竜巻とつむじ風の違いとは?発生条件やメカニズムをわかりやすく教えて!

竜巻とつむじ風の違いとは?

小型の『竜巻』が『つむじ風』?

竜巻とつむじ風の発生条件やメカニズムは?

その疑問、解消します!

竜巻とつむじ風の見た目の違い、

それぞれの意味と定義、

どんな気象や天気の時に起こるかも含めて、

わかりやすくお伝えします。

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竜巻とつむじ風の違いは?

近所の小学校のグラウンドで

砂埃が舞い上がる小さな突風が発生、

たまたま近くを通りかかった友人が動画を撮っていて、

SNSにアップしていました。

「オズの魔法使いのミニ竜巻みたいだね~」

と盛り上がったのですが、

実はこの突風の正体はつむじ風です。

竜巻とつむじ風、

はたから見ると似たようなものに思えますが、

両者は根本的に異なる気象現象です。

「小型の『竜巻』が『つむじ風』なんじゃないの?」

と思っている人が多いんですが、

竜巻とつむじ風は発生条件やメカニズム

その規模もまったく異なるものです

竜巻は雲から地面に向かって下り、

最終的には空と地面が渦で結ばれます

一方、

つむじ風は地面から発生し、

空につながることはありません

そして何より、

竜巻とつむじ風ではパワーが違います

竜巻は様々なものを吹き飛ばし、

家や電柱なども破壊してしまいますが、

つむじ風は破壊できても

運動会のテントくらいまでです。

竜巻とは?

竜巻と聞くと、

アメリカの竜巻多発地帯を舞台にした、

スピルバーグ製作総指揮、

ヤン・デ・ボン監督のパニック・スペクタクル映画、

『ツイスター(1996)』を思い出します。

空中に木が舞いボートが舞い、

電線はショートして爆発、

トラックも宙を舞い、

タンクローリーも飛ばされて・・・

これでもかと町に襲いかかる巨大竜巻に

心底ビビりました^^;

映画の公開当時は

「アメリカの竜巻は規模が違いすぎる」

と思いましたが、

最近の異常気象を考えると

他人事ではないような気がします。

日本ではそこまでの巨大竜巻はありませんが、

それでも年に数回は竜巻の被害が発生しています。

竜巻の大きさはさまざまで、

小さいものは直径10m程度ですが、

多くは直径100mから600mとなります。

竜巻は地震や台風のように、

一度発生すると

わたしたちの暮らしに大きな被害をもたらします。

竜巻は空気が地上から上空へ

激しく吹き上げられてできるもので、

短い時間に、

しかもせまい場所で発生します。

気象庁では竜巻を以下のように定義しています。

「激しい空気の渦巻で、大きな積乱雲の底から漏斗状に雲が垂れ下がり、陸上では巻き上がる砂塵、海上では水柱を伴う」

竜巻の発生条件は?

竜巻にはその上に、

必ず雷雲(積乱雲)があり

雷雲の強い上昇気流に伴って竜巻の渦を作ります。

また竜巻の渦も雲で出来ています。

竜巻が出来る正確な原因はまだわかっていないのですが、

ひとつわかっているのは

竜巻のときには竜巻の上空に

空気の薄いところが出来るということです。

何らかの原因によって空気の薄いところが出来ると、

ここを埋めるために下にある空気が

激しい勢いで吸い上げられます。

そうなると空気が渦を巻きながら上空にのぼり、

これが竜巻になるわけです。

竜巻は上空の雲から垂れ下がる、

ろうと状の雲をともなっていることが特徴で、

前線の通過や

台風の接近に伴って発生することが多いといわれています。

竜巻は大気の状態が不安定な、

どんよりと暗く低い雲が立ち込める、

荒れた天気の時に起こります

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竜巻が起きると空気は激しく渦を巻いて、

強い風が吹きます。

風速は秒速100m位にもなり

被害状況から見て

「風速100m/sを超えている」

と推定されるものまであります。

大きな竜巻で吹く風は台風以上に強く、

地球上で吹く最も強い風

と言われ、

その破壊力は気象現象の中で最大で

ひとたび発生すると甚大な被害をもたらします。

竜巻注意情報

竜巻が発生するおそれがあるときには

気象庁から『竜巻注意情報』が発表されます。

『竜巻注意情報』は積乱雲の下で発生する竜巻や

ダウンバーストなどの激しい突風に対して、

注意を呼びかける情報で、

多くは雷注意報とともに発表されます。

『竜巻注意情報』が出ても

竜巻が発生しないこともありますが、

『竜巻注意情報』は気象庁が、

「今まさに竜巻などの激しい突風が発生しやすい気象状況になっている」

と判断した場合に発表する情報です。

気象庁がさまざまなデータから

竜巻になる可能性が十分あると判断しているので、

『竜巻注意情報』が出たら

最大限の注意をすることが重要です。

もしも竜巻が発生したら、

その被害は計り知れないほど

大きなものになります。

雷や急な風の変化など、

積乱雲が近づく兆しがある場合は、

頑丈な建物に移動するなど、

安全確保に努めましょう。

つむじ風とは?

つむじ風は気象用語では

塵旋風(じんせんぷう)』

といいます。

つむじ風は地表の大気に上昇気流が発生し、

これに水平方向の強風が加わって

渦巻状に回転しながら立ち上る突風です。

竜巻の上空には必ず積乱雲がありますが、

つむじ風は竜巻のように

雲を伴うことはありません。

つむじ風は竜巻と違って地上付近のもので、

直径は数mから数十mと

竜巻に比べると遥かに小規模で、

通常、直径50メートル以内です。

つむじ風は『つじ風』とも言います。

つむじ風の発生条件は?

つむじ風は日射で地面が加熱された時に発生します

強い日ざしのよく晴れた日に発生することが多く、

地表の土や砂埃、

落ち葉やゴミ、

枯れ草などの粉塵が舞い上がるため、

現象が目視できます。

気象用語で辻風を

『塵旋風(じんせんぷう)』というのは

ここからきているんですね。

つじ風は英語では

ダストデビル(Dust devil)』

と呼ばれます。

つむじ風の命は数分程度と短く、

しばらくすると消滅しますが、

パワーのあるものだと前述のように

運動会のテントくらいを

巻き上げる力を持つので注意が必要です。

竜巻とつむじ風の違いとは?発生条件やメカニズムをわかりやすく教えて! まとめ

竜巻とつむじ風は発生条件やメカニズム、

その規模もまったく異なるものです。

竜巻は空気が地上から上空へ

激しく吹き上げられてできるもので、

短い時間に、

しかもせまい場所で発生し、

多くは直径100mから600m、

風速は秒速100m位にもなります。

竜巻にはその上に、

必ず雷雲(積乱雲)があります。

竜巻は大気の状態が不安定な、

どんよりと暗く低い雲が立ち込める、

荒れた天気の時に起こります。

つむじ風は地表の大気に上昇気流が発生し、

これに水平方向の強風が加わって

渦巻状に回転しながら立ち上る突風です。

つむじ風は日射で地面が加熱された時に発生します。

通常、直径50メートル以内で

数分程度で消滅します。

つむじ風は春先に発生しやすいといわれますが、

近年では5月以降でもあちこちで発生しているようです。

竜巻もつむじ風もモノが飛んでくるので、

本当に怖いものです。

梅雨から夏の時期は積乱雲によって、

つむじ風以上の突風、

竜巻が発生しやすくなりますので

くれぐれも天候には気を付けてくださいね。

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