余寒見舞いとはどんな意味?時期はいつまで?書き方と文例7選!

余寒見舞いの意味とは?いつからいつまで?書き方と文例7選!

余寒見舞いとはどんな意味?

使い方は?

送る期間はいつからいつまで?

書き方に決まりはある?

例文は?

その疑問、解消します!

どんな時に余寒見舞いを使うのか、

寒中見舞いとの違い、

季節の挨拶や喪中の時に使うケースの例文も含めて、

わかりやすくお伝えします。

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余寒見舞いとはどんな意味?

年が明けて、寒中見舞いを送るつもりでいたら、

年明けは何かと忙しく、

気がつけば寒中見舞いを出しそびれてしまった!

という時、役に立つのが「余寒見舞い」です。

余寒見舞いは「よかんみまい」と読みます。

余寒とは?

余寒とは、立春(りっしゅん:2月4日頃)を迎えた後の寒さを意味する言葉です。

「残寒」・「春寒」とも表現されることもあり、

(かん)』が明けても残る寒さのことをいいます。

■ 『寒』とは?

春夏秋冬で表される四季をさらに細かく分類した二十四節気では、

1月5日頃の「小寒」に「寒の入り」を迎え、

「立春」になると「寒の明け」を迎えます。

この立春までの約30日間を『』といいます。

『寒』は、『寒中(かんちゅう)』や『寒の内(かんのうち)』という言い方もします。

寒中見舞いの「寒中」ですね。

寒が終わった翌日は立春。

暦の上では春を迎え、旧暦では立春の日を境に寒さが徐々に緩んでいくとされてきました。

余寒見舞いとは?

余寒見舞いは、 立春(2月4日頃)を過ぎて、

寒さが続いている時期に相手の健康を気遣ったり、

近況報告をする季節の挨拶状です。

寒い時期の挨拶状としては「寒中見舞い」のほうがメジャーですが、

寒中見舞いと余寒見舞いは出す時期が異なるだけで、目的は同じです。

どちらも、喪中のときの年賀状の返礼としても使われることも多い季節の挨拶状です。

◇ 寒中見舞についてはこちらをご参考に。
寒中見舞いは年賀状の代わり いつがマナー?文例4選 喪中の方向けも

余寒見舞いの期間はいつからいつまで?

余寒見舞いの挨拶は立春を過ぎてから行います。

寒中見舞いを送る時期のあと、

つまり、

余寒見舞いは2月4日から寒さが続く2月下旬ぐらいまでに送るのが一般的です。

寒中見舞いの「寒中」とは、二十四節気の「小寒」と「大寒(だいかん)」にあたる期間を指します。

そのため、寒中見舞いは、松の内が明けてから大寒の最後の日にあたる「節分(2月3日頃)」までに届くように送る慣わしがあります。

節分の翌日は立春(2月4日頃)になりますので、この日を境に季節の挨拶状は余寒見舞いとなるのです。

余寒見舞いを出す時期はだいたい2月いっぱいまでが目安ですが、

3月になってもまだまだ寒い地方では、3月に余寒見舞いを出しても問題ありません。

まとめると年明けからの冬のご挨拶状は3種類あり、

それぞれの意味と順番はこのようになります。


1. 年賀状(1/1~1/7頃)

新年のご挨拶状
 

2. 寒中見舞い(1/8~2/3頃)

一年で最も寒い時期のご挨拶状
 

3. 余寒見舞い(2/4~2/末頃)

