冬にストッキングやタイツをはくと足がかゆくなるのはなぜ?
かゆみの原因は?
どんな環境がいけないの?
その疑問、解消します!
冬に欠かせないストッキングやタイツの意外な刺激、
乾燥肌が引き起こしてしまうかゆみの要因も含めて、
わかりやすくお伝えします。
冬にストッキングやタイツを履くとかゆい原因は?
寒くなってくると肌がカサカサになったり、かゆみが出たりする原因のひとつが乾燥。
女性にとって、冬の乾燥した環境はお肌の大敵です。
この時期、ストッキングやタイツをはくと足がかゆくなる人って、とても多いんですよね。
わたしもそのひとり(でした)。
会社でボリボリかくわけにもいかず、身悶えしながら職場の給湯室で、ストッキングの上からキンカンを塗りたくったこともあります(笑)。
まだオフィスならこうした逃げ場もありますが、通勤途中の電車などはホント困り物。
特にすねがかゆくて、そんなとき黒いタイツだと、白い粉がタイツの内側にびっしりついていて、ぎょっとしたものです。
足が粉ふきいも状態^^;
足が粉を吹いているってことは、どう見ても乾燥しているわけです。
乾燥が原因でかゆくなることはわかったので、ならば保湿対策をすればかゆみがおさまるんじゃないかと。
結果、いろいろ試行錯誤の末、
「なんといっても乾燥しないように予防することが第一」
という答えにたどりつきました。
冬場の足のかゆみの元凶は、つきつめれば乾燥です。
正常な皮膚の表皮は、水分と油分(皮脂)によって外部からの異物が侵入するのを防ぐバリア機能を果たしています。
ですが、皮膚が乾燥していると、皮膚の表面から水分や油分が失われているので、外部からの刺激に無防備な状態になっています。
そうなると、ちょっとした刺激に対しても皮膚は敏感に反応して、かゆみをもたらしてしまうのです。
では、ストッキングやタイツを履くと、なぜかゆくなるのか、
その原因から押さえていきましょう!
そもそも足は乾燥しやすい
もともと「すね」は皮脂が出にくい部位です。
鼻やおでこがテカっても、すねが脂でテカったとかありませんよね。
皮脂が多い鼻などは乾燥しにくいのですが、皮脂腺が少なくて、皮脂が出にくいすねは、冬じゃなくても乾燥しやすい部位なのです。
前述のように、乾燥はかゆみをもたらします。
そのため、乾燥しやすいすねの部位はかゆくなりやすいんですね。
まず足、とりわけすねは乾燥しやすいものだということを覚えておきましょう。
ストッキングやタイツの摩擦による刺激
あたりまえですが、ストッキングやタイツって、肌に直接密着しますよね。
ナイロン・レーヨン・キュプラ・ポリエステルなど、
化学繊維を素材を使ったストッキングやタイツは、肌と繊維の摩擦によって、かゆみが起こりやすくなってしまいます。
ストッキングやタイツは伸縮するので、身体を動かすたびに、まるで身体をスポンジで洗っている時のように強い摩擦が起きています。
つまり、乾燥している肌にストッキングやタイツを履くと、摩擦が起きて肌の表面の角質を傷つけてしまうんですね。
身体を洗っているなら石鹸の泡が潤滑剤になりますが、泡なしでスポンジだけかけているようなものなので、
摩擦によって角質がこすれる刺激によって、皮膚は炎症を起こし、痒くなります。
この摩擦で皮膚の角質がこすれたものが、細かい白い粉が足のすねに出る粉ふき足の原因のひとつでもあります。
シルク素材のストッキングやタイツは、刺激が少ないと言われています。
シルクが人間の皮膚と同じ動物性タンパク質からできているからなんですね。
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ストッキングやタイツによる静電気
乾燥した冬は静電気が発生しやすいですよね。
ストッキングやタイツは化繊なので静電気が起きやすい衣類です。
静電気の刺激によって皮膚が傷つくと、肌のバリア機能が壊れて、更なる乾燥を促進してしまいます。
足元の暖房による乾燥
冬はいろいろな暖房器具を使いますが、足元の暖房が乾燥を増やしているケースもあります。
ホットカーペットや床暖房、こたつでも、長時間座っていると、皮膚の乾燥をまねきます。
電気ひざ掛けなども要注意。
乾燥は皮膚が荒れた状態を悪化させるので、ますますストッキングやタイツの摩擦による炎症から、かゆみを引き起こしてしまいます。
また、足元を温めすぎることは、蒸れによるかゆみの原因にもなります。
基本、かゆみというのは身体が温まると増すものなので、暖房器具の温度設定や風量には十分注意してくださいね。
加齢による皮脂不足
年齢とともに、肌の潤いを保つのに必要なセラミドや皮脂などの量が減ることも、足の乾燥を招く原因になることがあるといわれています。
いわゆる『加齢』ですね。
皮脂腺の働きは加齢につれて弱っていきます。
そのため、皮脂の分泌量が減少してしまい、肌のバリア機能が乱れがちになります。
肌のバリア機能が乱れると、外部からの刺激から肌を守る働きも低下するので、乾燥しやくなったり、肌荒れを起こしやすくなるというわけです。
そして、乾燥してかゆくなったところをかいてしまうことで、肌に傷ができる。
肌に傷ができることで、ますます肌のバリア機能は低下して、カサカサが悪化してかゆくなる、
という負のスパイラルになるケースが多くあります。
バスタイムの過ごし方
バスタイムはシャワーやお湯に浸かったりで、それだけでも肌のうるおい成分が流れ落ちてしまう時。
そこで体をゴシゴシ洗うのは、爽快感はあっても、より肌の乾燥を誘発してしまいます。
また、長湯や高温のシャワーも乾燥のもとになります。
ストッキングやタイツによる圧迫
ウエストがきついスカートをはいたときなど、かゆみを感じたことがありませんか?
肌を圧迫すると、ヒスタミンが放出されて、かゆみが起こります。
細く見えるストッキングやタイツで、圧迫するタイプのものはかゆみを引き起こす可能性があります。
乾燥とは違いますが、かゆい時は、圧迫するタイプではなく、ノーマルなものにするほうが無難ですね。
ストッキングやタイツの蒸れ
暖房のきいたオフィスや電車では、冬でも暑いと感じることがありますよね。
ストッキングやタイツのように、直接肌に触れる衣類は気づかないうちに蒸れてしまいます。
乾燥とは真逆のようですが、蒸れによるかゆみが原因のこともあります。
冬にストッキングやタイツを履くと足がかゆい原因は乾燥? まとめ
冬場の足のかゆみの元凶は、つきつめれば乾燥です。
乾燥によって皮膚のバリア機能が低下すると、ちょっとした刺激に対しても皮膚は敏感に反応して、かゆみをもたらしてしまうのです。
冬にストッキングやタイツをはくと足がかゆくなる原因は、以下のものが考えられます。
- もともと皮脂が出にくい
- ストッキングやタイツの摩擦による刺激
- ストッキングやタイツによる静電気
- 足元の暖房による乾燥
- 加齢による皮脂不足
- バスタイムの過ごし方
- ストッキングやタイツによる圧迫
- ストッキングやタイツの蒸れ
原因がわかれば、次は対策です。
対策の方法はいろいろありますが、
まずは保湿です。
ストッキングやタイツを履く前に、保湿をしてから履くと乾燥を防ぐことが出来ます。
かゆみの原因にあてはまるものがあったら、しっかりと保湿やセルフケアをすることを心がけてくださいね。
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