クリスマスキャロルのキャロルとはなんのこと?意味を教えて!

クリスマスキャロルのキャロルとはなんのこと?

クリスマスの何を指す言葉?

どんな意味があるの?

その疑問、解消します!

クリスマスキャロルの内容、

由来と歴史、

クリスマスソングとの違い、

代表的なクリスマスキャロルも含めて、

わかりやすくお伝えします。

スポンサードリンク
  

クリスマスキャロルのキャロルとは?

クリスマスキャロルと聞いて、ぱっと頭に浮かぶのは?

イギリスの文豪、チャールズ・ディケンズ氏の小説『クリスマス・キャロル』?

もしくは映画の『クリスマス・キャロル』?

それとも、クリスマスの定番ソング、

「♪クリスマスキャロルが流れる頃には~」?

こちらは日本の歌手、稲垣潤一氏の楽曲『クリスマスキャロルの頃には』ですね。

クリスマスシーズンになるとよく見聞きする「クリスマスキャロル」ですが、

クリスマスキャロルは「キャロル」という言葉の意味がよく知られていないことから、イマイチ浸透していないため、

「クリスマスキャロルっていったいなんのこと?」

と疑問を持つ人が多い言葉です。

クリスマスと頭につくからには、キリスト教系の何かだとは想像できますね。

クリスマスキャロルのキャロルとは?

クリスマスキャロルは、英語で「Christmas Carol」。

キャロル(Carol)には、喜びの歌・祝歌・聖歌にという意味があります。

祝歌(しゅくか)というのは、文字通り、祝いの歌のこと。

聖歌は、宗教歌の意で、神を称えるための歌です。

  • クリスマス「Christmas」:イエス・キリストの降誕を祝う日
  • キャロル 「Carol」:(宗教的な)祝歌・讃美歌

「Christmas」と「Carol」を合わせた「Christmas Carol」は、

イエス・キリストの生誕日であるクリスマスを祝う賛美歌のことです。

クリスマスキャロルには、

クリスマスに歌われる喜びの歌

クリスマスに歌う聖歌

クリスマス賛歌

といった意味合いがあります。

キャロルはもともとは一般大衆の祝歌で、世俗音楽でした。

イエス・キリストの誕生を祝うという宗教的な意味もあった楽曲を、16世紀の宗教改革者、マルティン・ルターが肯定的にとらえたことで、

当時の教会も聖歌のひとつとして取り入れる方向になったのです。

そこから、それまでのラテン語の聖歌だったものがヨーロッパ各地に広まり、

大人も子どもも声をあわせて歌うことができるようになったのが、今に続くキャロルです。

ちょっと余談ですが、

日本が誇るロックスター、矢沢永吉氏がトップスターに躍り出るきかっけとなったのは、1972年に結成された伝説のバンド、「キャロル」です。

メンバーの一人だったジョニー大倉氏の著書、『キャロル夜明け前/主婦と生活社』には、バンド名を決める時のこんなくだりがあります。

「ジョニーはさぁ、何がいいと思う?」

永ちゃんがぼくに訊いた。

「キャロルっていう名前がいいよ」ぼくは答えた。

ぼくの頭の中には『クリスマス・キャロル』の神聖なイメージがあった。なぜだかわからない。でも、このバンド名以外にピッタリくるものはない、と直感したのだ。

革ジャン・リーゼント・ロックンロールというキャロルのバンドのイメージからは意外ですが、

キャロルのデビューは12月25日、まさにクリスマスの日でした。

クリスマスキャロルの歌詞にはどんな意味があるの?