立春の後にまだ寒さが残る時期のご挨拶状

余寒見舞いの書き方と文例7選

余寒見舞いは季節の挨拶状のひとつ。

なので、余寒見舞いの書き方に特に決まった形式はありませんが、

一般的には以下のような流れで書きます。

1.
季節の挨拶

「寒中お見舞い申し上げます」

「余寒お伺い申し上げます」

※最初の挨拶文は少し大きめの字で書きます。

2.
先方の安否や体調を気づかう言葉

自身の近況を伝える言葉

先方の無事を祈る言葉

3.
日付

「〇〇年〇月〇日」

「〇〇年〇月」

※日付は「〇〇年〇月」のみでもOKです。

余寒見舞いでは「拝啓」などの頭語や、「敬具」などの結語は必要ありません。

余寒見舞いの使い方は大きく分けると、以下のようになります。

  • 季節の挨拶として使う
  • 年賀状や寒中見舞いの返礼として使う
  • 相手が喪中のときに使う
  • 自分が喪中のときに使う

それぞれ例文をご紹介しますね。

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一般的な季節の挨拶状

余寒お見舞い申し上げます

暦の上では春とはいえ、厳しい寒さが続いておりますが、お元気でお過ごしでしょうか。

おかげさまで私どももつつがなく過ごしております。

どうぞお風邪など召しませぬように、お体大切にお過ごしください。

令和◯年 2月

余寒お見舞い申し上げます

立春とは名ばかりで、毎日寒い日が続いておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。

私どもはおかげさまで、皆元気にしております。

まだしばらくは厳しい寒さが続くとのこと、

どうぞお大事にお過ごしくださいますよう。

令和◯年 2月

年賀状や寒中見舞いの返礼として使う

立春をすぎて余寒見舞いにしているので、年賀状や寒中見舞いに対してのお礼は省いてもかまいません。

余寒お見舞い申し上げます

この冬の寒さは格別ですが、

お変わりなくお過ごしでしょうか。

暖かくなりましたら、またお目にかかれましたらと思っております。

まだ寒い日が続きようですが、どうぞお体を大切にお過ごしください。

令和◯年 2月

余寒お見舞い申し上げます

ご無沙汰しておりますが、お変わりございませんか。

年初には賀状(寒中見舞い)をちょうだいしながら、

ご挨拶が今頃になり申し訳ありません。

年明けからの忙しさがようやく落ち着いたところです。

遅ればせながら◯◯様のますますのご発展をお祈りいたしております。

令和◯年 2月

相手が喪中の場合

余寒お伺い申し上げます

ご服喪中と存じ年始のご挨拶は控えさせていただきましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

暦の上では春とはいえ、ここ数日は気温も低く寒中並みの寒さです。

暖かい陽射しが待ち遠しい毎日ですが、

くれぐれもお体を大切にお過ごしくださいませ

令和◯年 2月

余寒お見舞い申し上げます

ご服喪中とは存じ上げずに年始状を差し上げまして、大変失礼いたしました。

お悔やみが遅れましたことをお詫び申し上げますとともに、◯◯様のご冥福をお祈り申し上げます。

御家族の皆様におかれましては、さぞかしご傷心のことと存じますが、

寒さが続いている時期、どうぞお身体たいせつにお過ごしください。

令和◯年 2月

自分が喪中の場合

余寒お見舞い申し上げます

ご丁寧な年始のご挨拶をいただきましてありがとうございました。

皆様にはお健やかに新年を迎えられた御様子、何よりと存じます。

昨年○月に父が他界いたしましたため、年末年始のご挨拶を控えさせていただきました。

欠礼のお知らせもままならず、ご挨拶が遅れ大変失礼致しました。

本年もどうぞ変わらぬお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。

令和◯年 2月

余寒見舞いの意味とは?いつからいつまで?書き方と文例7選! まとめ

余寒とは、立春(りっしゅん:2月4日頃)を迎えた後の寒さを意味する言葉です。

余寒見舞いは、 立春(2月4日頃)が過ぎてから、

寒さが続いている時期に相手の健康を気遣ったり、

近況報告をする季節の挨拶状です。

余寒見舞いは2月4日から寒さが続く2月下旬ぐらいまでに送るのが一般的ですが、

寒い地域では3月に送っても問題ありません。

余寒見舞いの書き方に特に決まった形式はありませんが、

一般的には以下のような流れで書きます。


1.
季節の挨拶
  ↓
2.
先方の安否や体調を気づかう言葉

自身の近況を伝える言葉

先方の無事を祈る言葉
   ↓
3.
日付

友人や知人からの便りをメールボックスに見つけるのは嬉しいものです。

親しい間柄であれば、ご紹介した例文を自分の言葉にアレンジして書くのもおすすめです。

プリントしたはがきを使う場合は、手書きで一言メッセージを添えると、より気持ちがこもった挨拶状になりますよ。

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