お盆のお供え物って予算はいくらくらい?
どんなものを選ぶのが良いの?
のしの付け方、名前の書き方は?
お供え物の正しいマナーを解説します。
いざという時に慌てずに済む基本の五供、
お作法や決まりごとをしっかり身に付ければ、
より良い人間関係にもお役立ちです。
お盆のお供え物の基本マナー
お盆は、ご先祖様や故人を供養する行事です。
東京などでは7月15日を中心に行うのに対して、農村地区では農作業の関係上8月15日を中心に行われます。
南北に長い日本では、7月盆・8月盆・旧盆(旧暦の7月15日頃)と、日付もご供養の仕方も地域ごとに異なります。
中でも、お供え物に関しては、同じ地域に住んでいても、家庭によって考え方に大きな差があります。
なので、自分の家のお供え物と他の家庭のお供え物が違うのも当たり前。
たとえば、あなたの実家と嫁ぎ先のお盆のお供え物にギャップがあっても当然なのです。
でも、長くお付き合いする関係だけに、大きな行き違いは避けたいですね。
良好な関係を維持するためにも、お盆のお供え物のルールやマナーについてお伝えします。
お供えの基本は五供
宗派は違っても、故人や先祖をお迎えして供養するという基本的なお作法に変わりはありません。
仏壇に明かりを灯し、線香を上げ、花や供物を添えることは供養の基本です。
仏壇に灯すろうそくやお線香、故人の好きだった花やお菓子などの食べ物、清浄な水などのお供え物は一般的に「五供(ごく)」と呼ばれます。
■ 五供とは
・香(こう):抹香や線香
・花
・灯燭(とうしょく):ろうそくに灯りをともすこと
・浄水(じょうすい):新鮮なお水
・飲食(おんじき):普段いただく食べ物
「五供(ごく)」は、あの世からお帰りになる故人や先祖の御霊を迎え、もてなすという、本来のお供え物の考え方です。
お盆のお供え物にかける金額と品物
一般的にお供え物にかける金額の相場は、3000~5000円です。
品物ではなく、現金を包んでも構いません。
お金をお供えする時の相場は?
■ お金をお供えする時の金額の相場
○ 新盆・・・1万円
○ それ以降・・・2000円~3000円
お金を入れる袋の表書きは、
「御仏前」「御佛前」「御供物料」として、仏壇にお供えします。
地域によっては新盆の場合は現金が良いとされているところもあったり、NGのところもあります。
このあたりは、親戚や地域の年長者に聞いておくことをおすすめします。
お盆のお供え物の選び方
お盆は、あくまでも故人を供養するためのもの。
なので、花や食べ物などのお供え物は、故人の好きだったものを中心に選ぶといいです。
お盆のお供え物は、肉類や魚介類は殺生に通じるのでNGです。
また、バラのようにトゲのあるお花や、宗教によってはお酒やコーヒー、タバコなどの嗜好品もふさわしくないといわれることがあります。
■ 贈りやすいお供え物
・クッキーやおせんべいなどの焼き菓子
・旬の果物
・花
・お線香やろうそく
・故人の好きだった飲み物
・地域の名産品
日持ちがするもので、好き嫌いが少なく、もらったら食べたり使えるものが良いですね。
お菓子の場合は個別に包装されているものが配りやすく、衛生的です。
焼き菓子は日持ちがする上、子供から大人まで喜んでもらえるのでおすすめです。
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お盆のお供え物にのしは必要?書き方は?
お供え物を用意する場合には、むき出しの品物では失礼になってしまいます。
「のし」や「掛け紙」をつけるのが一般的です。
品物をショップで購入する際、
「お供えの掛け紙を付けて下さい」
と言えば、その地方に合ったのしの表書きを付けてもらえます。
お盆のお供え物の水引の種類と色
お供え物の掛け紙に使う水引は「結び切り」を使います。
「結び切り」は、一度きりの意味合い。
水引の色は、
・関東では黒白
・関西では黄白
を使うことが多いですが、これも地域差があります。
POINT!
のし紙の種類は相手のしきたりや決まりごとに合わせる形になるので、気になる場合は、あらかじめ先方に確認をしておくと安心です。
お盆のお供え物の表書きの書き方
表書きは「御供」にしておくと間違いありません。
お供え物の表書きは、宗派や亡くなられた日によって書き方はいろいろあるのですが、「御供」は共通して使われる表書きです。
名前はフルネームを書くようにします。
夫婦の場合は連名にするのが一般的です。
まず夫の名前をフルネームで、右側に書きます。
夫の左側に、妻の名前を夫の名前の高さと合わせて書きます。
お盆は親戚など同じ名字が集まる席になりますので、フルネームであれば贈られた方も混乱を避けられますし、管理しやすくなります。
のしを付ける時は、誰からのお供えかが分かるように、外のしにしましょう。
お盆のお供え物の基本マナー良い品物と金額の相場のしの書き方とは? まとめ
お供えした食べ物には、「一緒にいただく」という意味もあります。
お仏壇にお供えした食べ物は無駄にせず、時期を見計らって下げたら、いただくことも供養になります。
お盆にいただいたお菓子や果物も、ご挨拶に見えたお客さんにお出ししても問題はありません。
せっかくのお供えです。
故人やご先祖様、親類縁者にも喜んでもらえるような品物を選べたらいいですね。
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