アメリカのサンクスギビングデーはいつ?
感謝祭は何する日?
アメリカ人はどんなことをして過ごすの?
その疑問、解消します!
アメリカの感謝祭の起源と定番料理、
この時期ならではのスポーツ、
ブラックフライデーとの関係も含めて、
わかりやすくお伝えします。
アメリカのサンクスギビングデーはいつ?
最近は、10月のハロウィンが終わると、街は一気にクリスマスモードに変わっていきますね。
でも、アメリカでは、ハロウィンのイベントが終わると次にやってくるのは、「サンクスギビングデー」。
サンクスギビングデーは、英語で「Thanks giving Day」。
日本では「感謝祭」とも呼ばれてます。
アメリカのサンクスギビングデーはいつ?
アメリカの「Thanks giving Day(サンクスギビングデー)」は、国の祝日で毎年11月の第4木曜日と決まっています。
なので、サンクスギビングデーは年によって、日にちが変わってきます。
毎年日にちが変わるサンクスギビングデーですが、この日を軸に4連休、5連休といった休みになる人が多くなります。
祝日に制定されているサンクスギビングデーは、政府機関、職場、学校など、全てが休みになります。
そのため、前日の水曜日や、翌日の金曜日を休みにしてしまうケースがあり、多くの人が週末を含めて連休となるのです。
感謝祭がアメリカの祝日に決められたのは1863年、リンカーンの時代。
リンカーンは、
「感謝祭は11月の最後の木曜日に行う」
と宣言しましたが、
その後、アメリカ合衆国第32代大統領フランクリン・ルーズベルトが11月の第4木曜日に変更しました。
経済政策にも強かったルーズベルトが、ホリデーショッピングの時期を早めるために前倒しに変更したと言われています。
確かに、サンクスギビングデーのあたりが連休になっている今の状況を見ると、経済効果は莫大なものがありますね。
アメリカの感謝祭サンクスギビングデーの起源は?
アメリカでサンクスギビングデーは、10月のハロウィン、12月のクリスマスと並ぶ大きなイベントです。
この日は、アメリカ人が家族愛や友情を確かめ合う大切な日という意味合いを持っています。
とはいっても、日本人にはちょっと縁遠い祝日ですね。
というのも、サンクスギビングデーにはアメリカの移民の歴史が関係してくるからです。
サンクスギビングデーのルーツは、イギリスから北アメリカ大陸に移民してきた人々が、「神の恵み」に感謝する日。
日本で感謝祭と呼ばれる所以です。
日にちは異なりますが、アメリカのお隣、カナダにもサンクスギビングデーの祝日があります。
ここでは、アメリカのサンクスギビングデーの起源についてお伝えしますね。
アメリカの感謝祭の起源は?
アメリカのサンクスギビングデーの起源には諸説ありますが、最初に感謝祭が行われたのは、1621年だと言われています。
イギリス移民たちがアメリカに入植したのはよく知られているところなので、これにまつわる説をご紹介しますね。
1620年9月、イギリス国教会の弾圧を受けた清教徒102人は、メイフラワー号でイギリス南西部プリマスから新天地アメリカに旅立ちます。
そして、66日の苦難の航海の末、ようやくマサチューセッツ州プリマスにたどり着いたのですが、
その年の冬の寒さはハンパなく、寒さと病気のため半数以上の人が死亡してしまいました。
そんな時、イギリスからの移民たちに手を差し伸べたのが、先住民のネイティブアメリカン(インディアン)です。
先住民たちは、移民たちに食料を分け与え、自分たちが持っている「種」を譲って農業を教え、アメリカで生きていくための知恵も教えました。
移民たちは、近くに住んでいた先住民たちに助けられながら、なんとか厳しい冬を乗り越えます。
そして、翌年1621年の秋には多くの収穫に恵まれることができました。
そこで移民たちは先住民を招待して、この収穫をもたらしてくれた神の恵みに感謝して一緒に食事をしたというのが感謝祭の始まり、というわけです。
イギリスからの移民たちがやってきた頃には、近くに先住民たちは住んでいなかったという話もあるので真偽のほどは定かじゃないんですが、いずれにしても、
「イギリスからの移民たちが神の恵みに感謝した日」
というのが現在まで続いている感謝祭、サンクスギビングデーのルーツです。
アメリカの感謝祭は何する日?
