風神雷神とはどんな神様?意味や由来をわかりやすく教えて!

風神雷神とはどんな神様?意味や由来をわかりやすく教えて!

風神雷神とはどんな神様?

何を意味するの?

起源や由来は?

「風神雷神図屏風」にはどう描かれている?

その疑問、解消します!

古事記や日本書紀の中での風神と雷神、

民間で風神と雷神が信仰された理由、

日本人の暮らしとの関係も含めて、

わかりやすくお伝えします。

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風神と雷神とはどんな神様?

2020年の東京オリンピックと
パラリンピックを記念して
発行する500円硬貨のデザインに、

国宝の「風神雷神図屏風」が
採用されることが決まりましたね。

「風神雷神図屏風」は江戸時代画家、
俵屋宗達(たわらや そうたつ)の
最高傑作とも言われている屏風絵です。

オリンピック記念硬貨には「雷神」が、

パラリンピック記念硬貨には「風神」が
採用されます。

風神は風をつかさどる神として、
古くから親しまれている神様です。

雷神は雷をつかさどる神
「雷様(かみなりさま)」とも呼ばれます。

屏風の風神雷神図はかなりインパクトの
ある作画で、

右端に風神、左端に雷神と
左右の遠く離した位置に描き

背景には何もなく
金地の余白部分を天空とみなし
風神と雷神のみが
ダイナミックに描かれた構図は
世界でも高い評価を受け、

風神雷神がここまで知られる様になった
きっかけだとも言われています。

現在では京都の建仁寺が所蔵しています

浅草の雷門

東京・浅草にあるお寺、
浅草寺(せんそうじ)の山門は
「雷門(かみなりもん)」と呼ばれていますが

正式名称は

「風神雷神門(ふうじんらいじんもん)」

といいます。

門に向かって右が風神、
左に雷神が配されていて、
門の中央に吊り下げられた提灯には
「風雷神門」のと書かれています。

風神と雷神、それぞれの神様を
もう少し詳しくご紹介しますね。

風神とは?

風神は読んで字のごとく
「風の神様」です。

風をつかさどる神として
古くから人々に親しまれ、よく
裸に風袋(かざぶくろ)をかついで
空を駆ける姿に描かれます。

風袋というのは風を吹き出す袋で
この風袋によって風雨をもたらすといいます。

日本最古の歴史書である『古事記』では
イザナギ(男神)とイザナミ(女神)の間に生まれた、
志那都比古神(しなつひこのかみ)が
風の神であると記されています。

また、
奈良時代の歴史書『日本書紀』では
日本列島にかかった朝霧を
イザナギが息で吹き飛ばすと、
その息が神となり風神となったとされています。

神の名前は級長戸辺命(しなとべのみこと)
別名、級長津彦命(しなつひこのみこと)
とされています。

古事記と日本書紀で共通しているのが
「しなつひこ」なので、一般的には
カタカナ表記でシナツヒコを風の神としています。

古代の人々は、

「風は神の息から生じるもの」

と考えていて、

「シナ(級長)」には「息が長い」と
いう意味がありました。

風神は古代インドの最も古い聖典の一つ、
「リグ・ヴェーダ」にも登場します。

当時のバラモン教で風神は
風をつかさどり、悪い神を追い払い、
豊穣や福徳を授ける神とされています。

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のちに栄えたクシャーナ朝(1~3世紀)
で造られたとされるコインには、
風神の特徴でもある風袋を抱えた姿が
描かれているそうです。

インドの神々は仏教に取り入れられ、
風神もまた中国へと伝わりました。

世界遺産でもある中国の敦煌石窟の壁には
風袋を持つ風神と雷神がセットで描かれています。

風神と雷神の間には
戦いの神である阿修羅神が描かれ、
風神と雷神が阿修羅を守っていると言われています。

風の神である風神は、台風のような
大きな災害を起こす存在として
人々の間で伝承されていきました。

風神は仏教では悪を懲らしめ、
善を勧めて風雨を整える神として
信仰されています。

農耕民族である日本人は、
仏教が伝来する以前から
農作物に多大な被害を及ぼす台風や
暴風を鎮めるために、風神に祈りを捧げ

風神の怒りを鎮める風神祭が各地で
行われてきました。

雷神とは?

雷神は雷を起こすと信じられた神です。

いわゆる「雷様(かみなりさま)」ですね。

雷様の見た目は「鬼」で描かれ、
頭に牛の角を持ち
虎の皮の褌(ふんどし)をして
アーチ状の輪の形に連ねた太鼓と共に
手にばちを持った姿で描かれています。

雷神が太鼓を打ち鳴らす時
稲妻と雷鳴がとどろくとされ、

「雷獣」という怪獣が落ちてくるとも
言われています。

雷神は、「雷様」の他にも、

「雷電様(らいでんさま)」

「雷公(らいこう)」

「鳴神(なるかみ)」

とも呼ばれます。

雷神も風神同様、
『古事記』や『日本書紀』の中で
その誕生について書かれていますが、

平安時代の貴族であり政治家だった
菅原道真(すがわらのみちざね)は
亡くなったあとに、天変地異が多発したことから、

「死して天神(雷の神)になった」

と伝えられました。

菅原道真は学問の神様としても有名ですね。

雷神は民間のあいだでは雷様と呼ばれ

「雷様は地上に降りてきて人のへそを取る」

と伝えられてきました。

その際、

「くわばら」

と唱えれば、雷様から逃げられる
と言われていますが、

この「くわばら」というのは
菅原道真の領地であった「桑原」を
指していると言われています。

◇ 雷様とおへその関係についてはこちら。
雷が鳴るとへそを隠すのはなぜ?雷様がへそを取りに来る由来を2選!

風神雷神とはどんな神様?意味や由来をわかりやすく教えて! まとめ

風神は風をつかさどる神のことで、

雷神は雷をつかさどる神のことです。

雷神は「雷様」と呼ばれ、他にも

「雷電様(らいでんさま)」

「雷公(らいこう)」

「鳴神(なるかみ)」

とも呼ばれます。

美術において風神と雷神は、
日本では俵屋宗達の風神雷神図(屏風)
を代表例に、

風神は風袋を伴い
雷さまは鬼の様態で描かれます。

風神と雷神は台風などの災害が
起こらないように祈ることや

農作物の豊かな収穫を願って
祀られてきたので、
神社の社名に雷神と入っているところも
あります。

風神と雷神は、はるか遠い昔から
わたしたち日本人の暮らしと
とても密接な関係がある神様なのです。

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