2022年の立冬はいつ?
どんな意味があるの?
二十四節気の中ではどんな季節感?
立冬の時期の行事は?
その疑問、解消します!
立冬とはどういった気候なのか、
古くから伝わる立冬のならわし、
立冬ならではの景色や事柄も含めて、
わかりやすくお伝えします。
立冬2022年はいつ?
秋もたけなわ、
樹木が紅や黄に色とりどりに美しく色づき、朝晩の冷え込みをより感じる頃、「立冬」があります。
立冬は「りっとう」と読みます。
2022年の立冬は11月7日(月)。
立冬は毎年11月7日頃です。
なぜ、「頃」というのかというと、立冬は毎年同じ日ではないからです。
年によって1~2日程度のズレが生じます。
また、立冬は期間を指すこともあります。
期間を指す場合は、11月7日頃から次の節気である「小雪(しょうせつ)」の前日までの期間を「立冬」と呼びます。
2022年の小雪は11月22日(火)です。
なので、2022年の立冬を期間として指す場合は、11月7日(月)から11月21日(月)となります。
ニュースなどで、
「今日は立冬です」
といった時は、節入り日の当日のみを指しているように思うかもですが、本来は約15日間の期間を意味しています。
二十四節気の立冬とは?
立冬は、二十四節気の一つです。
二十四節気というのは、1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けたものです。
【春】
立春(りっしゅん):2月4日頃
雨水(うすい):2月18日頃
啓蟄(けいちつ):3月5日頃
春分(しゅんぶん):3月20日頃
清明(せいめい):4月4日頃
穀雨(こくう):4月20日頃
【夏】
立夏(りっか):5月5日頃
小満(しょうまん):5月21日頃
芒種(ぼうしゅ):6月5日頃
夏至(げし):6月21日頃
小暑(しょうしょ):7月7日頃
大暑(たいしょ):7月22日頃
【秋】
立秋(りっしゅう):8月7日頃
処暑(しょしょ):8月23日頃
白露(はくろ):9月7日頃
秋分(しゅうぶん):9月23日頃
寒露(かんろ):10月8日頃
霜降(そうこう):10月23日頃
【冬】
立冬(りっとう):11月7日頃
小雪(しょうせつ):11月22日頃
大雪(たいせつ):12月7日頃
冬至(とうじ):12月22日頃
小寒(しょうかん):1月5日頃
大寒(だいかん):1月20日頃
二十四節気は、地球と太陽の位置関係で割り当てられています。
地球から見た太陽の見かけ上の通り道を「黄道」といい、1年間で地球の周りを一周すると考えます。
黄道360度を24分割した15度間隔で、それぞれ特定の二十四節気が定められているのです。
そして、定めた点を太陽が通る日が、二十四節気のそれぞれの日にちになります。
立冬は例年、太陽黄経が225度を通る日にあたります。
太陽黄経の黄経とは黄道座標における経度。
太陽黄径というのは、春分の位置を0度とした時の現在の地球から太陽の見える位置の角度のことです。
太陽黄経が、180度を通過する日が秋分です。
秋分には昼夜の長さがほぼ同じになります(実際には昼のほうがやや長い)。
太陽黄経が210度を通過する日が霜降、225度を通過する日が立冬、240度を通過する日が小雪となります。
二十四節気は今から2600年前に中国の黄河付近で誕生した暦と言われており、そのため、日本の気候と必ずしも一致しない面もあります。
ですが、毎年同じ時期に同じ節気が巡ってくることから、特に農業の目安となりやすく、日本で定着し今に至っています。
二十四節気は、今でも農作業などで使われています。
カレンダーや手帳などにも二十四節気が記されているものが多いですね。
立冬は二十四節気の19番目の節気となります。
立冬とはどんな季節感?
