「よーし、天気もいいし、今日はしっかり掃除しようかな!」
と、意気込んでカーペットの下まで掃除機をかけようとしたら…
はたまた、布団を干そうと持ち上げてみたら…
「何これ、フローリングが黒い!もしかしてカビ?!」
なんてこと、ありませんか?
わたしも、その昔フローリングにカビを見つけた時には
「食べ物でもないし、風呂場みたいに濡れる場所でもないのにカビなんか生えるのか…」
と、驚き&妙に感心してしまった覚えがあります 笑。
お庭の雑草もそうですが、必要のないものって、頼んでもないのに生えてきて、やたら生命力が強いですよね~。
フローリングに敷きっぱなしになっているカーペットや布団の下、また、窓際のフローリングの隅などに生えてしまうカビ。
カビが生える原因は、その場所の高温多湿な環境に加えて、カビの栄養になってしまうホコリや食べかすなどの汚れがあることです。
でも、大丈夫!ご家庭にある雑巾やフローリングワイパーなどでしっかり拭き取って、アルコール除菌スプレーなども使用すれば、カビをキレイに取り除くことが出来ます。
また、今後カビを発生させない為には、カーペットの下もこまめに掃除機をかけたり、
フローリングに直接布団を敷かないようにしたりと、カビの生える原因となる湿気やホコリが溜まってしまわないように、お部屋の環境や、掃除の習慣を少し変えるだけでOKです。
こちらでは、フローリングに生えてしまったカビについて、その原因や掃除方法、今後生えさせない予防策についてわかりやすくお伝えします。
フローリングの溝に詰まる黒いのは何?
フローリングに生えてしまったカビ。
床の見た目が悪くなるから嫌!というだけではなく、鼻炎やアレルギーの原因にもなり得るので、わたし達人間にとっては、害でしかありません。
でも、カビが発生してしまう条件
- 気温が20~30℃(特に25~28℃が繁殖しやすい)
- 湿度が60%以上(80%以上で活発に繁殖する)
- 食べカスやホコリ、汚れなどの、カビにとっての栄養分
というのが、わたし達の生活環境と見事に合致してしまっているのです。
特に梅雨時期~夏はカビの大活躍シーズン!
フローリング、床にカビが生えてしまう原因は、これらの条件が揃って、更にその状態がしばらく続いてしまうこと。
お部屋の中で、特に床にカビが生えやすいのは次のような場所です。
- カーペット・マットの下
- 床に直接敷いてる布団・マットレスの下
- 観葉植物の鉢の下
- 窓際のフローリング
カーペット・マットの下
基本的に敷きっぱなしの状態のカーペットやマット。
その下は暖かくて湿気もこもりやすく、カビの繁殖に最適です。
また、お茶やジュースをこぼしちゃった!なんて時に、カーペットだけ拭いてキレイになった、と安心していませんか?
拭いたはずのカーペットをめくってみると、裏まで浸透していて、実はフローリングまで濡れてた…なんてことも。
風通しが悪い部分なので、気付かないままだと乾くのに何日もかかってしまうかも。
その間に、床ではどんどんカビが繁殖してしまいます。
床に直接敷いてる布団・マットレスの下
最近は和室が減り、特に賃貸アパートなど全室フローリングというのも珍しくないですよね。
フローリングにそのままマットレスを置いたり、布団を敷いたりしている方も多いと思います。
わたし達が寝ている時にコップ一杯分もかくと言われている汗。
その湿気とわたし達の体温で、床だけではなくマットレスや布団にもカビが生えてしまいます…。
赤ちゃんや子どもの寝汗の量は多いので、お子さんがいる家庭は特に注意が必要です。
観葉植物の鉢の下
部屋を彩ってくれる癒しアイテムの観葉植物ですが、
水やりが必要なので、その水分のせいでフローリングに湿気がこもり、床にカビが生える原因になってしまいます。
窓際のフローリング
カビが発生しやすい条件の揃う季節は主に夏ですが、実は冬も危ない…!
外の気温と家の室温の差のせいで冬の窓や壁に発生する 「結露」。
これをそのままにしておくと、その水分や汚れを栄養にフローリングにまでカビが生えてしまうことになってしまいます。
フローリングのカビ取りにおすすめ掃除方法は?
