少し前、義実家を訪ねると姑が頭に包帯を巻いていてビックリ!!
ちょっとした打撲と擦り傷だったようですが、どうしたのか尋ねると
「夜中にトイレに行っていてフローリングが滑り、こけて頭を打った」
とのこと。
姑も高齢なので、骨折などしなくてよかったとホッとしました。
義実家のフローリングが滑った原因は、結露が発生していて更にスリッパを履いていたから…
という理由だったのですが
フローリングが滑ってしまう原因は、ワックスがはがれてしまったり、シリコンスプレーがかかってしまっていたり、経年劣化など他にも様々。
今や、日本のほとんどの住宅の床は大部分がフローリングだと思います。
その、床の大部分を占めるフローリングが滑りやすかったら…
転倒やケガの危険はもちろん、日常的に関節や腰に負担がかかることに。
高齢者や小さなお子さんはいるご家庭はもちろん、
身体の小さいペットへの影響も心配ですよね。
安心・安全の為にはフローリングに滑り止め対策が必要です。
ワックスがはがれている場合は、この機会にワックスをかけ直して、滑り止め+フローリングのキレイもキープしてみては?
結露などの湿度が原因なら簡単な拭き掃除と温度調節で改善されますが、シリコンスプレーが原因の場合は、念入りな掃除が必要になります。
ここでは、フローリングが滑る原因と、その危険性、それぞれの場合の滑り止め対策方法についてご紹介します。
フローリングが滑るのはなぜ?原因は?
「なぜ、こんなにも滑るようになった…?」
フローリングが滑る原因はいくつもあります。
どこのご家庭にも起こりうる可能性があり、他人事じゃありません!
代表的な原因は、以下の5つです。
- ワックスの剥がれ
- シリコンスプレー
- 結露
- 油汚れ
- 経年劣化
ワックスがはがれた
フローリングの表面には、耐水性やツヤ出し効果を目的とした加工など、様々な塗装加工が施されていて、ワックスは滑り止めの効果もあります。
このワックスが、わたし達が生活していく中で少しずつはがれてしまい、フローリングが滑る原因になります。
シリコンスプレー
引き戸や窓のサッシなどの滑りが悪い時に、シュッと一吹きで魔法のように滑りが良くなり、固かった戸も窓も楽々開け閉め出来るようになるシリコンスプレー。
便利ですよね。
しかし、これがフローリングにもかかってしまうと、その滑りやすさのおかげで恐ろしいことに…。
また、我が家は夫がリビングで革靴を磨いていた時に使用した防水スプレーがフローリングにかかってしまい、つるつるに滑るようになったことがあります。
この時、使用していたのがシリコン系の防水スプレーだったんですね。。
結露の発生
室内の湿度が高く、外気との気温差が激しい環境だと床に湿気がこもりフローリングが滑りやすくなることがあります。
加湿器を入れたり、洗濯物を部屋干ししたりする機会の多い冬場などは要注意です。
油汚れ
キッチンでの料理中に飛んでしまった油や、リビングやダイニングでの
食べこぼし。
そんな油を知らず知らずのうちに靴下やスリッパで踏んで、薄く伸ばしてしまい、フローリングが滑る原因になります。
経年劣化
フローリングは経年劣化によって反りや滑りが起こるものです。
ワックスがけや掃除を充分行っても滑りが改善しない場合は、経年劣化が考えられます。
フローリングが滑りやすいとこんな危険が!
フローリングが滑りやすいとさまざまな危険があります。
転倒・ケガ
先にお話しした、わたしの姑のように、フローリングが滑りやすいと転倒してケガを負ってしまう危険性があります。
姑は運よく軽いケガで済みましたが(場所が頭なので心配でしたが)、高齢者の場合は骨折するケースも珍しくありません。
骨折 → 身動きの取れない生活 → 認知症の発症
など介護が必要になんていう事態になる可能性も無きにしもあらずです。。
ただでさえよく走り回る小さなお子さんも、心配ですね。
関節や腰への負担
転ばないまでも、フローリングが滑りやすいことで、ふとした時に体勢を崩してしまうことがあると思います。
その度に、足の関節や腰には負担がかかってしまいます。
ペットの身体への負担
猫や小型犬を飼っていると、室内飼育にされるご家庭が多いと思います。
フローリングが滑りやすいと、うまく踏ん張れずにジャンプが出来ず、思うように動けない、高い所からの着地が出来ないなど、ペットの行動に不自由が生じてしまいます。
長く続くと、股関節や膝・腰の骨に異常が出る場合もあるので、注意が必要ですね。
フローリングの床が滑るときの対策方法は?
様々な原因で滑るようになってしまったフローリング。
そのままで日常生活を送るのはヒヤヒヤ…。
あまりに危険です!
気が付いたらすぐに原因別に対策を講じて、危険を回避しましょう。
ワックスはがれ → かけ直す
フローリングが滑る原因がワックスはがれの場合、ワックスをかけ直すことで改善します。
光沢を出すものや、ツヤ消しタイプなど、様々な種類があるのでフローリングの材質も考慮してお好みのものを。
洗剤のように液状で塗るタイプのものや、シートやスプレーなど、手軽にかけられるものもあります。
シリコンスプレー → 拭き掃除
原因がシリコンスプレーの場合は、念入りに拭き掃除をします。
水拭きだけでは取りきれない可能性が高いので、中性洗剤や、場合によってはシリコンオフスプレーの使用も検討してみてください。
シリコンスプレーを再度かけると、溶けて拭き取りやすくなることもあります。
結露 → 拭き掃除と温度調節を
湿気による結露のせいでフローリングが滑る場合、加湿器の周辺や窓の近くなど、滑りやすい部分が決まってくるはずです。
普段から気を付けてフローリングの水分を拭き取るようにする、外気との気温差が激しくならないように室温を調節するなどの対策が必要です。
油汚れ → こまめな掃除やキッチンマットなど
原因が油汚れの場合は、キッチンやリビングダイニングの掃除をこまめに行ったり、キッチンマットを敷いたりなどの対策をします。
また、スリッパを定期的に洗う・買い替えるのも効果的です。
経年劣化 → リフォーム・カーペット
経年劣化が原因の場合、フローリングそのものが問題なので、完全に改善するには全体のリフォーム、ということになります。
「そんなにお金をかけるのは…」
「賃貸だから無理!」
という場合は、滑る場所にカーペットを敷いて対策してみては?
部屋の雰囲気も変わって、気分転換にもなるかもです^^
フローリングが滑るのはなぜ? よくある原因と滑りにくくする対策法 まとめ
日常生活の中で、様々な原因で滑りやすくなってしまうフローリング。
我が家が、夫が靴磨きに使ったスプレーのせいでつるつる床になってしまった際、子ども達はスケート感覚で滑って遊んで喜んでましたが、わたしは危うく転倒しそうになり、怖い思いをしました。
大人になったら転ぶことってなかなかないので怖いですよね。
もちろん、リビングでの靴磨き禁止令を出しました(笑)
ワックスがけやこまめな掃除は、フローリングのキレイも保てて、滑り止めだけじゃなく、お部屋と気持ちも明るくしてくれるはず♪
ご家族やペットの安全の為にも、原因を見極めて、適切な対策で転倒やケガの防止につとめたいですね。