敬老の日は何歳から?
老人やお年寄りっていくつ?
お祝いを確実に喜んでもらえるタイミングはある?
その疑問、解消します!
何歳を目安に敬老の日をお祝いすべきか、
実際のアンケートの調査結果、
快くお祝いを受けてもらうコツも含めて、
わかりやすくお伝えします。
敬老の日は何歳から?
9月の第3月曜日は敬老の日です。
ご年配の方を労り、長寿をお祝いして、
「今まで頑張ってきてくれたおじいちゃん、おばあちゃんに感謝しよう」
という日です。
◇ 敬老の日の意味について詳しくはこちら。
・敬老の日2021年はいつ?意味と由来でわかる9月に祝日となった理由
「こどもの日」・「母の日」・「父の日」など、『人』にまつわる記念日はありますが、敬老の日って、年齢をイメージさせる語感から、ちょっと神経を使いますよね。
敬老の日の「敬老」とは、老(ろう)を敬う(うやまう)と書きます。
老を敬う敬老の日、いったい、何歳からが「敬老」の対象になるのでしょう?
祝日法(国民の祝日に関する法律)によると、敬老の日は、
「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」
とされています。
「敬老の日は○歳から」といった決まりごとはありません。
対象が「老人」となっているだけなんですね。
老人!
気にする人は気にする言葉です。
いくつから老人なのかというのは、こちらが思うのと本人が思うのとは違うところもあって非常にデリケートなところです。
電車でお年寄りに席を譲る場合も、良かれと思ってしたことが相手の気分を害した、なんて話をよく聞きますよね。
敬老の日に喜んでもらおうとプレゼントや食事会などを用意して、
「老人扱いするな」
「年寄り扱いされた」
と思われたら心外だし、お互いイヤな気持ちになるのは避けたいもの。
だからといって、敬老の日をスルーするのは、せっかくの感謝の気持ちを伝える機会もなくすようで、居心地が悪いものです。
そもそも老人と一口に言っても、具体的に何歳からなのかわからない人も多いと思います。
今どきは心身ともに若々しいシニアが増えていますし、実年齢をきかないと、見た目だけでは見当がつかないこともよくあります。
やはり、いくつから老人なのかって、難しいですよね。
世間の「老人」とはどんな基準なのでしょうか。
老人やお年寄りとは何歳から?
老人を広辞苑でひくと、
「年とった人。年寄り」
となっています。
かなり抽象的ですよね(笑)。
老人の対象年齢に明確な決まりが定められているわけではありません。
総務省が発表する『人口統計』に「老年人口」というものがあります。
老年に区分されているのは「65歳以上の人」です。
法律では、『老人福祉法』が、
「(老人ホームへの入所などの対象が)65歳以上の者」
としています。
国民年金法では
「老齢基礎年金の支給は65歳に達したとき」
などとなっています。
このように、法令では65歳以上を「高齢者」としているので、老人やお年寄りの年齢としては、65歳以上がひとつの目安になります。
飛行機の「シニア割引」「シルバー割引」も、年齢はおおむね65歳が基準です。
今どきの老人は若い?
「そうか、65歳以上は老人のくくりになるのか」
というのはちょっと早計な部分もあります。
『人生100年』といわれる今の時代。
高齢化社会が進み、平均寿命もグーンと伸びている今、65歳以上の人たちを一概に「老人」「お年寄り」とするには、ちょっと無理があります。
65歳以上でも、現役バリバリで働いている人たちが増えていますし、定年延長を取り入れている企業も少なくありません。
また、仕事を持っていなくても「老人」や「お年寄り」と言われることに不快感を抱く人もたくさんいるのも事実。
「おじいさん」「おばあさん」「おじいちゃん」「おばあちゃん」「じいじ」「ばあば」などという言葉を嫌がる人も大勢います。
わたしの周りでも65歳以上で第一線で活躍している男女は珍しくありませんし、現役で働いている60代や70代を見ていると、「老人」や「お年寄り」という感じは全然しないです。
このあたりは、個人差があるので、年齢だけが敬老の日の目安になるかどうかは、それぞれの判断としかいえない部分でもあります。
敬老の日のお祝いを喜んでもらえるタイミングとは?
以前、日本生命保険相互会社が「敬老の日」に関するアンケートで、
「敬老の日でお祝いされる対象は何歳からだと思いますか?」
という意識調査を行いました(回答数18069名)。
それによると、全年代では「70~74歳」が32%で最も多く、「60~64歳」26.2%、「65~69歳」が24.9%でした。
年代別では、40代以下では「60~64歳」が多い一方で、50代以上では、「70~74歳」が最も多くなっていました。
敬老の日の対象と考えられる世代ほど、お祝いされる年齢は高くなっています。
若い世代は、定年を迎えると敬老の日のお祝いの対象になると考え、シニア世代は、心身ともに若々しいうちは、お祝いをされる対象ではないと考える傾向があるようです。
喜んでもらえるお祝いの仕方とは?
法令では65歳以上を「高齢者」、アンケートでは「70~74歳」という年齢がありますが、実際に敬老の日のお祝いを喜んでもらうには、どんなタイミングがいいのでしょう。
確実に喜んでもらえる状況としては、「おじいちゃん・おばあちゃん」と呼ばれるようになったら、です。
孫からお祝いしてもらったり、「いつもありがとう」というメッセージをもらって、喜ばない人はいませんよね。
祖父母になった年齢がいくら若くても、「おじいちゃん・おばあちゃん」と呼ばれる立場になると、敬老の日でお祝いされることに抵抗がなくなる人が多いです。
コツは、孫がおじいちゃん・おばあちゃんに感謝を表す日としてお祝いをすること。
本来の敬老の日の主旨とは違ってきますが、「老人」として祝ってもらっているという意識がなくなるので、角が立ちません。
「孫が生まれてから敬老の日のお祝いをしてもらうようになった」
という声をよく聞きます。
わたしの友人や知人たちも、年齢よりも間柄重視で敬老の日のお祝いを始めたケースが殆どです。
孫パワーがあれば、年齢はあまり気にしなくてもいいのでは^^
プレゼントやお祝い金の差出人や熨斗(のし)の表書きを孫の名前にしておくのもいいかと思います。
孫がいない場合は、先述のアンケート結果のシニア世代の意識を参考にしてくださいね。
敬老の日は何歳から?お祝いを確実に喜んでもらえるタイミングとは? まとめ
敬老の日は、
「今まで頑張ってきてくれたおじいちゃん、おばあちゃんに感謝しよう」
という日。
「敬老の日は○歳から」といった決まりごとはありません。
一般的には、老人やお年寄りの年齢としては、65歳以上がひとつの目安になります。
ですが、敬老の日をお祝いされる側の受け止め方や感じ方もあるので、年齢だけが敬老の日の目安になるとはいえません。
敬老の日のお祝いを喜んでもらえるタイミングは、「おじいちゃん・おばあちゃん」と呼ばれるようになったら、です。
敬老の日は年齢よりも間柄重視でお祝いをすると角が立ちません。
祖父母というポジションでお祝いを受けてもらえば、「老人扱いされた」と気分を悪くすることも避けられます。
お孫さんからの似顔絵などがあると、より喜ばれるはず。
みんなが笑顔の楽しい祝日になりますように。
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