なぜ10月10日が『目の愛護デー』なの?
『Tokyo eye festival』ってどんなイベント?
その疑問、解消します!
『目の愛護デー』の由来と歴史、
『Tokyo eye festival 2019 』の開催内容も含めて、
わかりやすくお伝えします。
10月10日が目の愛護デーなのはなぜ?
10月10日は『目の愛護デー』です。
なぜこの日が『目の愛護デー』なのかというと、
10月10日の「10」と「10」をそれぞれ横に倒すと、数字の「1」が人の顔の眉、「0」が目に見えることに由来しています。
目の愛護デーとは?
『目の愛護デー』は視覚障害や感染性眼疾患、生活習慣病による眼疾患などに対する予防意識の高揚を図るとともに、
眼疾患の早期発見、治療など、目の衛生に関する注意を喚起し、公衆衛生の向上を図ることを目的として設けられました。
(1) 視覚障害の予防及び視力の保持
(2) 感染性眼疾患の予防・早期治療
(3) 生活習慣病による眼疾患の早期発見、早期治療
(4) 角膜移植に関する正しい知識の普及
『目の愛護デー』では、厚生労働省が主催となって、毎年目の健康に関わる活動が進められています。
仕事でもプライベートでも、わたしたちの暮らしにパソコンやスマートフォンが欠かせなくなった現代、
目の疲れによるさまざまな不調で、目がいかに重要な働きを持つものか、実感することがよくあります。
本来、生物が生きていくためには、敵や周囲の情報をいかに早く的確にキャッチできるかどうかが肝心ですが、
人間の五感による情報判断の割合は、視覚から約87%、聴覚7%、触覚3%、嗅覚2%、味覚1%と言われています。
毎日を明るく、楽しく過ごすためにも、目はいつまでも健康にしていたいものですね。
目の愛護デーの由来と歴史
『目の愛護デー』の歴史は古く、90年近い歴史があります。
はじまりは1931年(昭和6年)。
当時の中央盲人福祉協会が失明予防の運動として、10月10日を『視力保存デー』とすることを提唱し、 内務省、文部省の後援で毎年活動を始めたのがきっかけです。
1938年(昭和13年)になると、日本眼科医会の申し出によって日にちと名称が変わり、9月18日が『目の記念日』となります。
翌年の1939年(昭和14年)、第二次世界大戦が始まり、戦争中は一時活動を休止していましたが、
戦後の1947(昭和22)年に、再び中央盲人福祉協会が10月10日を『目の愛護デー』と定めました。
現在では厚生労働省が主催となって、毎年全国で目の健康を促す活動が行われ、目に関連する企業や団体も独自でイベントを開催したりしています。
『目の愛護デー』が設立された頃は、社会の衛生状態が悪くトラホーム(トラコーマ)や結膜炎といった感染症の疾患がとても多くありました。
トラホームは繰り返してかかると、眼球が傷ついてしまい、失明してしまうこともある恐ろしい病気です。
中央盲人福祉協会の啓蒙活動とともに、しだいに衛生面も整い、医学の進歩によって、目の感染症は重篤な症状になる前に治せるようになりましたが、
現代の日本は高齢化社会が進み、いわゆる成人病で失明する人が増加しています。
今は白内障や緑内障、糖尿病網膜症、加齢性黄斑変性など、外から見ただけでは分からない病気が多いのです。
いくら医学が進歩しても、失明につながる病気を防ぐことができないのが、現状です。
現在、日本における成人の中途失明原因は、1位が緑内障(28.6%)、2位は網膜色素変性症(14.0%)、3位は糖尿病網膜症(12.8%)、4位は黄斑変性(8.0%)、5位が網脈絡膜萎縮(4.9%)です。
このデータは2016年の統計から起こしたものですが、今後、平均寿命が長くなるにつれて患者総数は増えていくと考えられます。
わたしの母も本人にはまったく自覚がないにもかかわらず、定期検診で緑内障と診断され、結果としては手術を受けて回復しました。
身内が診断されて初めて知ったのですが、緑内障では、病気がかなり進行するまで自覚症状がほとんどないタイプのものが多いんですね。
緑内障の発見には定期的な検査が有効だと言われています。
どんな病気も、早期発見と早期治療が最も大切なのはご存知のとおりです。
10月10日の『目の愛護デー』をきっかけに、大切な目のことを考えることができるのはとてもいい機会ですね。
目の愛護デーのイベント Tokyo eye festival 2019
10月10日の『目の愛護デー』にちなんで、東京では毎年、10月10日に近い土日や祭日に『Tokyo eye festival』が開催されています。
会場には目にまつわる多種多様なコーナーやブースが設けられています。
緑内障や網膜色素変性、加齢黄斑変性、網膜剥離などの視野障害を体感することができるコーナーをはじめ、
眼科検査コーナーや視力コーナーもあるので、眼科で行われる検査の流れを体験したり、今の自分の視力を測ってもらうこともできますよ。
また、レクチャーコーナーでは、直接ドクターや専門家の話を聞く事もできます。
目に関する質問や困りごとに、個別で直接答えてもらえるのはありがたいですね。
特別講演やミニ講演もあるので、一日中楽しめるイベントになっています。
『Tokyo Eye Festival』を通じて、目の健康を考えてみてはいかがでしょうか。
Tokyo Eye Festival 2019年
【開催日時】 2019年(令和元年)10月12日(土)・ 10月13日(日)
11:00~17:00
【会 場】 新宿西口広場イベントコーナー (JR新宿駅 西口)
【主 催】 (公社)東京都眼科医会、東京都
【 後 援】 (公社)東京都医師会、(公社)日本眼科医会、(公財)日本眼科学会(公財)日本失明予防協会、(公社)日本視能訓練士協会、(公財)日本アイバンク協会
【 イベント内容】
~ 目の病気になるとこう見える! ~
● 視野障害体験コーナー
● 白内障コーナー
● 擬似色覚異常コーナー
●その他眼科コーナー
~ 特別講演 ~
● 高齢者運転、大丈夫?
● 夢中になれるパラリンピック
◇ イベントの詳細についてはこちら。
・「Tokyo Eye Festival パンフレット」
http://www.tougan.org/tomin/Tokyo%20Eye%20Festival%202019.pdf
【参加費】無料
【お問合せ】 〒160-0008 東京都新宿区三栄町8番地 ルネ三栄町2階
(公社)東京都眼科医会 「Tokyo Eye Festival」係 TEL:03(3353)8383
10月10日が目の愛護デーなのはなぜ?イベントTokyo eye festival 2019の情報も! まとめ
10月10日は『目の愛護デー』。
「10」と「10」をそれぞれ横に倒すと、数字の「1」が人の顔の眉、「0」が目に見えることが由来しています。
『目の愛護デー』の目的は以下のとおりです。
(1) 視覚障害の予防及び視力の保持
(2) 感染性眼疾患の予防・早期治療
(3) 生活習慣病による眼疾患の早期発見、早期治療
(4) 角膜移植に関する正しい知識の普及
『目の愛護デー』にちなんで、全国各地では10月10日前後にさまざまなイベントが行われています。
東京では毎年、『Tokyo eye festival』が開催されています。
見えにくいことの悩みを相談できたり、仕事や日常生活で役に立ついろいろな情報にもふれることができます。
目はとても重要な器官ですが、特に自覚症状がなければ、ついあとまわしにして、なかなか定期的にお医者さんに診てもらうことが少ない器官でもあります。
『目の愛護デー』が、大切な目のことをきちんと考える機会になるといいですね。