カビをそのままにしておくと、鼻炎やアレルギーの原因になるなど、人体に悪影響!
見つけたらすぐに掃除してしまうのがベストです。
カビ取り掃除方法としておすすめなのは、アルコール除菌スプレーを使うこと。
また、
カビ取り掃除方法
①カビ部分を雑巾やフローリングワイパーで水拭きする
②アルコール除菌スプレーを吹きかけて念入りに乾拭きを
③カビが取れたら最後にもう一度乾拭きをして掃除完了
フローリングの溝にまで生えてしまっているカビの掃除には、爪楊枝や歯ブラシなど、細かい作業に向いたアイテムがおすすめ。
水拭きだけじゃなかなか取れない頑固なカビには、床用のクリーナーや住宅用の中性洗剤を使うとキレイに取れます。
POINT!
カビの胞子は目に見えないくらい細かく、掃除中に空中に散ってしまうので、カビ取り掃除をする際には、部屋をしっかり換気するのも大切。
マスクやゴム手袋などの着用がおすすめです。
NG掃除方法
カビを掃除機で吸うと、排気でカビの菌を部屋中にばらまいてしまうので絶対にNG!
また、カビ…と聞くと連想しがちな「カビキラー」などの塩素系漂白剤は、お風呂やトイレでのカビ取りには効果抜群ですが、フローリングには刺激が強すぎます。
変色などフローリングを傷めてしまう原因になるので使用しないでください。
掃除には万能のイメージがある重曹もフローリングとの相性は×。
ワックスを剥がす原因になってしまいます。
フローリングにカビを生えさせない予防策とは?
カビが発生してしまう条件は
「気温・湿度・ホコリや汚れ」
です。
この条件を改善すれば、フローリングにカビが生えるのを予防出来ます。
・ カーペットやマットは定期的に干す
湿気やゴミが入り込みやすいカーペットやマットは定期的に干して、フローリングを空気に当てて湿気をとばし、ついでに掃除機をかけて、カビの栄養になってしまう食べカスやホコリなども徹底除去!
家具を設置していてカーペットを干すのが難しい場合は、めくれる部分はめくって換気&掃除をするだけでも違いますよ。
布団は毎日あげる・マットも立てるなど対策を
夜また敷くんだし…と、そのままにしてしまいがちな布団ですが、しっかり布団をあげてフローリングを空気に当て、湿気を逃がしてください。
マットレスも、毎日は難しくてもたまに立てる・何か物を挟んで、フローリングとマットレスの間に空気が通る隙間を作る、などして定期的に換気を心がけます。
布団は、フローリングに直接敷くのではなく、布団の下に、すのこや湿気取りシートなどを敷くのもカビ予防になります。
観葉植物はフローリングから離す
小さな植物であれば、テーブルや棚の上に置く、吊り下げタイプの鉢に移す、などして、フローリングに直に置くのをやめた方がいいかもです。
鉢が大きくて移動が難しい場合は、水やり後に皿に溜まった余分な水は捨てます。
また、たまに鉢の場所を移動させる、なども湿気がこもるのを防ぎ、フローリングのカビを予防出来ます。
結露を拭く
窓や壁の結露はこまめに拭き取ります。
結露は湿気ではなく思いっきり水分なので、自然乾燥には時間がかかってしまいます。
ノータッチのままだと、ろくに乾かないうちにまた結露が発生して…と、常に濡れている状態に!
毎朝しっかり拭き取って、カビが生えないように対策を。
フローリングの床にカビが!簡単除去する掃除方法と再発予防対策 まとめ
普段ちゃんと掃除をしていても、フローリングの見えないところで、こっそりと発生してしまう嫌なカビ。
カビ取り掃除は簡単に出来ますが、最初から生えない方がいいですよね。
気温をカビの活動範囲外に調節して生活するのは難しいですが、除湿と掃除で、なるべく予防していきたいところです。
カビの生えない環境とは、換気が適度になされていて、清潔な状態です。
人間にとっては過ごしやすく、気持ちがいいはず。
カビとは無縁の、清潔で健康的な生活を送りたいですね。