とうもろこしとヤングコーンの違いは?
ベビーコーンとは?
それぞれの特徴は?
カロリーや栄養は?
その疑問、解消します!
とうもろこしとヤングコーンの比較、
とうもろこしの利用目的、
生のヤングコーンのおすすめ調理方法も含めて、
わかりやすくお伝えします。
とうもろこしとヤングコーンの違いは?
夏に旬を迎える『とうもろこし』。
とうもろこしは、甘くておいしいことから人気の夏野菜です。
茹でたり蒸したり焼いたり、
ほぐして料理に使ったりと
とうもろこしはアレンジがきくので
子どもから大人まで、
幅広い世代に好まれています。
とうもろこしによく似た野菜に
『ヤングコーン』があります。
ヤングコーンは、八宝菜などの中華料理に入っていたり、
サラダバーでもよく見かけますね。
最近は八百屋さんやスーパーなどでも
生の皮つきヤングコーンを見かけることも多くなりました。
とうもろこしとヤングコーンは
大きさこそ違いますが、
見た目はそっくり。
それもそのはず、
実はとうもろこしとヤングコーンは同じ種類で
同じ株からできたものです。
味も食感も違うので、
別の野菜だと思っている人も多いのですが、
ヤングコーンはその名の通り、
とうもろこしの実が大きくなる前の
若い(ヤング)のうちに収穫したものです。
とうもろこしを栽培すると通常、
1株から2本~3本の実が出来ます。
そのまま育てれば
沢山のとうもろこしが収穫できますが、
実の数が多ければその分、
土からの栄養が分散されてしまうので、
中途半端な大きさになってしまうのです。
なので、
とうもろこしを十分成長させておいしくするため、
1番上にある実だけを残して、
他の実は取り除いてやります。
この取り除いた(間引きした)実が
ヤングコーンです。
・株に残した実が大きく成長したものがとうもろこし
・未熟なうちに収穫したのがヤングコーン
というわけです。
ベビーコーンとは
『ベビーコーン』と呼ばれるものもありますが、
呼び方が違うだけで
ヤングコーンとベビーコーンは同じものです。
とうもろこしの赤ちゃんなのでベビーコーン。
英語でヤングコーンを「baby corn」と言います。
とうもろこしとは?
とうもろこしの主な生産地は、
北海道・千葉県・茨城県で
国内生産の4割を北海道が占めています。
とうもろこしの旬は6月~9月頃。
とうもろこしはわたし達人間の食料となるほか、
家畜の重要な飼料でもあり、
加工され工業用にも使われています。
この記事ではとうもろこしを
『野菜』と書いていますが、
とうもろこしはイネ科の一年生植物で、
分類上は『穀物』です。
とうもろこしは、
米や麦と並ぶ世界三大穀物のひとつで、
青果用や加工用など、
いくつかの種類に分類されます。
わたし達に一番なじみ深いものは
「スイートコーン(甘味種)」
という品種のとうもろこしです。
スイートコーンは粒に含まれる糖分が多いので
その名の通り甘みがあります。
スイートコーン以外のとうもろこしには、
ポップコーン用の「ポップコーン(爆裂種)」、
デンプンや飼料になる「デントコーン(馬歯種)」
などがあります。
とうもろこしのカロリーと栄養
とうもろこしは100g当たり92kcal(生)、
茹でると99kcalと
穀物の中では低カロリーですが、
とうもろこしの主成分は「でんぷん」です。
糖質が100gあたり13.8gと
炭水化物(糖質)が多く、
エネルギーの補給源となります。
とうもろこしはビタミンB1、B2、E、
ナイアシンなどのビタミン類のほか、
リンや鉄、
カリウムなどのミネラル成分、
セルロースなどの食物繊維を
バランスよく含んでいます。
ヤングコーンとは?
ヤングコーンは成長前の、
未熟なうちに収穫されたとうもろこしの実。
ヤングコーンはとうもろこしと違って、
丸ごと芯まで食べられます。
普通のとうもろこしよりも、
収穫の時期が早いため、
ヤングコーンは5月~6月頃が旬です。
ヤングコーンのコリコリした独特の食感は、
とうもろこしとはまた違った味わいです。
ヤングコーンは新鮮であれば生食ができます。
生でそのまま食べても良し、
茹でても良し、
炒めても天ぷらにしてもおいしいです。
我が家ではヤングコーンで作るピクルスも人気です。
ヤングコーンはとうもろこしに比べると
小さくて柔らかいので、
料理に使われるというより、
そのままを食べることが多い素材です。
缶詰や瓶詰のヤングコーンもおいしいですが、
旬の時期は皮つきのヤングコーンも流通しています。
青果店やスーパーなどの店頭で
皮付きヤングコーンを見かけたら
ぜひゲットしてください。
味はサラダバーにある缶詰のヤングコーンとは
全くの別物、
ひげ&皮も味わえて感動すること間違いなし!
おすすめの調理方法はバター炒め。
皮付きヤングコーンの笹みたいな硬い葉っぱを取って、
ひげと皮ごと縦半分に切ったものを
フライパンでバターで炒め
さっとしょうゆで味付けをすると
そのおいしさに思わず頬が緩みます。
皮も柔らかいので
ひげと一緒に食べることができますよ^^
ヤングコーンの栄養
ヤングコーンは100g当たり29kcal、
糖質は3.3gです。
ヤングコーンはいうなれば
とうもろこしの赤ちゃんなので、
栄養素はほぼ同じですが、
とうもろこしに比べると、
貧血予防となる葉酸や、
タンパク質の代謝に関わるビタミンB6が
若干多くなっています。
とうもろこしとヤングコーンの違いとは?カロリーや栄養は? まとめ
とうもろこしとヤングコーンは同じ種類で
同じ株からできたものです。
株に残した実が大きく成長したものがとうもろこし。
未熟なうちに収穫したのがヤングコーンです。
ヤングコーンとベビーコーンは同じものです。
とうもろこしの旬は6月~9月頃。
ヤングコーンは5月~6月頃が旬です。
とうもろこしはイネ科の一年生植物で、
分類上は『穀物』です。
とうもろこしは100g当たり92kcal(生)、
茹でると99kcalで、
糖質は100gあたり13.8g。
ヤングコーンは100g当たり29kcal、
糖質は3.3gです。
とうもろこしやヤングコーンには、
エネルギー源となる炭水化物の他にも、
ビタミンB1やB2、B6といった、
エネルギーの代謝に関わる栄養素が含まれています。
夏が旬のとうもろこしとヤングコーン、
夏バテ予防においしくいただいて、
暑い盛りを元気に乗り切って行きましょう!
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