アメリカでは、
「サンクスギビングデーは家族が集まって過ごす日」
という認識が一般的です。
遠くに住んでいても、感謝祭には故郷に帰るという人も大勢いるので、サンクスギビングデーの前後は道路や交通機関が混み合いますが、サンクスギビングデーの当日は、街はとても静かになります。
人々は数日前からスーパーなどで買い物をし、ごちそうの準備をしたり、家でゴロゴロできるように備えます。
このあたりは日本のお正月によく似ていますね。
一般的なアメリカ人の感謝祭の過ごし方は、
- 実家に帰省して家族と過ごす
- 親戚が集まって過ごす
- 親しい友人と過ごす
- 旅行に行く
- ショッピングをする
といった感じです。
サンクスギビングデーの木曜日は、家族や親しい友人が集まって感謝祭にちなんだ料理を食べたり、テレビでアメリカンフットボールを観戦したり、というのが定番のスタイルです。
感謝祭のアメリカンフットボール
アメリカ人が大好きな「アメリカンフットボール」は古くから、NFLも大学チームも高校チームもアマチュアチームも、この感謝祭の週末にかけてゲームを行っています。
NFLとは、「National Football League」の略称。
NFLはアメリカ合衆国で最上位に位置するプロアメリカンフットボールリーグです。
感謝祭の休日は、アメリカンフットボールにおいてはとても重要な時期なのです。
「感謝祭といえばアメリカンフットボール!」
というアメリカ人はとても多いんですよ。
テレビ中継でアメリカンフットボールを観戦しながら、家族の団らんを楽しむというのも、アメリカ人の感謝祭の過ごし方の典型的なスタイルのひとつです。
アメリカの感謝祭で食べる料理は?
感謝祭には、日本のおせち料理のように、定番の料理があります。
感謝祭の食べ物と言えばなんといっても「ロースト・ターキー」。
七面鳥の丸焼きです。
映画やドラマでも家族がロースト・ターキーを囲んで、感謝祭の祈りを捧げるシーンがよく描かれます。
サンクスギビングデーが、
「七面鳥の日(Turkey Day)」
と呼ばれるくらいの定番中の定番です。
アメリカ人は一年間に1人1羽の七面鳥を食べると言われていますが、感謝祭の期間中には、約4600万羽の七面鳥が消費されるのだとか。
七面鳥のお腹には野菜やパンなどで作った「スタッフィング」という詰め物を入れます。
このスタッフィングの中身は、各家庭それぞれ代々引き継がれているご自慢のレシピがあります。
本来、七面鳥のお腹の詰め物のスタッフィングですが、最近は詰め物ではなく別の料理として出す家も多くなりました。
ターキーはシンプルなロースト・ターキーの方が調理も簡単になるという理由が大きいようですね。
ロースト・ターキーの出汁から作る「グレイビーソース(ターキーやスタッフィング、マッシュポテトなどにかけるソース)」も、最近は市販の物を買う家庭が増えました。
そして、デザートの定番は「パンプキン・パイ」。
パンプキンはハロウィンのイメージかもですが、この時期旬のかぼちゃは秋の収穫の代表でもあります。
サンクスギビングデーはこういった料理を、家族や友人と囲み、おしゃべりを楽しみながら食べる日です。
大皿料理を家族でシェアし合うというのが定番のスタイルです。
サンクスギビングホリデーのショッピング
感謝祭当日の木曜はほとんどのお店がお休みになります。
ですが、翌日の金曜(木曜の夜中から)は、どこのお店も一年で1番大きなセールを行い、多くの人で賑わいます。
小売店の年間収支が黒字に転換するほどの売り上げになることから、「ブラックフライデー」と呼ばれています。
◇ ブラックフライデーについて詳しくはこちら。
・アメリカの感謝祭の翌日ブラックフライデーとはどんな意味?日本では?
また、ここ数年で、感謝祭の次の月曜日をサイバー・マンデー(Cyber Monday)と呼ぶことが定着しました。
サイバー・マンデーはオンラインストアで行われる大きなセール。
感謝祭の休暇が明けて、家やオフィスに戻った人々が、ネットで買い物をすることが多いことから始まった流れです。
アメリカのサンクスギビングデー感謝祭とは何する日?起源と過ごし方 まとめ
アメリカの「Thanks giving Day(サンクスギビングデー)」は、国の祝日で毎年11月の第4木曜日と決まっています。
アメリカでは、
「サンクスギビングデーは家族が集まって過ごす日」
という認識が一般的です。
一般的なアメリカ人の感謝祭の過ごし方は以下のような感じです。
- 実家に帰省して家族と過ごす
- 親戚が集まって過ごす
- 親しい友人と過ごす
- 旅行に行く
- ショッピングをする
感謝祭はクリスマスと並んでアメリカ人にとっては大切な祝日。
アメリカ人全員が感謝祭を祝っているというわけではありませんが、家族で過ごす時間を大切にして、おいしい食事を楽しむというイベントに変わりはありません。
感謝祭の休暇が終わると、今年も残すところあと僅か。
アメリカではサンクスギビングデーの時期から、翌月のクリスマスにかけて、街全体の雰囲気が年末モードに変わる雰囲気を感じられます。
◇ 記事中でご紹介した関連記事
・アメリカの感謝祭の翌日ブラックフライデーとはどんな意味?日本では?