さくらんぼの保存期間はどれくらい?
長持ちさせる方法は?
常温や冷蔵庫、冷凍で保存する時のコツは?
その疑問、解消します!
さくらんぼが日持ちしない理由、
鮮度を見分けるポイント、
さくらんぼのカルピス漬けの作り方も含めて、
わかりやすくお伝えします。
さくらんぼの保存期間は短い
山形に住む学生時代の友人が、
地元山形県の銘産品、「佐藤錦(さとうにしき)」を届けてくれました。
アメリカンチェリーも肉厚でおいしいけれど、
やっぱり佐藤錦は格別です。
真紅に輝く大粒の実、
乳白色の果肉にたっぷりの果汁、
ぱつぱつとした皮の食感もたまりません!
さすが佐藤錦、
「さくらんぼの王様」
「赤いルビー」
と呼ばれるだけのことはあります。
濃い甘さとほどよい酸味、
幸福感に包まれて
さくらんぼを口に含みながら
思わず目を閉じてしまいます^^
でも、
さくらんぼって日持ちしないんですよね。
さくらんぼは傷みやすく、
長期保存には向かない果物のひとつです。
どの果物も収穫後も生きていて
体内の栄養素や水分を使って
呼吸をしています。
そのため、日に日に劣化していくわけですが、
特にさくらんぼは鮮度が劣化しやすく
時間が経つほど実がやわらかくなってきたり
旨味が低下して
傷みだしてきます。
ひとつ傷みだすと、
次々に他のさくらんぼも傷んでいきます。
また、
さくらんぼは気温の変化にも弱いので
梅雨どきは特に注意が必要です。
梅雨に入ると
「梅雨寒(つゆざむ)」や「梅雨冷え(つゆびえ)」と呼ばれる寒い日があったり、
真夏並みの気温の日があったりします。
こうした温度変化は即、
さくらんぼの劣化につながります。
湿気の多い梅雨自体、
食べ物がなんでも傷みやすい時期でもありますよね。
◇ 梅雨寒について詳しくはこちら。
・梅雨寒 梅雨冷えとはどんな意味?原因と気温の目安は?
さくらんぼの鮮度を見分けるコツ
スーパーや八百屋さんなどで
さくらんぼを購入する際、
鮮度を見分けるちょっとしたコツをご紹介します。
ポイントはさくらんぼの「軸」。
「軸」に注目してください!
軸が緑色で太いものは鮮度が良い証拠で、
時間が経つにつれ
軸が細くなり茶色に変化していきます。
さくらんぼの保存は常温で!
さくらんぼは基本、常温で保存します。
産地から送られてくるさくらんぼも、
クール便ではなく
通常便で出荷されています。
さくらんぼの保存期間の目安は
収穫してから4~5日くらい。
なので、
ふだん、わたしたちがスーパーなどで
さくらんぼを購入する場合は
買ってきてから常温保存したものを、
その日のうちに食べきるのがベストです。
さくらんぼは収獲してすぐよりも、
2~3日常温で置いておいた方が
酸味が抜けるので甘くなります。
つまり、
店頭に並んでいるのは、
一番の食べごろになっているというわけです。
前述のようにさくらんぼは気温の変化に弱いので、
冷蔵庫に入れると
その温度変化で味も変わってしまいます。
気温の高い日や夏の暑い時期であれば
冷房をかけた部屋に置いておきます。
もし食べきれないときは、
さくらんぼが乾燥しないように
新聞紙など吸湿性のある紙に包んで、
なるべく涼しいところで保存しましょう。
冷たいさくらんぼを食べたい時は?
さくらんぼは常温で保存するのが基本ですが、
冷たいさくらんぼを食べたい時は、
食べる直前に冷やして食べると良いです。
さくらんぼは粒が小さいので、
冷水でサッと冷やせばおいしくいただけます。
冷蔵庫で冷やす場合は、
20~30分程度がベストです。
■ さくらんぼのおいしい冷やし方
冷たいさくらんぼを食べたいときの
わたしのおすすめは、
少しだけ塩を入れた氷水に
食べたい分のさくらんぼを浮かべて
冷たくして食べる方法。
さくらんぼのハリ感と
ほんのり塩味が果肉の甘みと相まって、
とてもおいしいですよ。
さくらんぼの保存を冷蔵庫でする方法
常温で保存するのが基本のさくらんぼですが、
冷蔵庫で保存することもできます。
ただし、
さくらんぼは5℃くらいから果肉が硬くなり、
本来のおいしさが損なわれてしまうので
冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
さくらんぼは冷気が直接あたって乾燥しないように
新聞紙やキッチンペーパーなどにくるんで、
フタ付きのプラスチック容器などに入れてから
野菜室に保存します。
さくらんぼはその性質上、
冷蔵庫に長時間入れると、
うま味が水分と共に蒸発するので、
時間の経過につれて乾燥が進み、
食感や味の低下につながります。
また、
さくらんぼの味を左右する酸度も下がってしまうので、
淡白な味になり、
さくらんぼ特有の味わいを感じられなくます。
■ 冷蔵庫の保存期間の目安は?
