪霊を祓い、

周囲の空間を浄化するという意味が込められています。

送り火とは?

故人やご先祖様の霊をお迎えするのが迎え火、

故人やご先祖様送るのが送り火です。

迎え火とは、この世からあの世へ、故人やご先祖様が迷わず戻れるよう願って焚く火のことです。

前述のように迎え火は故人やご先祖様の霊が帰ってくるときの目印になり、

送り火は故人やご先祖様の霊を、

わたしたちがしっかりと見送っているというになります。

昔は仏壇の火を提灯に移し、

その提灯の火を消さないままでお墓や菩提寺へ持参し、

お墓の前で提灯の火を消して、

故人やご先祖様の霊を送り出すという流れを送り火としていました。

現代ではこれも迎え火同様、

家の門口や玄関で焙烙にオガラなどを焚いて送るのが一般的です。

迎え火と送り火の日にちや時間はいつ?

お盆の日にちは地域により異なります

8月15日を中心とした期間に行われることが多いですが、

地域によっては旧暦の7月15日や、

新暦の7月15日に行うこともあります。

お盆の期間としては、


7月ならば7月13日~7月16日、

8月ならば8月13日~8月16日、

となります。

迎え火の日にちと時間

迎え火の日にちは、お盆の初日の13日の夕方

または前日の12日の夕方であることが一般的です。

迎え火を行う日にちや時間に特に決まりがあるわけではなく

地域によってはお盆がある月の1日~7日に迎え火を焚く習慣があります。

また、迎え火を焚く時間も夕方に限らず、

家族全員が揃う時間に行う場合もあれば、

霊は暗くなってから動き出すという考えから、

日が沈んでから行うというケースもあります。

迎え火をするお盆初日のことを、

迎え盆」・「お盆の迎え日

などと呼びます。

送り火の日にちと時間

送り火は、一般的に8月16日の夕方に行われます。

なぜ夕方かというと、

故人やご先祖様の霊は16日の午前中までは家に滞在するとされているからですが、

前日の15日の夕方に行う場合もあります。

迎え火と同様に、

送り火を行う日にちや時間に特に決まりがあるわけではありません

送り火をするお盆最終日のことを、

送り盆」・「お盆の送り日

などと呼びます。

送り火は地域の伝統行事となっていることも多く、

8月16日の夜、京都の大文字山に、

「大」の字がくっきりと映える『京都五山の送り火』は特に有名です。

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迎え火と送り火のやり方は?

迎え火と送り火は、

昔は墓前で行うのが一般的だったようですが、

お墓と自宅に距離がある現代では、

自宅の玄関先で行うことが多くなりました。

迎え火と送り火の手順は同じです。

迎え火と送り火のやり方

家の門口や玄関で、

素焼きの焙烙(ほうろく)にオガラを折って積み重ね、

火をつけて燃やし煙を立たせます。

そして黙祷をしてから火を消します。

迎え火ではオガラを燃やしたその煙に乗って、

ご故人や先祖様の霊が家に帰ってきて、

送り火ではオガラを燃やしたその煙に乗って、

故人やご先祖様の霊があの世に戻るともいいます。

火を消すタイミングは?

迎え火と送り火の火を消すタイミングに決まりはありません。

黙祷をしたらすぐに水をかけて消す家もありますし、

オガラが燃え尽きるまで見守って、

その後に水をかけて消す家もあります。

迎え火と送り火をまたぐのはなぜ?

東京などの都市部の地域では、

迎え火や送り火の火を「またぐ」という習慣があります。

迎え火をまたぐことにより厄除けとなり

病気や災厄から身を守ることができる

とされ、

疫病をよけるおまじないとして続いてきたものです。

実家の近所でもオガラを焚いている最中、

オガラの上を3回またぐ、

ということをしているお家が何軒かありました。

玄関から外に向かって火を焚いている焙烙をまたぎ、

元の場所に戻ったら再度またぎ、、、

と合計3回、オガラの上をまたぐのです。

同じ東京でもまたがない地域もあるので、

宗派やその家の風習にもよるところがあるようです。

焙烙やオガラはどこで買うの?

焙烙は仏壇店やホームセンター、

オガラも仏壇店やホームセンター、

スーパーや花屋さんで購入できます。

通販でも購入できます。

こちらは焙烙とオガラがセットになったものです。

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迎え火と送り火 マンションの場合は?

マンションなどの共同住宅の場合、

玄関先で実際に火を焚くというのは難しいですね。

そのような場合は、

点灯した提灯(盆提灯)を玄関先に持って出て一礼、

黙祷をして迎え火・送り火とします。

お盆の迎え火と送り火とはどんな意味?日にちと時間 やり方も教えて! まとめ

迎え火とは、あの世から故人やご先祖様の霊が迷わずに家まで帰ってこれるように焚く火のこと。

送り火とは、この世からあの世へ、故人やご先祖様が迷わず戻れるよう願って焚く火のことです。

お盆の迎え火と送り火には、

「この日にしなければいけない」

という決まりはありません。

一般的に迎え火の日にちは、

お盆の初日の13日の夕方、

または前日の12日の夕方、

送り火は、一般的に8月16日の夕方に行われます。

迎え火&送り火は玄関や門口で、

焙烙の上のオガラなどを燃やして行いますが、

火を使えない場合は

盆提灯が迎え火と送り火の代わりとなります。

年に一度、故人やご先祖様が帰ってくるお盆。

迎え火と送り火は火の元に充分注意して行いたいですね。

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