大雨特別警報が発表されたらどうすればいいの?とるべき行動リスト!

大雨特別警報が発表されたらどうすればいいの?とるべき行動リスト!

大雨特別警報とはどんなもの?

大雨特別警報が出たらどうすればいいの?

とるべき行動は?情報はどこで知る?

その疑問、解消します!

大雨警報と大雨注意報と大雨特別警報の違い、

特別警報が開始された理由、

発令前後の具体的な行動リストも含めて、

わかりやすくお伝えします。

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大雨特別警報とはどんなもの?

ここ数年、「大雨特別警報」が発表されることが多くなりました。

大雨や集中豪雨、ゲリラ豪雨の時は、

大雨注意報」や「大雨警報」などはよく見聞きします。

大雨注意報は、

雨量が過去に災害が起きたときと同じくらい、もしくはそうなると予想される

ときに出る注意報です。

大雨警報は、

雨量が人的被害(亡くなるような)が起こるおそれがあるくらい、もしくはそうなると予想される

ときに発表されます。

そして、大雨特別警報は、

わたしたちの命にかかわるときに発令される警報なのです。

大雨特別警報とは?

大雨特別警報が発表されたらどうすればいいの?とるべき行動リスト!

大雨特別警報は、警報の基準をはるかに超えた、その地域で数十年に一度レベルの大雨のときに発表されるものです。

大雨の特別警報の場合、

48時間の降水量や地中にたまった雨の量が、

気象庁が過去のデータから地域ごとに算出している、

「50年に一度」の数値を超えた場合などに発表されています。

特別警報は2013年8月30日から運用が開始された、

比較的新しい制度です。

2011年3月の東日本大震災などで、

従来の「警報」発表では

迅速な避難につながらないケースがあったことを受けて、

危機感を強く訴えるために、2013年8月から運用を始めました。

初めて大雨特別警報が出されたのは、

列島を縦断した2013年9月の台風18号による大雨被害の時です。

気象庁による大雨警報の定義は以下のようになっています。

大雨特別警報は、台風や集中豪雨により数十年に一度の降雨量となる大雨が予想される場合、若しくは、数十年に一度の強度の台風や同程度の温帯低気圧により大雨になると予想される場合に発表します。大雨特別警報が発表された場合、重大な土砂災害や浸水害が発生するおそれが著しく大きい状況が予想されます。特に警戒すべき事項を標題に明示して「大雨特別警報(土砂災害)」、「大雨特別警報(浸水害)」又は「大雨特別警報(土砂災害、浸水害)」のように発表します。雨が止んでも重大な土砂災害等のおそれが著しく大きい場合には発表を継続します。

大雨特別警報は命にかかわる警報です。

大雨特別警報が出たら、最大級の警戒をして命を守る行動をとることが必要です。

大雨特別警報が出たらどうすればいいの?とるべき行動は?

大雨特別警報が発表されたらどうすればいいの?とるべき行動リスト!↑内閣府 防災情報のサイトより引用

大雨特別警報とは、重大な危険が差し迫った異常事態です。

これまで経験したことのないような大雨で、

しかも、

土砂崩れや浸水による重大な災害が

すでに発生していてもおかしくない状態なわけです。

イメージ的には、

警報ランプが作動して赤ランプが点滅している緊急事態。

災害が発生する可能性の度合いは、

注意報 < 警報 < 特別警報

となります。

いきなり大雨特別警報が出るのではなく、

大雨注意報大雨警報大雨特別警報

となるので、まずは大雨注意報・警報などで大雨情報をキャッチしたら、以下の項目をチェックして行動しましょう。

 

大雨情報をキャッチしたらとるべき行動

  • ラジオやテレビなどで気象情報にはくれぐれも注意する
  • 市区町村や防災関係機関の放送、広報をよく聞いておく
  • 停電に備え、懐中電灯や携帯ラジオを用意する
  • 非常持ち出し品を準備しておく
  • 外出からは早く帰宅し、家族と連絡を取り合い、非常時に備える
  • 浸水に備えて家財道具などは安全な場所へ移動する
  • 飲料水や食料を数日分確保しておく
  • いつでも避難できるよう準備する

 

◇大雨注意報・大雨警報について詳しくはこちら。
大雨警報と大雨注意報と大雨特別警報の違いをわかりやすく教えて!

