目黒のさんまとはどんな意味?落語のあらすじとオチをわかりやすく!

目黒のさんまとはどんな意味?落語のあらすじとオチをわかりやすく!

目黒のさんまとはどんな意味?

お祭り、それとも落語?

落語の簡単なあらすじは?

なぜオチがわかりにくい?

その疑問、解消します!

海に面していない内陸の目黒とさんまの関係、

「さんまは目黒に限る」の背景、

オチの考察も含めて、

わかりやすくお伝えします。

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目黒のさんまとはどんな意味?

さんまのおいしい季節になりました。

秋の味覚として親しまれているさんまも
近年は不漁のニュースが続いていますが
やはり旬の時期にいただくさんまの味は
格別なものがありますよね。

旬の時期のさんまはとにかく脂ののりが
良くって、おいしいこと間違いなし^^

よく「目黒のさんま」といいますが、

目黒のさんまといえば、
イベントの『目黒のさんま祭り』と
その元ネタとなった落語の演目、
『目黒のさんま』を意味します

東京の目黒区では、9月に入ると
美味しいさんまが無料で食べられる
『目黒のさんま祭り』が開催されます。

海に面しているわけでもない目黒区で
さんまのお祭りがあるなんて
不思議に思われるかもですが

この『目黒のさんま祭り』は
噺(はなし)のオチに

やはりさんまは目黒に限る

という一言がある落語の演目
『目黒のさんま』が由来しているのです。

落語の『目黒のさんま』は
世間知らずな殿様と庶民の食生活に
端を発した、ちょっと皮肉まじりの噺。

そのあらすじを簡単にご紹介しますね。

目黒のさんま 落語のあらすじ

『目黒のさんま』は 落語界の中では
秋の噺としてよく知られている演目です。

噺によって少々の差異はありますが
伝わる実話が落語になったともいわれ
おおまかなあらすじは同じです。

昔むかし、殿様が目黒まで遠乗り
(あるいは鷹狩)に出たときのこと。

お付きの家来が弁当を用意するのを
うっかり忘れてしまいました。

殿様はじめ一同がお腹をすかせている時
なにやら美味しそうな匂いが漂ってきます。

殿様が何の匂いかを聞くと、家来は

「この匂いは庶民の食べる下魚で、
さんまというもの。
殿のお口に合うものではございません」

と言うものの、
殿様は空腹だからと強引にさんまを
用意させます。

家来はさんまを焼いていた農家から
さんまをわけてもらい、
やむなく焼いただけの安価なさんまを
殿様に献上します。

ところが、
脂が乗ったさんまを初めて食した殿様は
その味を大変気に入ってしまい、
屋敷に戻ってもさんまの味が忘れられません。

ある時、親族の集まりの宴席で
望みの料理を聞かれた殿様は迷わず
念願のさんまを所望します。

料理番たちは

「殿様がさんまを?」

と首をひねりながらも、
とにかく「さんま」ということで
日本橋の魚河岸でさんまを調達しました。

当時の日本橋の魚河岸といえば、
房州・上総・下総・相州・遠州・豆州
などから、次々と魚介類を載せた舟が
到着する江戸繁栄の象徴のような
巨大魚河岸です。

さんまを焼くと脂が多く出ますが、
それでは殿様の身体に悪いということで
蒸してさんまの脂をすっかり抜き、

さんまの骨がのどに刺さるといけないと
小骨も一本一本丁寧に抜きます。

脂を抜いて小骨まで抜いたさんまは
本来の原型を留めるものではなくなり

こんな形では料理として出せないので、
つみれにしてすまし汁に入れて、
高級な料理の雰囲気で、
椀にして殿様に差し出しました。

殿様は期待に胸をふくらませて
このさんま料理を食べますが、

確かにさんまの匂いはするものの
以前、初めて食べたさんまの味とは
全く違います。

がっかりした殿様が家来に

「これはどこのさんまだ?」

と尋ねると、家来は偽りなく

「日本橋の魚河岸で求めてまいりました」

と答えました。

するとそれを聞いた殿様、

「それはいかん。やはりさんまは目黒に限る」

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落語 目黒のさんまのオチの意味

落語の『目黒のさんま』は
東京(江戸)の地理に詳しくないと
オチの意味がわかりにくいところが
あります。

目黒は海に面しているわけではなく

当時の目黒は地名の元になった
目黒不動尊があるので
門前町の周辺には町こそあったものの
大部分が草っぱらや山林だった
と言われています。

狩場にもなるような、
いわゆる山奥ですね。

落語の『目黒のさんま』は

殿様が、海と無縁な場所(目黒)で
採れたさんまの方がうまいと信じ込み
それを断言する、

というくだりがオチで

魚河岸のものより山の中の目黒が
さんまの名産地だと思った、
世俗に無知な殿様を皮肉った落語です。

ですが、この殿様、ちょっと気の毒な
感じもします。

殿様ですから、いつもお毒見役がいて
普段も宴席でも、いついかなる食事でも
料理はできたての熱々をいただくことは
なかったわけです。

そんな殿様にとって
遠出でお腹がすいた時の山の中で
農家の人が食べようとしていた
炭火焼きの焼きたて熱々のさんまは
さぞ美味しかったことでしょう。

また、わざわざ日本橋の魚河岸で
買い求めた新鮮なさんまが、

家臣の余計なお世話によって
その醍醐味が台なしになった状態で出され、

かえって不味くなってしまったのは
殿様のせいじゃありませんし、
そんな事情も殿様にはわからないのです。

落語の『目黒のさんま』には
見た目重視の格式ばった高級な料理より
庶民の炭火焼きサンマのほうが美味しい
という、川柳的な意味も感じられます。

一般ピープルである庶民は落語を通して
武家社会を笑っていますが
世俗に疎い殿様には、どこか物悲しさも
漂います。

落語 目黒のさんまの殿様は誰?

目黒をお狩場にしていたのは
江戸幕府の第3代将軍、徳川家光
(在職:1623年 – 1651年)だった
ことから、

家光公が落語の『目黒のさんま』の
モデルともいわれますが、

明治の落語家、
2代目禽語楼(きんごろう)小さんの
設定では雲州松江藩の殿様としており、

話の舞台が寛永年間であることから
江戸時代前期の大名、
松平直政(まつだいら なおまさ)が
該当します。

落語の『目黒のさんま』は
作者不明の噺なので、

寛永年間(1624年から1645年まで)の
時代に在位した殿様なら、ある意味、
誰にでもあてはまるのかもしれません

目黒のさんまとはどんな意味?落語のあらすじとオチをわかりやすく! まとめ

目黒のさんまといえば、
イベントの『目黒のさんま祭り』と
その元ネタとなった落語の演目、
『目黒のさんま』を意味します。

落語の『目黒のさんま』は
世間知らずな殿様の、さんまにまつわる
とんちんかんな言動の噺ですが、

東京(江戸)の地理に詳しくないと
オチの意味がわかりにくいところがあります。

内陸の山の中で食べたさんまのほうが
本来の魚市場である日本橋の魚河岸で
仕入れたものよりうまい、
と断言する殿様。

滑稽ととるか、微笑ましいととるか、
物哀しいととるか、人それぞれですが、
江戸の時代は殿様よりも庶民のほうが
自由で豊かな食生活を楽しんでいたようです。

今の目黒駅前には「さんま」を前面に
押し出したお店も何件かあります。

今年は「目黒さんま祭り」に出かけて、
さんまとお祭りを楽しむのもいいですね。

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