上司に年賀状は必要?
出さないのはマナー違反になる?
新入社員はどうすべき?
みんなはどうしてる?
その疑問、解消します!
上司に年賀状を出す派と出さない派の意見、
個人情報保護や虚礼廃止との関係、
年賀状を送るメリットも含めて、
わかりやすくお伝えします。
上司に年賀状は必要?
いよいよカレンダーも残り一枚、今年も残り少なくなってきました。
新入社員の場合、12月に入ると気になってくるのが年賀状です。
今まで年賀状をおくる習慣がなかった場合でも、
新入社員となると、職場の上司や先輩に年賀状を出すほうがよいのか悩みますよね。
会社の上司に年賀状は必要?
結論から言うと、会社の上司に年賀状を出す必要があるかどうかの判断は、会社や個人の考え方によります。
わたしが新卒の頃は、
「上司に年賀状を出すのは社会人の常識」
と教えられましたが、
今は「個人情報保護」の観点など、
昔なら考えなかったような注意点もあります。
会社によっては、「虚礼廃止(きょれいはいし)」にしているところもあります。
虚礼廃止というのは、形だけで心がこもっていない、意味のない儀礼をやめること。
形だけの儀礼は廃止する、つまり
『年賀状やお中元・お歳暮などの形式的な儀礼を会社全体でやめよう』
というものです。
会社が虚礼廃止ということであれば、ルールに従って年賀状を出さないのは当然ですが、
虚礼廃止をうたっていない会社でも、最近は形式的な儀礼について疑問を持つ人も増えています。
新年の挨拶も、メールやSNSで手軽にできることから、年賀状離れの傾向は進んでいます。
ですが、
新しい年を迎えるにあたって、日頃お世話になっている上司や先輩に年賀状をおくる人も少なくありません。
「年明けすぐに職場で顔を合わせるのだから、わざわざ年賀状をおくる必要もない」
という考え方がある一方で
「毎日顔を合わせているからこそ、年賀状はあらためて日頃の感謝の気持ちを伝え、新しい年の変わらぬおつきあいをお願いする良い機会になる」
という考え方もあります。
確かに、職場では面と向かってお礼を言うタイミングが難しいことも多々あるので
1年に一度、年の始めに文章でお礼を伝えることが、コミュニケーションの円滑油になることもありますね。
なので、
「会社の上司に年賀状が必要かどうか」
というのは、あなたの考え方次第になるのです。
上司に年賀状を出さないのはマナー違反?
昔は人間関係を重視して、新入社員が会社の上司に年賀状やお中元を出すのは、当たり前でしたが、
今どきは年賀状を出さないとしても、マナー違反だとは言い切れません。
先述のように、最近は個人情報保護という名目のもと、職場で『社員名簿』や『職員名簿』を配らない会社が増えています。
「先輩や上司、役員など会社の人間に年賀状をおくりたくても、住所がわからないから出さない」
これは、当然ですよね。
加えて、前述した「虚礼廃止」を推奨する会社も増えています。
そもそも年賀状の本来の意味は、新年にご挨拶に伺えなかった相手に手紙で挨拶を済ますというものです。
普段いつでも会える相手には、あえて年賀状を出さなくてもマナー違反にはあたらないのですが、
上司によっては失礼だと感じる人もいます。
上司の年齢にもよりますが、会社の人間に年賀状を出すのが当たり前の時代に新入社員として過ごした上司の場合、
自分がしてきたことを、部下がやらないと、「?」となることもあります。
上司の価値観の中で、
「年賀状は出して『当たり前』の『常識』」
となっている場合は、部下が年賀状を出さないと、
「あり得ない」
「常識知らず」
「非常識」
と感じてしまうのです。
なので、社会人としては、会社が虚礼廃止でない限り、
「日ごろお世話になっている人に新年の挨拶をする」
という意味で、上司には年賀状をおくるほうが無難といえます。
わたしの周りを見ていると、上司に年賀状を出しているのは8割、出さないのは2割といったところ。
『上司に年賀状を出す派』の中でも、
「ホントは止めたいんだけど、今さら止められなくて」
と毎年のルーティンにため息をついているケースも。
確かに、一度年賀状を始めると、止めどきはナーバスになりますね。
たかが年賀状、されど年賀状。
ビジネスマンはどうしているのでしょう。
上司に年賀状を出す派と出さない派の意見は?