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大雨特別警報をキャッチしたら?

大雨特別警報が発表されたら、最大級の警戒をして命を守る行動をとります
 

大雨特別警報をキャッチしたら

  • 地元の市区町村からすでに発令されている避難情報に直ちに従う
  • 避難場所までの移動が危険な場合は、最上階が浸水しない建物や川沿いでない建物など、安全と思われる建物に移動する
  • 外出が危険な場合には、少しでも命が助かる可能性が高い行動として、家の中でも2階以上や崖の反対側などの、より安全な場所に退避する
  • 危険な場所には絶対に近づかない
  • 避難を完了している場合も油断しない

 

大雨特別警報は、災害で人が亡くなるかもしれない警報の基準を、すでにはるかに超えた状況で出る最後の情報です。

生きるか死ぬか

おおげさではなく、特別警報は、

まさにサバイバル状況の警告だと肝に命じておいてください。

特別警報が発表された地域がある場合は、

他の地域でも災害発生の危険度が高くなっていることが多いので、

厳重な警戒が必要になります。

大雨特別警報の避難勧告や指示の情報はどこから?

大雨特別警報は気象庁が発表するので、

常にテレビやラジオなどで気象情報をチェックするのは重要です。

住民の行動については市区町村から避難情報が発表されますが、

自治体からのアナウンスが、大雨や台風のときは室内で聞こえない

という声をよく聞きます。

ですが、

災害情報は受け身ではなく、積極的に取りにいくものだという認識が大切です。

停電などでテレビやラジオが使えなくても、SNSを利用するなどして、今置かれている状況を常に把握することがとても重要になります

たとえば、ヤフーには公式ツイート(@Yahoo_weather)や、災害ページ、避難場所のマップもあります。

ヤフー天気・災害

避難場所マップは、市区町村を記入しなくても、現在地に近い避難場所を検索してくれます。

ヤフー避難場所マップ

気象庁にも警報・注意報の専門ページがあります。

気象庁の警報・注意報
 

とにかく情報を得ること。

現在の情報を知ることが、とても重要です。

ツイッターならハッシュタグをつけて、

「#大雨特別警報」「#◯◯(地名)」と入力すれば、

生の声を聞くことができます。

そして、情報を得たら、速やかに避難指示に従います

気象による自然災害は、

いつ起こっても不思議ではありません。

日頃から気象情報に留意し、

もしもの時の避難先を確認して、

家族と防災対策を考えておくことが必要です。

飲料水や食料を数日分確保したり、

非常持ち出し品を準備するのも忘れないでくださいね。

大雨特別警報が発表されたらどうすればいいの?取るべき行動リスト!まとめ

大雨特別警報は、警報の基準をはるかに超えた、その地域で50年に一度レベルの大雨のときに発表されるものです。

大雨特別警報は命にかかわる警報。

重大な危険が差し迫った異常事態と理解して、

大雨特別警報が出たら、

最大級の警戒をして命を守る行動をとることが必要です。

大雨特別警報が発表されたら、

以下の点に注意して速やかな行動をとります。

  • 地元の市区町村からすでに発令されている避難情報に直ちに従う
  • 避難場所までの移動が危険な場合は、最上階が浸水しない建物や川沿いでない建物など、安全と思われる建物に移動する
  • 外出が危険な場合には、少しでも命が助かる可能性が高い行動として、家の中でも2階以上や崖の反対側などの、より安全な場所に退避する
  • 危険な場所には絶対に近づかない
  • 避難を完了している場合も油断しない

災害情報は受け身ではなく、

「積極的に取りにいくもの」という認識が大切です。

日頃から防災意識を持ち、

もしもの事態に慌てずに行動できるようにしたいですね。

◇ 災害時の避難についてはこちらにまとめています。
避難準備と避難勧告と避難指示と避難命令の違いは?どう行動すべき?

◇ 局地的大雨についてはこちら。
局地的大雨とゲリラ豪雨の違いを教えて!発生する原因は?

◇ 気候変動についてはこちら。
エルニーニョ現象とラニーニャ現象をわかりやすく!日本への影響は?

◇記事中でご紹介した関連記事
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