クリスマスリースの材料に使う赤い実の名前は?
種類はある?
赤い実の飾りにはどんな意味があるの?
その疑問、解消します!
赤い実だけのクリスマスリースに使われる植物、
クリスマスホーリーのタイプ、
リースと赤い実の由来も含めて、
わかりやすくお伝えします。
クリスマスリースの材料に使う赤い実は何の実?
クリスマスリースに欠かせないのが「赤い実」。
リースの材料になる枝葉や飾りと相性が良い上に、
赤い実だけのリースも作られる人気の植物です。
クリスマスの飾りの赤い実にはいくつかの種類があります。
大きく分けると、以下の2種類に分かれます。
- 赤い実&緑の葉っぱ
- 赤い実だけ(葉っぱナシ)
の2種類あります。
赤い実&緑の葉っぱの名前は?
赤い実&緑のトゲトゲでギザギザの葉っぱは「セイヨウヒイラギ(西洋ヒイラギ)」という植物のものです。
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クリスマスリースや飾りに、古くから伝統的に使われてきているのがセイヨウヒイラギの赤い実と緑の葉っぱです。
セイヨウヒイラギは、硬い葉っぱを持つ常緑の木です。
11月ごろに果実が赤く熟し、
冬になると、赤い実とトゲトゲのある緑の葉っぱが、鮮やかなコントラストになります。
セイヨウヒイラギはクリスマスの装飾の定番としても使われるところから、
「クリスマスホーリー(Christmas Holly)」
と呼ばれ、リースなどの飾り用として利用されます。
こちらは実付きのクリスマスホーリーの大苗です。
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クリスマスホーリーとして販売されるのはセイヨウヒイラギだけではなく、以下のものもクリスマスホーリーと呼ばれます。
- アメリカンホーリー(American Holly)
- イングリッシュホーリー(English Holly)
- チャイニーズホーリー( Chinese Holly)
■ アメリカンホーリー(American Holly)
アメリカンホーリーはセイヨウヒイラギより、葉っぱは小さめ。
葉っぱのトゲが柔らかいので、さわっても痛くありません。
■ イングリッシュホーリー(English Holly)
イングリッシュホーリーはアメリカンホーリーよりも葉が小さめ。
それ以外はアメリカンホーリーによく似ています。
葉っぱは楕円形で、さわると痛いトゲトゲがあります。
■ チャイニーズホーリー(シナヒイラギ)
チャイニーズホーリーは、「シナヒイラギ」や「ヒイラギモチ」とも呼ばれます。
葉っぱはギザギザではなく、先のほうが尖ってトゲが先端にあります。
最近のクリスマス飾りでは、このチャイニーズホーリー、シナヒイラギをよく見かけます。
赤い実だけのクリスマスリースに使われているのは?
伝統的なクリスマスの赤い実は「セイヨウヒイラギ」ですが、
赤い実だけのクリスマスリースに使われているのは「サンキライ」です。
セイヨウヒイラギは「木」なので、その枝ぶりは輪っかを作るリースには向きません。
というか、ムリです。^^;
なので、セイヨウヒイラギの代わりにサンキライを使って作っています。
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サンキライはユリ科の植物で、別名「サルトリイバラ(猿捕茨)」と言い、昔は毒消しの実として使われていました。
サンキライは山野に多く自生しており、
昔は人々が毒消しの必要がある時に、山に入り実を食べて帰ってくるという利用のされ方をしていたことから、「山帰来(サンキライ)」と呼ばれています。
秋には赤く実が熟し、自然乾燥することからドライフラワーとしても楽しまれています。
クリスマス飾りに赤い実を使う意味は?
クリスマスのモチーフとしては定番の赤い実。
本物の植物でも、造花でも、クリスマスには欠かせない装飾です。
赤い実と緑のとがった葉っぱのカタチがかわいいですよね。
クリスマスツリーに使われる赤い玉もセイヨウヒイラギの赤い実を表しています。
クリスマスリースの歴史は古く、赤い実を使う由来や意味にも諸説あるのですが、
「赤い実はキリストが流した血」
という説があります。
いきなりギョッとする話ですが、クリスマスホーリーの赤い実と緑の葉はキリストの受難を表しているという考え方です。
セイヨウヒイラギの葉は硬く、トゲがいっぱいついています。
これは、イエス・キリストの受難のシンボルである『茨の冠』を表していて、
リース飾りにセイヨウヒイラギが多く使われるのは、『茨の冠』を連想させるためだと言われています。
ご存知のようにクリスマスはイエス・キリストの誕生を祝うキリスト教の行事。
イエス・キリストがキリスト教徒のために受けた『受難』を忘れないために、クリスマスの飾りにセイヨウヒイラギを使うようになったというわけです。
このイエス・キリストの受難というのはキリスト教にまつわる話ですが、
赤色の実は、『太陽(の恵み)』を表しているという説もあります。
もともと、リースの輪には、『永遠』という意味があります。
輪には、始まりも終わりもないことから、
「生命や幸福がいつまでも続くように」
という願いがクリスマスリースにはこめられており、
クリスマスホーリーの緑の葉の常緑樹(エバーグリーン)は『実り豊かな農作物』の願いを表し、
その赤い実はお日さまの恵み、『太陽』のシンボルだという考え方です。
そもそもキリスト教以前のヨーロッパでは、ヒイラギを聖なる木として、魔除けに使っていたという歴史があります。
ヒイラギの葉にあるトゲが、悪いものを追い払うとされ、
玄関に飾ることで、魔除けにしたり豊作を願っていたとか。
このあたりは、日本でも、節分に魔除けとしてヒイラギを飾るのによく似ていますが、
日本のヒイラギはクリスマスのヒイラギとは全く別の植物です。
ちなみに、クリスマスリースに飾る松ぼっくりや小さなリンゴなども『収穫』や『神さまへの捧げもの』の象徴とされています。
赤い実の意味が、「キリストの血」なのか、「太陽(の恵み)」なのかは考え方次第ですが、
赤い実といえば、日本にも冬に赤い実をつける「南天」があります。
南天もまた、厄除け&縁起物とされています。
人は冬に見る鮮やかな赤い色の実に、なにか特別なものを感じるのかもしれませんね。
クリスマスリースの材料 赤い実の名前は?飾りに使う意味は? まとめ
クリスマスリースの材料に使う伝統的な赤い実は「セイヨウヒイラギ」のものです。
セイヨウヒイラギはクリスマスの装飾の定番としても使われるところから、
「クリスマスホーリー(Christmas Holly)」
と呼ばれ、リースなどの飾り用として利用されます。
クリスマスホリーには、セイヨウヒイラギのほかにも、
- アメリカンホーリー(American Holly)
- イングリッシュホーリー(English Holly)
- チャイニーズホーリー( Chinese Holly)
があります。
赤い実だけで作られているリースには輪っかを作りやすいサンキライが使われています。
クリスマスのリースなどの飾りに赤い実を使うのには、
「イエス・キリストの血を表している」
というキリスト教にまつわる説や、
「農作物に必要な太陽の恵みを表している」
といった説があります。
最近は玄関にクリスマスリースを飾る家も増えてきました。
毎年クリスマス気分を盛り上げてくれるクリスマスリース。
赤い実の意味を考えると、奥深いものに思えてきますね。
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