年賀状事情は会社によってさまざまです。
部署の雰囲気、上司の性格によるところもあります。
以前、職場で上司から年明けに、
「◯◯(わたしの同僚)から年賀状が来なかったんだけど、彼、喪中?」
とたずねられたことがあります。
全然喪中じゃなかったんですが、彼〇〇には
「喪中だと言っとけ」
と。
もちろん、年賀状を気にしない上司もいます。
某企業で200名を対象に行われた『年賀状に対する意識調査』では、ビジネスマンの約6割が
「新入社員から年賀状がおくられてきたら、その人の好感度がアップする」
と回答したという結果が出ています(25~39歳100名、40~60歳100名)。
一方、年賀状をおくる側はどうしているのでしょうか。
以前、あるアンケートで会社の上司に年賀状を出すか出さないかについて、調査したところ、
- 出したほうがいい……202人(40.4%)
- 出さなくていい……298人(59.6%)
と、約4割の人が出したほうがいいと回答していました。
出したほうがいいの『出す派』と、出さなくていいの『出さない派』の意見をまとめてみました。
上司に年賀状を出す派の意見
- 日頃お世話になっているから
- はがき1枚で挨拶できる年賀状は便利アイテム
- 年賀状を出さないことで悪い印象を持たれたくない
- 自分だけ出さないと後で面倒になるから
- 年賀状は出すほうがデキるイメージ
- 律義さをアピールする絶好のチャンス
- 新年の目標を伝えたい
- 日本の習慣にならうことで評価されるから
- プライベートな近況報告ができる
上司に年賀状を出さない派の意見
- 年明けすぐに職場で顔を合わせるので意味がない
- 新年の挨拶は職場で十分
- 個人情報を知られたくない
- 周囲が年賀状を出していない
- 上司が返事を書くなどして、負担になりたくない
- 上司も迷惑だと思う
- 儀礼的なものに意味を感じない
- 上司が外国人だから
- 上司が嫌い
新入社員は年賀状を上司に出すべき?
年賀状を『出す派』と『出さない派』、
それぞれの言い分もよくわかりますが、
新入社員の場合、上司に年賀状は出さないよりも出した方が良いです。
なぜかというと、新入社員の年賀状には、ビジネスマナーの一環という側面があるからです。
今の職場で、まだ一年経っていないわけですから、直接上司に届く年賀状は好感度を上げる絶好のチャンス。
挨拶は人間関係の基本でもあります。
社会人として、ビジネスパーソンとして、
「日ごろお世話になっている上司に新年の挨拶をする」
という意味で年賀状を出すのは、相手にとっても嬉しいものになるのではと思います。
◇上司に年賀状を送る際のマナーは、こちらに詳しくまとめているので、参考にしてみてくださいね。
・年賀状を上司に出す前に知っておくべき10の注意点!意外なNGとは?
◇ 上司あての年賀状の具体的な内容や文例はこちら。
・年賀状を上司へ出す時の書き方は?例文と一言添え書き例21選!
・謹賀新年と恭賀新年の意味とは?上司や目上の人にはどっちを使うべき?
上司に年賀状は必要?出さないのはマナー違反?新入社員はどうすべき? まとめ
会社の上司に年賀状を出す必要があるかどうかの判断は、会社や個人の考え方によります。
最近は「個人情報保護の問題」や、「虚礼廃止」をする会社も増えていることから、年賀状をおくらない人も増えているので、
上司に年賀状を出さないとしても、決してマナー違反だとは言い切れません。
ですが、
新入社員の場合、年賀状には、ビジネスマナーの一環という側面があるので、上司には年賀状を出すほうをおすすめします。
直接上司に届く年賀状は好感度を上げる絶好のチャンスです。
日ごろお世話になっている上司に新年の挨拶をすると、お互い、気持ちよく新年のスタートがきれるのでは。
上司に年賀状をおくるかどうか、不安なときは、先輩に聞いてみるのもいいかもです。
◇ 年賀状の話題 こちらもどうぞ。
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