アルコール消毒液がない!
消毒用エタノールも無水エタノールも売リ切れ、
何か代用できるものは?
その疑問、解消します!
新型コロナウイルスはモノが感染源になることも。
ハイターを使う除菌液の作り方、
希釈のコツや注意点も含めて、
わかりやすくお伝えします。
消毒用アルコール(エタノール)がない場合は?
得体の知れない新型コロナウイルスで、さまざまな影響が出ていますね。
わたしたちにできることは、まずは予防すること。
手洗いやうがい、人が集まる場所には出かけないないなどが呼びかけられていますが、意外と忘れがちなのが家の中の予防です。
手洗いを励行しても、外出から帰って手を洗うまでには、ドアノブや椅子の背もたれ、明かりのスイッチなどさまざまなものに触れてますよね?
せっかく手を丁寧に洗っても、外からもらってきたウイルスが付着したところを触ったら元も子もありません。
家庭内の家具などはアルコールによる除菌が有効だと言われています。
消毒用のアルコールは、『消毒用エタノール』という名称で販売されています。
◇ 消毒用エタノールについて詳しくはこちら。
・無水エタノールと消毒用エタノールの違いとは?効果的な使い分け方!
ですが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、薬局やドラッグストアでは消毒用エタノールが品薄状態、
ネットなどでは通常よりも高い値段で売られていたりします。
そこでおすすめしたいのが、ハイターを使った除菌液です。
ハイターはドラッグストアでも手頃な値段で販売されています。
ハイターなどの塩素系漂白剤は、身体には使えませんが『物(モノ)』の除菌に使うことができます。
ハイターには『次亜塩素酸ナトリウム』という成分が含まれていて、
この次亜塩素酸ナトリウムがウイルスの汚染除去に有効なんですね。
ご存知かもですが『ハイター』は花王の商標です。
花王以外のメーカーでは『ブリーチ』などの名称がで販売されていますが、裏面に『次亜塩素酸ナトリウム』の表記があれば同じ効能です。
ちなみに我が家のはこれ。
この記事では塩素系の漂白剤ということでわかりやすくするため、ハイターという名称を使っていきますね。
ハイターはキッチンハイターでも同じです。
どちらも次亜塩素酸ナトリウムを主成分とする塩素系の漂白剤ですが、
台所で使うキッチンハイターには洗浄成分(界面活性剤)がプラスされているので、漂白と同時に軽い汚れまで落とせるのが特徴です。
このハイターを使った除菌液はノロウイルスにも有効と言われている方法です。
新型コロナウイルス対策として効果があるかどうかということについては現在、明確なエビデンスがあるわけではありませんが、
消毒用エタノールやアルコール除菌剤が手に入らない時の対策として知っておけば安心ですね。
ハイターを使った除菌液の作り方
ハイター(塩素系漂白剤)を使ったモノ用の除菌液の作り方はとても簡単です。
ハイターを水で250倍に希釈することで除菌液が出来ます。
水250mlに対して、ハイター原液1mlです。
- ハイター(塩素系漂白剤)
- 水
- 容器
水は水道水です。
家具などに使うのですから、精製水である必要はありません。
容器はペットボトルでもかまいませんが、次亜塩素酸ナトリウムは光に弱い特性があるのでペットボトル保存では効果が薄れていくのでご注意を。
ハイターは販売されているものも中身が見えない遮光容器が使われていますよね。
わたしは、ファブリーズの空容器(スプレーボトル)を使っています。
まず、水を250ml はかって
なので、ハイターの原液を 1ml プラスします。
風袋つき(容器の重さをゼロにできる)のはかりを使うと作りやすいですよ。
500mlのペットボトルなら
です。
はかりがない場合は、ペットボトルのキャップ(フタ)を使うと便利です。
ペットボトルのキャップの容量は約5ml強。
半分が約2mlなので目安にしてくださいね。
ちなみに、ノロウイルスの場合は、嘔吐や便で汚れた場合は濃度を50倍にして使用するので、新型コロナウイルスでも有効ではないかと考えられます。
水/500ml:ハイター/10ml
水/250ml:ハイター/5ml
