アルカリ乾電池とマンガン乾電池の違いは?用途に合った正しい使い方!

アルカリ乾電池とマンガン乾電池の違いは?用途に合った正しい使い方!

アルカリ乾電池とマンガン乾電池の違いは?

それぞれの特徴は?

具体的な用途別の使い分け方を知りたい!

その疑問、解消します!

使用する機器にアルカリ乾電池とマンガン乾電池のどっちが向いているのか、

向いている製品の一覧も含めて、

わかりやすくお伝えします。

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アルカリ電池とマンガン電池は用途によって使い分けが必要?

私たちの生活に欠かせない乾電池

身の周りには、乾電池がなくてはならないモノがたくさんあります。

普段の暮らしで、私たちが使っている電池(乾電池 )は、 化学反応によって電気を起こす『化学電池』と呼ばれるものです。

化学電池とは、聞き慣れない言葉ですが

スマホなどのモバイルバッテリーなどもこの化学電池のひとつですし、 電気自動車の電力源などの燃料電池も化学電池の一つです

その化学電池の中でも、私たちが使う機会が多いのがマンガン乾電池アルカリ乾電池です。

大抵の家には電池が必要な製品のために、何種類かの電池をストックしているのでは。

そして、その電池には「アルカリ」や「マンガン」といった表記がされているはずです。

ところでアルカリ乾電池とマンガン乾電池の違いってご存知ですか

「アルカリ乾電池の方が値段が高いしパワーがありそうだから」

などという理由で電池の使い分けをしていないのなら要注意です。

電池はそれぞれパワーが異なるので、使う目的に応じて使い分けが肝心です。

私は以前、エアコンのリモコンから乾電池が液漏れして、リモコンを買い換える羽目に陥ったことがあります

エアコンを買い替えてからまだ2年くらいのときでしたし、リモコンが電池の液漏れで使えなくなるなんて想像もしていませんでした

この時使っていたのはアルカリ乾電池。

古い電池を使っていたわけでもなく、ましてやリモコンも新しいわけで、おかしいなと思っていたのですが、

後に 家電メーカーに勤める友人に聞いて、本来リモコンに入れるのはマンガン乾電池の方が正しいということを知ったのです。

実は、使う製品によってアルカリ乾電池とマンガン乾電池を使い分ける必要があるということをこの時初めて知りました

まずはアルカリ乾電池とマンガン乾電池の違いを理解して正しく使い分けるようにしましょう

アルカリ乾電池とマンガン乾電池の違いは?

家電量販店やコンビニスーパーなどの店頭で販売されている乾電池のパッケージには必ず「アルカリ」か「マンガン」の記載がされています。

アルカリ乾電池とマンガン乾電池は、どちらも「二酸化マンガン(プラス極側)」と「亜鉛(マイナス極側)」という同じ材料を使っています。

同じ材料を使っていても、アルカリ乾電池マンガン乾電池では、材料の配分や仕組み、電解液の種類が異なっています

アルカリ乾電池の特徴とは?

アルカリ乾電池は、電解液に「アルカリ性の水酸化カリウム」を使用します。

マンガン乾電池と比べると、二酸化マンガンや亜鉛が多く含まれています。

アルカリ乾電池はパワー、容量が共に大きいので、同じサイズでマンガン乾電池の約2~5倍長持ちします。

アルカリ乾電池は大電流を必要とする機器に最適です。

マンガン乾電池の特徴とは?

マンガン乾電池とアルカリ乾電池の大きな違いは、電解液に弱酸性の塩化亜鉛や塩化アンモニウムなどを使用している 点です。

マンガン乾電池はパワーの面ではアルカリ乾電池に劣りますが 、

マンガン乾電池には、

小電流で休み休み使うと電圧が回復する

という特徴があります。

なので、大きな電流を必要とする機器には不向きなんですが、休み休み使う機器にはマンガン乾電池は最適なんですね。

エアコンのリモコンとか、壁かけ時計などにはピッタリ。

わずかな電力しか使わないリモコンなどにはアルカリ電池は不向きなんですよね。

そして前述したようにアルカリ乾電池には使用期間が長くなると液漏れを起こしやすいという欠点があります。

私はこれを知らずに痛い目にあいましたが^^;

マンガン乾電池はアルカリ乾電池よりも値段が安いので、マンガン乾電池に適した機器であればマンガン乾電池を使うほうが経済的です。

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アルカリ乾電池とマンガン乾電池 どっちを使えばいい?

