インフルエンザと風邪の違いは?
どんな症状がインフルエンザ?
風邪とインフルエンザを簡単に見分けるには?
その疑問、解消します!
インフルエンザと風邪の症状はよく似ていますが、
比べると違いがハッキリ。
素早い対処ができるように特徴を押さえておきましょう。
インフルエンザと風邪の違いは?
冬場になると流行りだすインフルエンザ。
冬の時期に風邪をひいてしまうと、インフルエンザなのか風邪なのか見分けがつかないこともありますよね。
中には、インフルエンザと風邪は同じだと思っている人も多いんですが、一般に風邪というと流行性感冒のことをさし、インフルエンザとは違います。
インフルエンザはウイルスによる感染症で、インフルエンザにかかっているかどうかは、医師が判断します。
現在の症状や周辺の流行状況や、診断キットを用いた検査で総合的に判断を下すわけです。
わたしがインフルエンザにかかったときも、お医者さんが鼻に棒状の診断キットを挿してチェック、その場ですぐにインフルエンザと診断されました。
インフルエンザにかかった場合は、感染源にならないように外出を控え、会社や学校は休まなければなりません。
風邪の場合は、症状が軽ければ会社や学校には行っちゃいますよね。
インフルエンザの症状が出たらすぐに病院に行くのがベスト。
症状が重くなると合併症を併発することもあるので、お医者さんの治療を受けることが重要です。
一方、初期の風邪であれば静養することで回復します。
ですが、インフルエンザは風邪に似た症状が多いため、中には風邪と勘違いして治療が遅れ、重症化するケースもあります。
インフルエンザなのか、風邪なのか。
インフルエンザと普通の風邪はどう違うのでしょう?
インフルエンザとは
インフルエンザは「インフルエンザウイルス」によって引き起こされる感染症です。
インフルエンザウイルスが活動しやすい環境は、気温が20度前後、湿度が20%以下という、ちょうど寒い時期の気候。
そのため、季節の流行り時期があり、12月から3月にかけて多くなります。
インフルエンザウイルスは、それぞれA型・B型・C型に分けられ、さらにA型は100種類以上にもわたるウイルスが確認されています。
空気感染なので、感染力が強いのも特徴です。
潜伏期間は2日前後が最も多く、長くても1週間以内には体調に異変が現れます。
免疫力が弱い子供や高齢者などは、インフルエンザウイルスに感染することによって、合併症を引き起こすこともあります。
インフルエンザの症状とは
インフルエンザウィルスに感染すると、潜伏期間が1日~3日あり、その後、インフルエンザを発症します。
インフルエンザウイルスの症状の特徴に、突然の高熱があります。
38度以上の高熱を引き起こし、寒気や激しい全身のだるさ、筋肉痛、関節痛などの全身症状が現れます。
そののち、鼻水やせき、喉の痛みなどの呼吸器系の症状が現れ、頭痛や吐き気などの消化器の症状が現れることもあります。
風邪に比べると、インフルエンザウイルスにかかった場合は強い症状が見られます。
激しい症状は5日間ほど続き、気管支炎、肺炎、吐き気、下痢などを併発しやすくなります。
一般的には、インフルエンザは発症してから、約10日前後で症状がおさまり回復します。
合併症を起こすことがある
肺炎、副鼻腔炎、中耳炎、脳症・脳炎など、インフルエンザで起こる合併症はいくつもあります。
肺炎はインフルエンザの症状が治まってから3日後以降に発症することが多く、65歳以上の高齢者がインフルエンザで死亡する原因は、ほとんどが合併症の肺炎だと言われています。
また、乳幼児のインフルエンザ脳炎・脳症は死亡することもある重篤な症状です。
お医者さんの診断をあおいだあとでも、少しでもおかしいと思ったら、ためらわずすぐに病院に行きましょう。
風邪とは
実は『風邪という病気はない』ってご存知でしょうか。
風邪とは、ウイルスが上気道(鼻やのど)に感染することで起こる、急性炎症の総称をさします。
風邪ウイルスの数は200種類以上といわれています。
なので、どのウイルスが原因で起こったのかを特定することは困難。
同じウイルスでもいくつもの型があります。