暦の上では立冬から立春の前日までが「冬」になります。
二十四節気の中で、立冬は、「冬の始まり」です。
立冬の「立」には、「始まり」の意味合いがあります。
二十四節気で「立」とつくのは、「立春」「立夏」「立秋」「立冬」の4つ。
これらは四立(しりゅう)と呼ばれ、季節の大きな節目となります。
いずれも、次にやってくるの季節の気配を告げる言葉ですが、立冬は四季の最終コースともいえますね。
立冬は、「秋分」と「冬至」のちょうど中間となり、美しい紅葉の風景が日本列島を覆います。
毎年、立冬を過ぎると、秋晴れから一段と澄んだ青い空が広がります。
紅葉や澄んだ空の雲は秋ですが、そこかしこに冬の気配を感じるような日々に入るのが立冬です。
1787年(天明7年)に江戸で出版された暦の解説書『暦便覧(こよみべんらん)』では、立冬を、
と説明しています。
立冬には、
「冬の気配が立ち始め、だんだん冷え込んでくる頃」
といった意味合いがあります。
立冬の頃は各地で紅葉が進み、北日本では初雪の便りも聞かれる頃。
この時期は日没も早まって、あっという間に日が暮れてしまいます。
東京では、立冬の日の入りは16時40分頃です。
日の入りが早くなると、気温が下がるのも早くなるので、夜になると日に日に寒さが増します。
つるべ落としの夕暮れ後に吹く風に、これから訪れる冬の気配を感じる頃でもありますね。
◇ つるべ落としのことわざはこちらをどうぞ。
・秋の日は釣瓶落としの意味は?なぜそう感じる?使い方の例文もご紹介!
立冬の時期には木枯らしが吹き、冬に備えて炬燵(こたつ)開きなどが行われます。
ちなみに、気象庁の「冬」は12月から2月までとなっています。
木枯らしが吹く
立冬に入ると、陽の光も弱まり、北風も吹き始めます。
木立や野山の冬枯れも目立ってきます。
木枯らしが吹き荒れるのもこの頃。
木枯らしというのは、晩秋から初冬に吹く冷たい北風のこと。
風で木の葉が吹き落とされ、木が枯れたようになってしまうことに由来します。
一度木枯らしが吹けば、鮮やかに色づいた紅葉がはらはらと舞い散り、落ち葉となって街路を覆います。
木枯らし一号の知らせを聞くのも立冬のあたりですね。
気象庁で木枯らし一号が発表されると、西高東低の冬型の気圧配置になったという証です。
◇ 木枯らしについて詳しくはこちら。
・木枯らし1号とはどんな意味?例年いつごろ?定義や条件も教えて!
炬燵(こたつ)開き
主に西日本が中心ですが、亥の子の日(11月の第一亥の日)に、子孫繁栄や収穫祝い、無病息災を祈る風習があります。
また、江戸時代には
「亥の子の日に炉開きをすると火事にならない」
といわれ、こたつや囲炉裏に火入れをするならわしがありました。
当時は、第一亥の日に火入れができるのは武家のみ。
庶民は、12日後にくる2回目の亥の日をまって、こたつや囲炉裏に火を入れたとか。
また、同じく11月の初亥の日に茶道では「炉開き」が行われます。
◇ 亥の子の日の行事について詳しくはこちら。
・亥の子とはどんな行事?2022年はいつ?亥の子餅の意味と亥の日の風習
立冬2022はいつ?二十四節気ではどんな季節感?意味や由来を教えて! まとめ
2022年の立冬は11月7日(月)です。
立冬を期間として指す場合は、11月7日(月)から11月21日(月)となります。
立冬は二十四節気の一つで、「冬の始まり」のこと。
立冬には、
「冬の気配が立ち始め、だんだん冷え込んでくる頃」
といった意味合いがあります。
立冬の時期には冷たい木枯らしが吹き、江戸時代にはこたつ開きをするならわしがありました。
冬枯れ前の街路樹が、鮮やかに色づく紅葉の時期。
立冬と聞くともう一年も終わるのかと感じます。
一年はあっという間ですね。
立冬は本格的に寒くなる前に、冬支度を始める頃でもあります。
朝晩の寒暖差が激しい時期、暖かくしてお過ごしください。
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