アルカリ乾電池とマンガン乾電池は、乾電池の内部のつくりに違いがあるだけではなく、実際に使用する場面においても違いがあります。

その違いは、『流せる電流量の違い』です。

アルカリ乾電池の方が、大きい電流を長時間流すことが可能です。

そのため、消費電力が大きい機器の場合でも、長時間の使用が可能です。

一方、マンガン乾電池は、長時間大きい電流を流すことが不可能です。

消費電力が大きく、大電流が必要な機器にマンガン乾電池を使用すると、長時間正常に使用できないことがあります。

また、マンガン電池に向いた機器にパワーが大きいアルカリ電池を入れてしまうと、過放電をして液漏れしてしまう可能性があるのです(前述したわたしのリモコンの例ですね)。

アルカリ乾電池のパッケージには「長時間持つ」「ハイパワー」など、つい手を伸ばしてしまうようなキャッチコピーが書かれていますが、

マンガン乾電池に比べるとお値段は高めです。

マンガン乾電池はアルカリ乾電池に比べると、値段は安いですが、パワーやスタミナの面では劣ります。

そして、アルカリ乾電池には前述のように、使用期間が長くなると液漏れを起こしやすいという欠点もあります。

アルカリ乾電池とマンガン乾電池、どちらを使えばいいのか。

それぞれ向いている製品をご紹介しますね。

アルカリ乾電池に向いている製品

乾電池の大半を占めているのがアルカリ電池です。

アルカリ乾電池は、大きな電力が必要な機器に適しています。

マンガン乾電池に比べると約2倍以上長く使えます。

アルカリ乾電池に向いている製品は、比較的長い時間使う用途におすすめです。

  • デジタルカメラ
  • ビデオカメラ
  • ヘッドホンステレオ
  • ICレコーダー
  • ミュージックプレイヤー
  • 携帯ラジオ
  • CDラジカセ
  • ワイヤレスマウス
  • LEDの懐中電灯
  • ガスコンロ(点火時)
  • シェーバー(電気カミソリ)
  • 電動ハブラシ
  • ラジコンカー
  • 乗り物系の電動おもちゃ
  • 光るおもちゃ

このように、アルカリ乾電池を使うのは、

「連続して使うことが必要な機器」

と覚えておくといいですね。

マンガン乾電池に向いている製品

マンガン乾電池は乾電池の中でも一番古くから使われており、安価で経済的です。

先述のようにマンガン乾電池には、休み休み使うことで電圧が回復するという特徴があります。

なので、繰り返し短時間使う「リ モコン」や「ライト」に適しています。

基本的には、小さな電力で動く機器に適しています。

  • 掛け時計・置き時計
  • テレビ・エアコン等のリモコン
  • キッチンタイマー
  • ガス・石油機器の自動点火
  • 電卓
  • 豆球の懐中電灯(ペンライト)
  • インターホン

また、マンガン電池は、液漏れをした場合でも比較的安全と言われています。

液漏れした際、漏れた電解液に触れてしまう可能性が高い子どもが使用する「おもちゃ」や、高齢者が使用する機器に適しているとも考えられます。

アルカリ電池とマンガン電池の違いは?用途に合った正しい使い方! まとめ

アルカリ乾電池とマンガン乾電池の大きな違いは、パワーを長く出せるか、パワーを長く出せないかです。

アルカリ乾電池とマンガン乾電池は、どちらも「二酸化マンガン(プラス極側)」と「亜鉛(マイナス極側)」という同じ材料を使っていますが、

乾電池の材料の配分や仕組み、電解液の種類が異なっています。

そのため、アルカリ乾電池とマンガン乾電池は用途によって使い分けが必要です。

  • アルカリ乾電池:大きな電力が必要な機器に適している
  • マンガン乾電池:小さな電力で動く機器に適している

アルカリ電池は大きなパワーで長時間動かす機器や、瞬間的にパワーを使う機器に使うのがおすすめです。

マンガン電池は小さなパワーでも動き続ける機器、あるいは小さなパワーで休み休み使う機器で使うのがおすすめです。

それぞれの乾電池の特徴を理解して、用途に合った電池を上手に使い分けるといいですね。

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