クリスマスキャロルというのは、一つの曲のタイトルではなく、複数の賛美歌を総称した呼び名です。

クリスマスキャロルは、イエス・キリストの生誕日であるクリスマスを祝う賛美歌、宗教的な祝歌。

なので、クリスマスキャロルでは、

イエス・キリストの誕生に関係する事柄

を内容にしたものが歌われています。

救世主イエス・キリストの誕生を祝い、誕生にまつわる様々な場面や逸話が歌詞になっています

クリスマスキャロルの歴史は古く、すでに13世紀には存在していました。

クリスマスキャロルの歌詞は、英語、フランス語、ドイツ語など、それぞれの国の言葉で作られています。

また、クリスマスキャロル自体の歴史が古く、中世の時代にまで遡ることから、ラテン語の歌詞のものもあります。

クリスマスシーズンになるとよく流れる『きよしこの夜』も、クリスマスキャロルです。

『きよしこの夜』の原作詞は200年前ドイツ語で書かれ、300以上の言語に訳されて、歌われているといいます。

日本語でも数種類の和訳があります。

『きよしこの夜』の代表的な日本語と英語の歌詞をご紹介しますね。

日本語歌詞 由木康・昭和29年版

きよしこの夜
星はひかり
救いの神子(みこ)は
馬槽(まぶね)の中に
眠りたもう
いとやすく

英語歌詞

Silent night! Holy night!
All is calm, all is bright,
Round yon Virgin Mother and Child!
Holy Infant, so tender and mild,
Sleep in heavenly peace!
Sleep in heavenly peace!

 
わたしが幼稚園(カトリック)で習ったのは、最後は「やすらかに」でした。

きよしこの夜
星はひかり
救いの神子(みこ)は
み母の胸に
眠りたもう
やすらかに

まさに内容は、

「イエス・キリストの誕生に関係する事柄」、

イエス・キリストが生まれたことを見守り、称えています。

スポンサードリンク

クリスマスソングとクリスマスキャロルの違いは?

クリスマスソングとクリスマスキャロルの違いに明確なルールというものはありません。

クリスマスキャロルはイエス・キリストを歌ったもので、

クリスマスソングは、イエス・キリストではなく、クリスマスのことを歌ったものと考えるとわかりやすいかと思います。

たとえば、

「♪まっかなおはなの~」

で始まる『赤鼻のトナカイ』は、イエス・キリストのことを歌っているわけではないので、クリスマスソングです。

◇ 赤鼻のトナカイについて、詳しくはこちら。
クリスマスソング赤鼻のトナカイのお話と歌詞を英語と日本語で紹介!

サンタクロースのトナカイは何頭いるのか名前と赤鼻のルドルフの由来

クリスマスキャロルの代表的な曲は?

『きよしこの夜(Silent Night)』の他にも、

クリスマスシーズンになると決まって流れる

『ジングルベル(Jingle Bells)』

『アベ・マリア(Ave Maria)』

といった耳馴染みのある歌もクリスマスキャロルです。

クリスマスシーズンになにげに口ずさむ歌がクリスマスキャロルだったりもしますので、代表的なものをご紹介しますね。

『Joy To The World』

 

『ジョイフルジョイフル(Joyful, Joyful)』

 

『Oh Christmas Tree (1984)』

 

この動画では26曲のクリスマスキャロルが紹介されています。

 

ここで紹介したもの以外にも、世界には沢山のクリスマスキャロルがあります。

『ニュー・ベスト・クリスマス・キャロル100』

こちらのCD、『ニュー・ベスト・クリスマス・キャロル100』にはクリスマスキャロルの名曲100曲が6枚組、収録時間320分で収められています。

クリスマスキャロルのキャロルとはなんのこと?意味を教えて! まとめ

クリスマスキャロルは、英語で「Christmas Carol」。

クリスマスキャロルのキャロル(Carol)には、喜びの歌・祝歌・聖歌という意味があります。

クリスマスキャロルは、イエス・キリストの生誕日であるクリスマスを祝う賛美歌のことで、

歌詞の内容は、

「イエス・キリストの誕生に関係する事柄」

となっています。

クリスマスキャロルというのは、一つの曲のタイトルではなく、複数の賛美歌を総称した呼び名で、多くの楽曲があります。

キリスト教徒でなくてもクリスマスキャロルは、その美しい旋律や楽曲に気持ちが上向きになったり、心が癒やされたりします。

クリスマスキャロルを聴きながら、ゆっくりクリスマス気分を味わうのもいいですね。

スポンサードリンク