正月飾りの一夜飾りがダメな3つの理由!大晦日のしきたりの意味とは?

正月飾りの一夜飾りがダメな3つの理由!大晦日のしきたりの意味とは?

一夜飾りとはどんな意味?

正月飾りの一夜飾りがダメな理由は?

大晦日を避けるしきたりの由来は?

その疑問、解消します!

お正月に門松やしめ飾り、

鏡餅を飾る意味、

そこからわかる歳神様との関係、

一夜飾りの解釈や考え方も含めて、

わかりやすくお伝えします。

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一夜飾りとはどんな意味?

正月飾りの一夜飾りがダメな3つの理由!大晦日のしきたりの意味とは?
あっという間に年末です。

お正月の準備、いかがですか?

12月はホント、忙しいというか慌ただしいというか、年々時間が過ぎるのを早く感じるようになりました。

お正月の準備といえば、日本には古くから、「門松」や「しめ飾り」などの正月飾りを飾る風習があります。

そして、昔からこの新しい年を迎えるための正月飾りは、

一夜飾り(いちやかざり)はいけない

とされています。

わたしも実家を出て以来、毎年母から、

「忙しいからって、一夜飾りなんかしたら運気が下がるよ」

と脅されてきました。

「一夜飾り」とは?

一夜飾り」というのは、門松などのお正月飾りを12月31日の大晦日(おおみそか)に飾りつけることをいいます。

名前の通り、お正月の一夜前に飾り付けを行うということですね。

地域によっては「一日飾り」とも呼ばれます。

大晦日のしきたりとして、

古くから、

門松、しめ飾り、鏡餅などの正月のお飾りを、大晦日に飾るのはよくない

とされており、これを、

一夜飾り

一日飾り

と呼んで避けてきました。

正月飾りの一夜飾りがダメな理由は?

正月飾りの一夜飾りがダメな3つの理由!大晦日のしきたりの意味とは?
一夜飾りがよくないという理由には諸説あります。

大晦日のしきたりとしても、一夜飾りはご法度とされている由来から、代表的な理由を3つご紹介しますね。


1. 一夜飾りは神様に失礼だから

2. 葬儀の一夜飾りに通じるから

3. 歳神様(年神様:としがみさま)の訪問に間に合わないから

1. 一夜飾りは神様に失礼だから

そもそもお正月というのは、歳神様をお迎えする行事です。

年のはじめにあたって、一年間家を守ってくれる歳神様を迎えるという行事がお正月なのです。

門松」はその歳神様を迎える印です。

歳神さまに対する歓迎の意を示すためのものでもあり、

ここがわが家の正門ですよ、入口ですよ

という目印でもあります。

しめ飾りなどの正月飾りも歳神様をお迎えするための飾りです。

正月飾りの一夜飾りがダメな3つの理由!大晦日のしきたりの意味とは?
しめ飾り」は、神聖な場所のサインです。

この家は、歳神様を迎えるのにふさわしい神聖な場所ですよ

という意味が込められています。

歳神様を迎える準備が出来てます!

という印のようなものですね。

鏡餅」は歳神様への「お供え物」であり、なおかつ、

お正月のあいだ、「歳神様の拠り所となる場所」とも言われています。

そのため、鏡餅は玄関や床の間、家族の集まる居間の飾り棚などに飾られます。

このように、正月飾りには、ゲストである歳神様を迎えるにあたって、特別なものを作って用意をするという意味があります

せっかく我が家にいらっしゃってくださる歳神様には心をこめたおもてなしをするべき。

なので、

大晦日に飾りつけを行う一夜飾りでは、もてなすはずの歳神様に対して誠意に欠ける、失礼にあたる

という考え方から、一夜飾りはいけないとしています。

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2. 葬儀の一夜飾りに通じるから

昔も今も、お通夜やお葬式は急なものです。

その際、葬儀の準備は一晩でされます。

一夜にして葬儀の準備が整うことが、「一夜飾り」に通じるということで避けるという人もいます。

「お正月にお通夜やお葬式を連想するのは縁起でもない」

という考え方です。

3. 歳神様の訪問に間に合わないから

正月飾りの一夜飾りがダメな3つの理由!大晦日のしきたりの意味とは?
歳神様がいらっしゃるのが、31日だという説があります。

この説では、歳神様は1年間、家庭に滞在します。

来訪される神様は毎年変わるので、引き継ぎ時間が必要となり、そのため、翌年の神様は一日早くおいでになるという考え方です。

しかも、翌年の神さまがいらっしゃる時間は大晦日の朝だとも。

たしかに、31日にいらっしゃるのであれば、一夜飾りじゃ間に合いませんよね。

前日から訪れる歳神様は、その年1年間のその家の状況を前任の歳神さまから教わり、より良い繁栄をもたらすよう引き継ぎを行っているというわけです。

いわゆる申し送りですね。^^

この考え方では、今までの歳神様は、元旦の零時ちょうどにお帰りになられます。

12月30日も大晦日?

旧暦には12月31日がありません。

つまり、旧暦では12月30日が大晦日だったのです。

そのため、現在の新暦である12月30日にお正月飾りを飾ることも、

「一夜飾りになるのでよろしくない」

と考える人もいます。

正月飾りの一夜飾りがダメな3つの理由!大晦日のしきたりの意味とは? まとめ

日本には古くから、「門松」や「しめ飾り」などの正月飾りを飾る風習がありますが、

「一夜飾りはいけない」

とされています。

一夜飾りというのは、門松などを大晦日(おおみそか)に飾りつけること。

なぜ一夜飾りがよくないかというと、

その理由には諸説ありますが、代表的なものは以下の3つです。


1. 一夜飾りは神様に失礼だから

2. 葬儀の一夜飾りに通じるから

3. 歳神様の訪問に間に合わないから

一夜飾りがNGという理由を見ていくと、いずれも、

余裕をもっておやりなさい

という教えに通じます。

試験勉強などでも、前の日に慌ててやることを「一夜漬け」と言いますが、

余裕を持って準備をするに越したことはないわけです。

時間にも気持ちにも余裕を持って、

心を込めたお飾りで、歳神様をお迎えしてくださいね。

◇ 正月飾りの時期はこちらをご参考に。
正月飾りはいつからいつまで?飾るのにダメな日はあるの?

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