うだるような暑さとはどんな意味?
どのような時に使う言葉?
使い方や文例は?
うだるとゆだるの違いは?
その疑問、解消します!
『うだるような』が表す2つの意味合いと情景、
うだるのイメージ、
うだるような暑さの気温の目安も含めて、
わかりやすくお伝えします。
うだるような暑さとはどんな意味?
ここ数年、夏は広い範囲で記録的な暑さが続き
「日本の夏が暑すぎる」
と感じている方も多いですよね。
丸の内などのオフィス街に行くと、
ビジネスマンやOLが、
滝のような汗を拭いながら
炎天下を歩く姿が目につきます。
日が高い日中は
近所のコンビニに行くだけでも汗が吹き出し、
まさに、
『うだるような暑さ』
です。
よくテレビのニュースなどでも、
厳しい暑さのことを
『うだるような暑さ』
という言い方をしますね。
「梅雨明けから連日うだるような暑さが続いています」
「うだるような暑さの中、多くの観光客が訪れています」
『うだるような』とは暑さを形容する表現で、
その意味は、
あまりの暑さに頭が茹で上がるような感じのするさまのこと。
実際は、汗がダラダラ出てきて、
動けば動くほど暑くなり、
思考能力も低下するような、
「身体も頭も暑さで非常に不快になる状態」を指して、
『うだるような暑さ』といいます。
なので、
「何度以上になったら『うだるような暑さ』なのか」
という明確な線引きはありません。
ニュースや天気予報で『うだるような暑さ』を使うときは
「猛暑日(もうしょび)」と呼ばれる、
最高気温が35℃を超える日が多いようです。
「夏日」:日中の最高気温が、25℃以上の日のこと
「真夏日」:日中の最高気温が、30℃以上の日のこと
「猛暑日」:日中の最高気温が、35℃以上の日のこと
◇ 猛暑日について詳しくはこちら。
・夏日と真夏日と猛暑日それぞれの違いは?気象庁の高温注意情報とは?
うだるの意味とは?
『うだるような』は漢字で書くと
『茹だるような』と書きます。
うだる、と漢字で書くと「茹だる」です。
「茹だる」は「ゆだる」とも読めますね。
卵を殻つきのまま茹でた「ゆで卵」は、漢字で書くと「茹で卵」です。
『うだるような』の「うだる」は、この「ゆだる」からきています。
「ゆだる」と「うだる」はどちらも、
「お湯で十分に熱せられる」
という意味で、
「うだる」には
「暑さで茹だった(茹でられた)ようになる」
という意味もあります。
茹でられたような熱さ、
だから『うだるような暑さ』と表現したのですね。
鍋に水を入れて沸騰させると、
ボコボコお湯が湧いてきますね。
茹であがるような暑さ、
暑くて茹だってしまうような状態、
湯で煮られたように暑い、
こうして列挙していくと、
『うだるような暑さ』は、暑さの中でも最上級の暑さとも言えます。
うだるとゆだるの違いは?
「うだる」とは、
「茹だる(ゆだる)」の音が転じたものです。
類語例解辞典で「うだる」を調べると、
「うだる」は「ゆだる」が変化した語で、
「ゆだる」の方が標準的な言い方とあります。
ベネッセ国語辞典では以下のようになっています。
〔「ゆだる」の転〕
【1】ゆでられる。
【2】暑さのため、体がぐったりする。
【2】の「暑さのため、体がぐったりする」を見ると、
「茹だる」の「だる」は、
もしかしたら「だるい」にもつながるのかもしれません。
こう考えると「うだる」は、
暑くて暑くて、身体がしんどいことの表現にピッタリですね。
うだるような暑さの使い方と文例
『うだるような暑さ』は
「どのような暑さなのか」を表す言葉です。
夏の日は、カラリと晴れて
風のあるときは気持ちいいのですが、
それこそ「うだる(茹だる)」ような暑さのときは、
息をするのも苦しくて
じめじめして汗が止まらず、
全身にまとわりつくような不快感が何ともいえません。
『うだるような』には2通りの意味合いがあります。
- 非常に気温や湿度が高いさま
- 空気が悪く、呼吸に支障が出ているさま
日本の夏は気温のみならず、
湿度が高いので蒸し暑いのが特徴です。
ムンムンする暑さ、
ムシムシする暑さ、
じっとりとした暑さ、
蒸し風呂のような暑さ、
このような非常に気温や湿度が高いさまを称して、
『うだるような』という場合があります。
一方で、
まともに息ができない程の暑さ、
もわっとした暑さ、
ムワッとした暑さ、
むせ返るような暑さ、
このような空気が悪く、呼吸に支障が出ているさまを称して、
『うだるような』という場合もあります。
真夏の暑い時の外気の様子と身体の様子、
「とにかく不快なほど暑い」
ということを一言で言い表せる言葉が
『うだるような暑さ』です。
7月の半ばから8月にかけての真夏、
「明日もうだるような暑さになりそうだ」
「うだるような暑さで仕事が手につかない」
と聞くと、
酷暑のしんどさが伝わってきますね。
うだるような暑さとはどんな意味?うだるとゆだるの違いは?使い方と文例 まとめ
『うだるような』とは暑さを形容する表現で、
その意味は、
あまりの暑さに頭が茹で上がるような感じのするさまのこと。
身体も頭も暑さで非常に不快になる状態を指して、
『うだるような暑さ』といいます。
『うだるような』は漢字で書くと
『茹だるような』と書きます。
「うだる」とは、
「茹だる(ゆだる)」の音が転じたものです。
真夏の暑い時の外気の様子と身体の様子、
「とにかく不快なほど暑い」
ということを一言で言い表せる言葉が
『うだるような暑さ』です。
高温多湿な場所で
体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、
身体の調整機能がうまく働かなかったりすると
身体に熱がこもって熱中症になります。
熱中症は屋外だけじゃなく
屋内で何もしていないときでも発症することがあるので、
うだるような暑さの時は特に気をつけてくださいね。
◇ 熱中症についてはこちら。
・室内の冷房が効いていてもなる熱中症の正体と死にいたる理由とは?
◇ 暑さ指数、気をつけていますか?
・暑さ指数とはどんな意味?気温との違いは?指針の使い方もご紹介
◇ 夏の話題、こちらの記事もご参考に。
・取水制限と給水制限の違いとは?渇水や水不足による影響はどこまで?
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・夏日と真夏日と猛暑日それぞれの違いは?気象庁の高温注意情報とは?