それが年々変異するため、一度感染したウイルスに免疫ができたとしても、次々に新しいウイルスに感染して、繰り返し風邪をひいてしまうのです。
風邪の症状とは
風邪とひとことにいっても、さまざまな症状があります。
くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、たん、食欲不振、発熱などなど。
人が1年に風邪をひく回数は3回~6回と言われています。
免疫力が低い子供やお年寄りなどは風邪を引く回数は多くなる傾向があります。
一般的に風の場合は4~5日から1週間ほどで治るものがほとんどで、熱が出ても3日以上続くことはあまりありません。
ですが、必ずしも軽い経過をたどるわけではなく、細菌に2次感染して色のついたたんが出たり、熱が続いたりすることがあります。
また、風邪が引き金となって中耳炎や副鼻腔炎、さらに気管支炎、肺炎、脳症などの合併症を引き起こすこともあります。
一般的な風邪の症状については、インフルエンザウイルスほどの強い全身症状は見られません。
風邪が治る期間は人それぞれ。
「もしかして風邪?」
と思ったら、
無理せず体を休めておくと、回復が早いと言われています。
風邪が完治するまでの期間を短くするために必要なのは、充分な休養・水分補給・栄養補給。
日頃から免疫力を高めるような暮らしを心がけたいものですね。
インフルエンザと風邪の見分け方
インフルエンザと風邪を潜伏期間で見るのはなかなか難しいですが、発症してからの症状の違いで見分ける方法があります。
風邪に比べるとインフルエンザの方が悪寒、関節痛、高熱などの全身症状が重く出ます。
また、インフルエンザの場合は、これらの症状が前触れもなく、『突然現れる』のが特徴です。
風邪は咳や痰、鼻水などの症状から発症することが多いです。
インフルエンザでも咳や鼻水などの症状から始まることがあります。
しかし、これは風邪とインフルエンザの合併症からくるもので、すぐ後から高熱、つらい関節痛などの症状が続きます。
風邪の場合、発熱などの症状もありますが、インフルエンザほど高熱になることは稀です。
インフルエンザと風邪の違いをまとめましたので、参考にしてみてくださいね。
インフルエンザウイルス(A型・B型・C型) | 200種類以上のさまざまなウイルス | |
主に12月~3月。ピークは1月~2月 | 年間を通じて | |
1~3日 | 5~6日 | |
急激 | 緩やか | |
軽い。あっても短期間 | ひどい | |
38℃以上の高熱 | なし。あっても37.5℃前後 | |
最初のほうがひどい | 後からひどくなる | |
ほとんどない | しばしばある | |
全身症状(頭痛、悪寒、倦怠感、関節痛、筋肉痛、下痢、食欲不振など)と局所症状 | 局所症状(くしゃみ、鼻水、咳、喉の痛みなど) | |
気管支炎、中耳炎、インフルエンザ肺炎、細菌性肺炎、脳炎、脳症 | ほとんどない | |
約10日 | 3~7日 |
インフルエンザと風邪はココに違いが!症状でわかる簡単な見分け方 まとめ
インフルエンザと風邪は別物です。
一般に風邪というと流行性感冒のことをさし、インフルエンザはウイルスによる感染症で、インフルエンザにかかっているかどうかは、医師が判断します。
風邪は咳や痰、鼻水などの症状から発症することが多くあります。
風邪に比べるとインフルエンザの方が悪寒、関節痛、高熱などの全身症状が重く出ます。
そして、インフルエンザの場合は、これらの症状が前触れもなく、『突然現れる』のが特徴です。
インフルエンザと風邪の違いには、関節痛や筋肉痛の有無や鼻水が出るタイミングなどがありますが、一番の違いは突然の高熱。
インフルエンザも風邪も、個人差やシーズンの特徴などにより症状には違いがでてきます。
どちらも、一般に知られている症状が必ず現れるとは限りません。
適切な対処で早い回復ができるように、ちょっとでもおかしいなと思ったら、自己診断をしないで、すぐに病院に行きましょう。
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