わたしが学生時代にバイトしていた飲食店でも、吐瀉物を処理する場合はこの濃度50倍の方法で対処していました。
ハイターで除菌液を作る際の注意点
ハイターを使った除菌液を作る時は、必ずビニール手袋を着用し、皮膚や目に触れないように十分注意してくださいね。
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ハイターをキャップではかろうとして液垂れしたり、ボトルの液垂れに気づかす触れてしまったりというのはよくあります。
経験するとわかりますが、ハイターなどの塩素系漂白剤が手につくといつまでもヌルヌルします。
これは、塩素系漂白剤が皮膚のタンパク質を溶かしているから起きる現象なんですよ。
皮膚を溶かすなんて怖いですよね^^;
塩素系漂白剤は刺激が強いので、肌に直接触れるとヌルヌルするだけじゃなく、皮膚に痛みやピリピリした刺激を感じたり、炎症を起こすこともあります。
もし誤って肌に塩素系の漂白剤が付着してしまった場合は、応急処置としてすぐに流水でしっかりと洗い流してください。
それでも痛みが引かなかったり、炎症が起きた場合はお医者さんにみてもらいましょう。
病院に行くときは付着した塩素系漂白剤を持参する、もしくは写真を撮っておくと、お医者さんが適切な処置をしやすくなります。
ハイターを使った除菌液の使い方
ハイターを使った除菌液を使う時も、必ずゴム手袋を着用してくださいね。
使い方は、ペーパータオルや乾いた布にハイター除菌液を湿らせてから拭いていきます。
スプレーボトルの場合は、直接ふきかけると材質を傷めることもあるので、ペーパータオルや乾いた布に吹き付けてから拭き取りをします。
ハイターの除菌液で拭いたあとはどうするの?
次亜塩素酸ナトリウム(ハイターなど)の液剤でドアノブなどを拭いたあとは、水拭きが必要です。
上述のように塩素系漂白剤は刺激が強いので、人の体が触れると皮膚が荒れたりする可能性もありますし、
モノの場合は材質が劣化したり傷むことも考えられるので、水拭きは必須です。
ただ、わたしの場合、ふだんからこの250倍のハイター除菌液をつかっているのですが、台所のシンク周り(ステンレス台など)では水拭きをしていません。
スプレーボトルで直接吹きかけて、キッチンペーパーで拭き取るという手順で毎日掃除をしています。
あと、便座の裏も水拭きはしていませんが(座面は水拭きしてます)、今のところ変色などは見られません。
ですが、小さなお子さんやペットがいる場合などは、やはり安全のためにも、ハイター除菌液を使用したら場所を問わず水拭きするのがおすすめです。
ハイターを使った除菌液の使用上の注意
次亜塩素酸ナトリウムは金属の材質によっては腐食が起きる場合があります。
ステンレスはOKと言われていますが、それ以外の金属は劣化やサビの原因になる可能性があります。
希釈して使うのですぐに腐食することにはなりませんが、気をつけておいてくださいね。
また、ハイター除菌液はタンパク質があると効果が十分に出せなくなるので、手垢などがついている場所は、先に汚れを落としてから使うようにします。
スマホやリモコンは材質が変色したり、劣化する可能性が大きいのでおすすめしません。
アルコール エタノールがない時のハイター除菌液の作り方!新型コロナウイルスにも まとめ
塩素系漂白剤のハイターを使った除菌液は、身体には使えませんが「物」の除菌には有効です。
ハイターは花王の商標ですが、花王以外のメーカーでは『ブリーチ』などの名称で販売されています。
ハイターで作る除菌液が新型コロナウイルス対策として効果があるかどうかについては現時点でハッキリしたエビデンスは出ていませんが、
ノロウイルス対策として有効とされている方法ですので、心得があると安心です。
作り方は、ハイター原液1mlに対して水250mlで希釈します。
吐瀉物などには50倍、ハイター原液5mlに対して水250mlです。
ハイター除菌液を使ったあとは、しっかり水拭きをしましょう。
ハイターなどの塩素系漂白剤は刺激が強いので、ビニール手袋を着用するなどして扱いにはくれぐれも注意してくださいね。
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