秋の全国火災予防運動2019年はいつ?
期間と標語は?
そもそも全国火災予防運動とは?
由来や歴史は?
その疑問、解消します!
春と秋の火災予防運動の時期、
歴代の標語、
期間中に行われるイベント、
火災予防運動の起源も含めて、
わかりやすくお伝えします。
秋の全国火災予防運動 2019年はいつ?
全国火災予防運動は年に2回あって
毎年、春と秋に実施されています。
2019年の全国火災予防運動の期間は以下のとおりです。
- 春の全国火災予防運動:2019年3月1日(金)から3月7日(木)まで
- 秋の全国火災予防運動:2019年11月9日(土)から11月15日(金)まで
春と秋にある全国火災予防運動の期間は
それぞれ1週間。
毎年日にちも固定されています。
春……消防記念日(3月7日)を最終日とする1週間
秋……119番の日(11月9日)を起点とする1週間
一部の地域では、気候の状況によって
日程をずらして実施されることもあります。
わたしが住んでいる地域では
年に2回の全国火災予防運動の時期になると
東京都や区からのお知らせの他にも
新聞の広告と一緒に
消防庁からの広報紙が入っていたりします。
また、町内会の会報や
マンションの管理組合が発行している会報でも
全国火災予防運動のお知らせがあります。
全国火災予防運動が実施される春と秋は
気にかけてチェックするといいですね
秋の全国火災予防運動2019年の標語は?
2019年の秋の全国火災予防運動の標語は
「ひとつずつ いいね!で確認 火の用心」
これは、2019年度の全国統一防火標語。
春の火災予防運動と秋の火災予防運動は
同じ標語を使うんですね。
標語は毎年、消防庁が
家庭や職場・地域における防火意識の高揚を図ることを目的として、
一般社団法人日本損害保険協会との共催で全国から募集します。
過去にはこんな標語がありました。
平成30(2018)年度 『忘れてない? サイフにスマホに 火の確認』
平成29(2017)年度 『火の用心 ことばを形に 習慣に』
平成28(2016)年度 『消しましょう その火その時 その場所で』
平成27(2015)年度 『無防備な 心に火災が かくれんぼ』
平成26(2014)年度 『もういいかい 火を消すまでは まあだだよ』
平成25(2013)年度 『消すまでは 心の警報 ONのまま』
平成24(2012)年度 『消すまでは 出ない行かない 離れない』
平成23(2011)年度 『消したはず 決めつけないで もう一度』
平成22(2010)年度 『「消したかな」 あなたを守る 合言葉』
平成21(2009)年度 『消えるまで ゆっくり火の元 にらめっ子』
全国火災予防運動とは?
全国火災予防運動とは総務省消防庁の
「全国火災予防運動実施要綱」に基づき実施されるものです。
春と秋はそれぞれ
春季全国火災予防運動(春の全国火災予防運動)
秋季全国火災予防運動(秋の全国火災予防運動)
と呼ばれ、
火災の発生を防止することを目的にしています。
消防庁長官による通知、
『令和元年秋季全国火災予防運動実施要綱』
では以下のように目的が記されています。
ちょっと堅苦しい文章ですが^^;
要は、火災の発生を防止することを
目的とした運動が全国火災予防運動です。
前述のように、
秋の全国火災予防運動の初日である11月9日は
「119番の日」
となっていて、
この日は消防の仕事や119番についての
正しい知識と理解を深める日となっています。
火災予防運動とあわせて、
防災意識を高める日として
全国各地の自治体などでは
さまざまなイベントが開催されています。
たとえば、わたしが住んでいる地域では
- 消防訓練
- 消防庁音楽隊によるコンサート
- 子どもたちによる防火パレード
- 消防ポンプ車・はしご車の体験乗車
- 消火器を実際に使うイベント
- 火事が起きたときの避難講習
- AEDの講習と体験
- 起震車による地震体験
などなど、
このほかにも、イベント会場に出向くと
子どもも楽しめる防災クイズ大会など
いろいろな体験コーナーがありました。
全国火災予防運動の由来や歴史は?
木造の家屋が多い日本では昔から
火災被害を教訓とした啓発活動が行われてきました。
全国各地で火災をおこさぬよう、
いろいろな活動がありましたが
大きなきっかけになったのは
1927年(昭和2年)3月7日に発生した
『北丹後地震(きたたんごじしん)』です。
京都府丹後半島北部を震源地とするこの地震は
マグニチュード7.3を記録し、
死者3000人、全壊家屋1万3000棟、
焼失家屋4000棟などの大きな被害が発生しています。
人口密集地ではないのに死者が多かったのは、
2メートルを越す積雪の中、
春先の夕方だったことから
炊事や暖房の火が原因の火災が多く発生して、
それが隣家や倒壊した家屋に燃え移ったからだと言われています。
この北丹後地震と火災を教訓として
北丹後地震後3年目の1930年(昭和5年)3月7日に、
近畿地方で防火運動を実施しました。
これが、我が国初の防火運動と言われています。
北丹後地震に端を発した防火運動は好評で、
同じ年の12月1日には
関東に福島を加えた1府6県が
12月1日を『防火デー』と定め、
府県ごとに一斉の防火運動を行っています。
現在の火災予防運動の由来や起源は?
現在の火災予防運動は、
アメリカの火災予防運動にならって
行われるようになったのが起源といわれています。
アメリカでは1871年10月8日に
シカゴ大火(たいか)と呼ばれる、
アメリカ史上最悪の大規模火災が起こり
死者250人以上、
17,400以上の建造物が全焼、
そして、10万人にのぼる人々が家を失いました。
1911年、シカゴ大火から40周年に際し
「火災予防の必要性を一般に認識させよう」
ということで
アメリカでは10月9日が
『防火デー(Fire prevention day)』
と定められました。
のちの1922年、
10月9日を含む日曜から土曜までの一週間が
『火災予防週間(Fire prevention week)』
として公式に決定されます。
第二次世界大戦後の1946年、
GHQの指令によって
東京都で『火災予防運動』が
10月21日から10月27日に実施されます。
この『火災予防運動』が
GHQの中枢にいたアメリカの
火災予防週間にならったものだったというわけです。
その後は何度か名称や期間の変更を繰り返しながら
1953年(昭和28年)には
『全国火災予防運動』の名称となり、
1989年(平成元年)からは現在の
『春の火災予防運動(春季全国火災予防運動)』は、
「消防記念日を最終日とする一週間(3月1日~7日)」
『秋の火災予防運動(秋季全国火災予防運動)』は、
「119番の日を初日とする一週間(11月9日~15日)」
となっています。
秋の全国火災予防運動2019年はいつ?標語と期間 由来や歴史もご紹介! まとめ
秋の全国火災予防運動は
2019年11月9日(土)から11月15日(金)までです。
秋の全国火災予防運動2019年の標語は春と共通で
「ひとつずつ いいね!で確認 火の用心」
となっています。
全国火災予防運動とは
火災の発生を防止することを目的に行われ、
秋の全国火災予防運動の初日である11月9日は
「119番の日」
となっています。
全国火災予防運動の由来は
『北丹後地震』を教訓とした、
近畿地方の防火運動にあります。
我が国の現在の火災予防運動は、
アメリカの火災予防運動にならって
行われるようになったのが起源といわれています。
アメリカの火災予防運動の歴史は古く、
1871年のシカゴ大火が所以となっています。
これから冬にかけては空気が乾燥し、
火災が発生しやすい気象条件になります。
暖房器具などで火を使う機会も
増えてくるので
火災をおこさぬよう、
ひとりひとりが普段の生活の中から
火災予防を実践することが重要ですね。