11月9日『119番の日』の目的は?
火事や救急で通報するときのかけ方は?
スマホや携帯の注意点は?
その疑問、解消します!
119番通報の心がまえやかけ方のポイント、
係員から尋ねられる具体的な流れ、
通報後の注意点も含めて、
わかりやすくお伝えします。
11月9日は119番の日!
毎年11月9日は『119番の日』。
消防の緊急通報用のダイヤルナンバー「119」にちなんだ記念日です。
消防に対する正しい理解と認識を深め、防火防災意識の高揚、地域ぐるみの防災体制の確立を目的として、
1987年(昭和62年)に消防庁が制定しました。
また、例年この11月9日からは、『秋の全国火災予防運動(秋季全国火災予防運動)』が11月15日まで行われます。
ご存知のとおり、「119番」は緊急通報用の電話番号です。
警察機関への通報は「110」
消防機関への通報は「119」
「110番」と「119番」は、日本人の共通認識として広く知られていますね。
ちなみに、同じ緊急通報用の電話番号に「118番(ひゃくじゅうはちばん)」があります。
この「118番」は海の事故の通報用。
海の上での事件や事故を海上保安庁に急報するときの番号が「118番」なんですが、「110番」や「119番」に比べると、まだ認知度が低いようです。
火事と救急の119番通報の心がまえ
火事と救急は119番に通報します。
緊急時に119番に電話をかけると、消防車もしくは救急車の出動を要請することができます。
火事の消火や救急時の救助は、1分1秒を争います。
119番に通報すると、消防ではもっとも近い消防署から消防車、救急車など、もっとも適切な車両を直ちに出動させます。
普段の暮らしの中で、119番に電話をかけるというのはそうそうないことですが、いざという時に慌てないよう、日頃からシュミレーションしておくと安心です。
もし災害時に慌ててしまい、場所や状況を正しく伝えられないと、消防車や救急車などの到着が遅れてしまい、被害が大きくなって大参事にもなりかねません。
急病の場合も、現在地と現状を正確に伝えられないと、助かる命も助からなくなることもありえます。
落ち着いて冷静に要請し対処することで、緊急車両が到着するまでのあいだ、救急隊員の指示によってなんらかの応急処置ができるかもしれません。
わたしたちの正しい119番通報が、迅速で的確な消防活動につながります。
災害や急病など、事が起こってから慌てないよう、普段から落ち着いて正確な通報ができるよう心がけておくのはとても重要ですね。
119番通報を携帯やスマホからするときの注意点
携帯電話等から通報する場合は、通報者が今いる場所が分からない場合が多く、災害の発生場所を確認するのに時間がかかる傾向があります。
119番通報をするときは、前もって住居表示板等に表示されている住所や付近の目標となる建物などを確認しましょう。
高速道路の場合は、路線名や、上り・下り等の車線を確認してから通報します。
携帯やスマホを使って119番にかけるときは、途中で電話が切れてしまわないように電波状況の確認も大事です。
電波の状況が悪い場合は、一般の加入電話(固定電話)や近くの公衆電話を使って通報します。
自動車や自転車を運転しながらの通報は大変危険です。
必ず安全な場所に停車させてから通報するようにします。
電波の状況や通報場所によっては、通報地点の管轄ではないところにつながる場合があるので注意が必要です。
住所を聞かれたら必ず「◯◯市」から伝えるよう心がけましょう。
※ 状況を確認する為、救急隊から電話がかかってくる場合があります。通報後は救急隊が到着するまで電源を切らずに、現場近くの安全な場所にいるようにします。
119番通報かけ方のポイント
消防車や救急車は、通報があればすぐに出動できるように、24時間待機しています。
通報の際には、ゆっくり落ち着いて、はっきりと係員の質問に答えましょう。
火事の時も救急の時も119番なので、まず重要なのは、呼びたいのが消防車なのか、救急車なのかをはっきり伝えることです。
1. 火事なのか救急なのか
電話がつながると、真っ先に火事なのか救急なのかと聞かれます。
「火災です」または「救急です」とはっきり答えます。
2. 場所を伝える
住所がわかっている場合は、市町村名・建物名、部屋番号まで詳しく伝えます。
正確な住所がわからないときや屋外の場合は、近くにいる人に正確な住所を聞いて通報するか、
目標になる交差点、バス停、店舗、大きな建物、公共施設などを伝えます。
3. 状況を正確に伝える
「何が(誰が)どうなっているのか」
火事・事故などの状況を正確に、要点をわかりやすく伝えます。
4. 通報者の氏名・連絡先を伝える
最後に通報したあなたの名前を伝えます。
確認のために電話番号も聞かれますので、すぐに答えられるようにしておきます。
119番通報の流れ
119番通報は『焦らず慌てず落ち着いて』が肝心です。
電話に出た係員が尋ねることに、ひとつひとつ答えていけば大丈夫なので安心してくださいね。
基本的なやり取りをご紹介します。
火事の場合
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建物の場合:どこが燃えていますか?
車の場合:燃えている部分は?
草木の場合:草木の高さと広さは?
救急の場合
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急病の場合:どのような状態ですか?
交通事故の場合:どのような事故ですか?
ケガの場合:どこをケガしましたか?
119番通報後の注意点
119番に通報したあとで、消防から確認や問い合わせで連絡が入ることがあります。
前述しましたが、携帯やスマホからの通報の場合は、しばらく電源を切らずにその場にいるようにしましょう。
家族などから病人が出た場合は、『お薬手帳』や飲んでいる薬を持参できるよう準備します。
通報後、サイレンが聞こえてきたら、可能であれば近くまで出て、緊急車両の案内や誘導を行うとよりスムーズになります。
11月9日は119番の日!火事・救急のかけ方と注意点 携帯やスマホは? まとめ
毎年11月9日は『119番の日』。
消防に対する正しい理解と認識を深め、防火防災意識の高揚、地域ぐるみの防災体制の確立を目的として、
1987年(昭和62年)に消防庁が制定しました。
119番通報は緊急事態という特殊な状況なのでパニックになりがちですが、通報は
『焦らず慌てず落ち着いて』
が肝心です。
いざという時に正確な119番通報ができるよう、日頃から手順などを確認しておくといいですね。