賀詞とはどんな意味?
種類や読み方は?
年賀状を書く時はどの賀詞を使えばいいの?
正しい使い方は?
その疑問、解消します!
年賀状に不可欠な賀詞の言葉例、
それぞれの意味、
賀詞の使い方マナー、
相手によっての使い分け方も含めて、
わかりやすくお伝えします。
賀詞とはどんな意味?
新しい年を迎える準備をする頃になると、年賀状やお正月用品などで、さまざまな賀詞を目にするようになります。
賀詞は「がし」と読みます。
賀詞という言葉自体は、日常的にはあまり聞き慣れないかもですが、
「あけましておめでとうございます」
も賀詞のひとつ。
賀詞とは、お祝いの気持ちを表す言葉です。
「祝詞(しゅくし)」ともいいます。
賀詞の「賀」には、
「喜び祝う」
という意味があります。
年賀状にも「賀」が使われていますね。
賀詞は本来、新年の祝賀に限らず、祝意を表す言葉ですが、
現在は、一般的に年賀状の文頭に書く新年のお祝いの言葉として用いられています。
「寿」
「賀正」
「謹賀新年」
も賀詞です。
賀詞には、1文字、2文字、4文字、
そして前述の
「あけましておめでとうございます」
とか、
「新春のお慶びを申し上げます」
といった文章の賀詞もあります。
賀詞の種類と読み方、その意味は?
お祝いの言葉である賀詞は、大きく分けると5種類あります。
- 1文字の賀詞(寿、福、賀など)
- 2文字の賀詞(賀正、迎春、新春など)
- 4文字の賀詞(謹賀新年、恭賀新春など)
- 文章の賀詞(新年おめでとうございます、など)
- 英語の賀詞(Happy New Yearなど)
1文字の賀詞
寿(ことぶき):めでたいこと、祝い、よろこび
福(ふく):幸せ、幸運
賀(が):祝い
春(はる):年の初め、新春、新年
禧(き):さいわい、めでたい、よろこび
吉(きち):めでたい
2文字の賀詞
賀正(がしょう):正月を祝う
賀春(がしゅん):新春を祝う
迎春(げいしゅん):新春を迎える
寿春(じゅしゅん):新春を寿ぐ(ことほぐ=祝いの言葉を述べて幸運を祈る)
初春(しょしゅん、はつはる):新春、新年
頌春(しょうしゅん):新年をたたえる
慶春(けいしゅん):新年を喜ぶ
福春(ふくしゅん):幸運な新年
4文字の賀詞
謹賀新年(きんがしんねん):謹んで新年をお祝いいたします
恭賀新年(きょうがしんねん):うやうやしく新年をお祝い申し上げます
謹賀新春(きんがしんしゅん):謹んで初春をお祝いいたします
恭賀新春(きょうがしんしゅん):うやうやしく初春をお祝い申し上げます
敬頌新禧(けいしょうしんき):うやうやしく新年の喜びを称え申し上げます
慶賀光春(けいがこうしゅん):輝かしい新年のお喜びを申し上げます
文章の賀詞
あけましておめでとうございます
新年おめでとうございます
新年の御祝詞を申し上げます
新春のお慶びを申し上げます
謹んで新年をお祝いします
謹んで年頭のご祝詞を申し上げます
謹んで初春のお慶びを申し上げます
謹んで新春のご祝詞を申し上げます
英語の賀詞
Happy New Year : 新年おめでとう
A Start of a New Year : 新しい年の幕開け
I wish you a Happy New Year : 良い年をお祈りします
With best New Year’s wishes : 新年のご多幸をお祈りします
年賀状の賀詞の正しい使い方は?
5種類ある賀詞は、おくる相手によって正しく使い分けることが重要です。
賀詞はもともと、「謹賀新年」「恭賀新年」など、4文字を用いるのが基本。
「謹賀新年」の「謹」、
「恭賀新年」の「恭」、
「敬頌新禧」の「敬」や「頌」、
など、賀詞の中に相手に対しての敬意や丁寧な気持ちが入ることで、礼儀にかなった敬語の挨拶になるのです。
1文字や2文字の賀詞ではこれらの言葉が省略されており、
ただ、シンプルに
「おめでたい」
「新年がきたことを祝う」
と言っているにすぎません。
つまり、1文字や2文字の賀詞だと、相手に対する敬意や丁寧さが欠けてしまうわけです。
なので、1文字や2文字の賀詞を、親しい友人や後輩、部下などの目下の人に使うのはかまいません。
賀詞の使い分け方としては、
- 1文字・2文字の賀詞 ⇒ 「目上の人から目下の人へ」
- 4文字・文章の賀詞 ⇒ 「目下の人から目上の人へ」
となります。
目上の人、たとえば、
上司や年上の親戚、恩師などにおくる年賀状に、1文字・2文字の賀詞を使うのは失礼にあたります。
目上の人には、敬意や丁寧な気持ちをこめて4文字・文章の賀詞を使うのが礼儀です。
目上の人に宛てるときの文章の賀詞は、「謹んで」の言葉が入っているものを選べば間違いありません。
年賀状の賀詞に使う言葉は、受け取る相手が厳格なタイプだと、新年早々、不快な思いをさせてしまうので、気をつけてくださいね。
◇ 上司に使う賀詞についてはこちらをご参考に。
・謹賀新年と恭賀新年の意味とは?上司や目上の人にはどっちを使うべき?
賀詞を2回使うのはNG!
賀詞の重複使用はNGです。
たとえば、
「謹賀新年 あけましておめでとうございます」
は、「謹賀新年」と「あけましておめでとうございます」の2つの賀詞が使われています。
2つの賀詞の意味はほとんど同じです。
いわゆる「危険が危ない」とか、「頭痛が痛い」といった表現になってしまうのです。
よく、謹賀新年と印刷された年賀状に、手書きで「あけましておめでとうございます」と書いているのを見かけますが、それも同様に誤りです。
ちなみに、
「新年あけましておめでとうございます」
もNGです。
「新年」と「あけまして」は同じ意味の重複表現になってしまいます。
ただ、最近は一般化してきているので、使ってもよいという見解もありますが、日本語としては間違い。
上司など目上の人には使わないほうが無難です。
◇ 目上の人への年賀状はこちらをご参考に。
・年賀状を上司に出す前に知っておくべき10の注意点!意外なNGとは?
・年賀状を上司へ出す時の書き方は?例文と一言添え書き例21選!
賀詞とは?年賀状を書く時の正しい使い方は?種類と読み方もご紹介! まとめ
賀詞とは、お祝いの気持ちを表す言葉です。
賀詞は本来、新年の祝賀に限らず、祝意を表す言葉ですが、
現在は、一般的に年賀状の文頭に書く新年のお祝いの言葉として用いられています。
お祝いの言葉である賀詞は、大きく分けると5種類あります。
- 1文字の賀詞(寿、福、賀など)
- 2文字の賀詞(賀正、迎春、新春など)
- 4文字の賀詞(謹賀新年、恭賀新春など)
- 文章の賀詞(新年おめでとうございます、など)
- 英語の賀詞(Happy New Yearなど)
賀詞はもともと、「謹賀新年」「恭賀新年」など、4文字を用いるのが基本です。
賀詞の使い分け方としては、
- 1文字・2文字の賀詞 ⇒ 「目上の人から目下の人へ」
- 4文字・文章の賀詞 ⇒ 「目下の人から目上の人へ」
となります。
賀詞に使われる言葉にはそれぞれ意味があるので、相手によって使い分けることが必要です。
新年早々失礼にあたらないように、年賀状には適切な賀詞を使うようにしたいですね。
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