繰り返しますが、
さくらんぼは気温の変化に弱い果物です。
保存できる期間は通常2~3日、
長期で保存できるものではありません。
さくらんぼの鮮度、
品質や品種の状態によって
保存期間のバラツキはありますが、
いずれにしても
時間が経つほど新鮮さが失われて、
果肉がしおれてくるので、
早めに食べきりましょう。
さくらんぼの保存を冷凍でする方法
さくらんぼは新鮮なうちに食べるのが一番ですが、
常温で保存しても
冷蔵で保存しても、
保存期間はせいぜい2~3日程度です。
どうしても食べきれず
さくらんぼを長期保存したいこともありますよね。
そんなときは冷凍保存という方法もあります。
さくらんぼを綺麗に洗って
軸をとります。
キッチンペーパーなどで
表面の水分をしっかりふき取ったら
発泡トレーなどにコロコロ広げて冷凍庫へ。
さくらんぼが冷凍できたら、
フリーザーバッグなどに入れて保存します。
冷凍したさくらんぼは解凍すると
食感が異なってしまいますが、
半解凍の状態であれば
シャーベットみたいでおすすめです。
また、
凍ったままのさくらんぼを
サイダーやカクテルに入れると
見た目もかわいい飲み物になります。
■ 冷蔵庫の保存期間の目安は?
冷凍での保存期間は1~2ヶ月程度です。
さくらんぼのカルピス漬け
以前、テレビで紹介されたこともありますが、
さくらんぼの冷凍保存に
『さくらんぼのカルピス漬け』
という方法があります。
やり方はとっても簡単。
さくらんぼのカルピス漬
■ 材料
- さくらんぼ……好きなだけ
- カルピス……さくらんぼに合わせて適量
■ 作り方
1.
軸を取ったさくらんぼを
ジップロックやタッパーなどの容器に入れ、
さくらんぼが浸る程度のカルピスを
原液のまま入れます。
2.
あとはそのまま冷凍庫に入れるだけ。
ジップロックで行う場合は、
さくらんぼ同士がくっつかないように
横倒しにして冷凍するのがポイントです。
カルピスは完全に凍らず、
さくらんぼだけが凍ります。
出来上がりはさくらんぼ自体に
カルピスの味が染み込む訳ではありませんが、
さくらんぼの周りに
凍ったカルピスがついて
さわやかに甘酸っぱく、
アイスの実みたいになっておいしいです。
甘党はカルピスの量を多めにすると良いかも。
1年を通して食べられるさくらんぼ「プチジェリー」
こちらは一年中食べられる本物のさくらんぼ、山形産のさくらんぼを蜜煮のゼリーで包み込んだ「プチジェリー」です。
手作業で種が取られているこのプチジェリーは、まさに宝石のようなスイーツです。
味も見た目も申し分ないですが、半解凍くらいになると、さくらんぼの香りがふわっと漂ってきます。
我が家でも頻繁にお取り寄せしています。
自分たちで食べるのはもちろんですが、友人や訪問先などの手土産にすると、とても喜ばれる一品です。
さくらんぼの保存期間を長持ちさせる方法!常温 冷蔵庫 冷凍のコツは? まとめ
さくらんぼは長期保存には向かない果物で、
基本、常温で保存します。
さくらんぼの保存期間の目安は
収穫してから4~5日くらい。
スーパーなどで購入した場合は
その日のうちに食べきるのがベストです。
常温保存しておいたさくらんぼを
冷たくして食べたい時は
食べる直前に冷水や冷蔵庫で冷やします。
さくらんぼを冷蔵庫で保存する時は、
新聞紙などで乾燥を防いで
野菜室に入れます。
保存できる期間は通常2~3日です。
さくらんぼを3日以上保存したい場合は、
冷凍保存がおすすめです。
食感は変わりますが、
シャーベットのように味わったり
飲み物のアクセントにもなります。
また、
カルピス漬けにすると冷凍保存の幅も広がります。
お店で購入の際に選ぶときのポイントは
軸が緑色で太いものが
鮮度が良いさくらんぼです。
さくらんぼは繊細な果物ですが、
酸味と甘みが程よく合わさった、
とてもおいしい果物です。
この時期ならではさくらんぼ、
保存方法を上手に工夫して、
楽しく長く味わいたいですね。
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