七五三の千歳飴の正しい食べ方は?
折って食べてはいけないの?
簡単な切り方は?
余った千歳飴の使い道は?
その疑問、解消します!
縁起物の千歳飴の考え方、
上手なカット法、
千歳飴が余った場合のリメイク法と具体的なレシピも含めて、
わかりやすくお伝えします。
七五三の千歳飴の正しい食べ方は?
七五三のお祝いには、欠かすことのできない「千歳飴(ちとせあめ)」。
千歳飴は子どもの長寿を願って、細く長く、縁起の良い紅白で作られている棒状の飴です。
ご祈祷する神社や写真スタジオでもらったり、自分たちで用意したり、
地域によっては、七五三のお祝いのお返しに、千歳飴を配るといったならわしがあります。
で、この細くて長い千歳飴の食べ方なんですが。
千歳飴は縁起物ということもあって、その食べ方にも諸説ありますが、本当のところ食べ方に決まりはありません。
「千歳飴は縁起物だから折らずに1本そのまま食べなければいけない」
誰が言い出したのか謎ですが、そんなのムリ。
千歳飴は直径14.5mm以内、長さ1m以内という規定があります。
最近は短めのものも多くなりましたが、それでも袋に入っている千歳飴は20cmくらいはあります。
常識的に考えて、
大人でさえ長い千歳飴を1本そのまま食べるなんて、恵方巻きを1本食べるよりはるかに難しい苦行です。
何より、小さい子どもに、細長い千歳飴を1本そのまま与えるなんて危険きわまりないことです。
飴を食べながら何かの拍子に転んだりしたら、思わぬ事故を招きかねません。
そもそも千歳飴の意味には、
「子どもの健やかな成長と長生きを祈願するもの」
として、親の思いが込められたものです。
千歳飴が生まれたのは江戸時代。
当時は子どもの生存率が低かったため、
「七つまでは神のうち」
という言葉があって、
千歳飴は子どもの長生きを願って作られました。
長生きをするようにと千歳飴は細く長い形に作られ、おめでたいとされる紅白の色を使うことで、「長寿の願い」をこめたのです。
こうして千歳飴の由来や歴史を知ると、1本丸ごと食べるより、家族みんなで分けていただくほうが自然に思えませんか。
◇ 千歳飴の由来について詳しくはこちら。
・七五三の千歳飴は誰がどこで準備するの?由来と配る時の内祝いマナー
千歳飴を折って食べることに抵抗がある人がいるかもですが、折って食べたからといって縁起が悪くなるなんてことはありません。
現に、わたし自身もわたしのまわりも皆、千歳飴を折って食べて元気に生きています。
もちろん、短いサイズの食べきりタイプはそのまま食べたりもできますが、
子どもの健やかな成長をお祝いする七五三の千歳飴の食べ方で、運や縁起が変わるということはないので安心してくださいね。
千歳飴の食べ方にこれが正しいというものはありません。
以前わたしの友人が、七五三のお参りの時に、神社の境内で千歳飴を販売しているところで食べ方を尋ねたところ、
「そのままでも、カットしてでもお好きにどうぞ」
と答えられたそうです。
神様が、
「千歳飴は丸ごと1本食べなさい」
などというわけもありませんね。
食べきれなくて捨ててしまうよりは、千歳飴は小さく切って全部食べる方がおすすめです。
七五三の千歳飴の切り方はどうする?
七五三の千歳飴の切り方にはちょっとしたコツがあります。
千歳飴は結構固いので、包丁で切ろうと思ってもうまく切れません。
包丁の刃が心配になってしまいます。
常温で保存していたものなら、キッチンバサミがおすすめです。
思うより、あっさり簡単に切れることがありますよ。
もしくは、千歳飴を『割る』という方法もあります。
実家の母は、袋に入ったままの千歳飴を包丁の背で「コンッ!」と勢いよく叩いて、子どもたちに配ってくれました。
麺棒やすりこぎ棒を使ってもいいですね。
叩く方法は同じ大きさに揃えることはできませんが、小さな粒状の飴もあって、それはそれで味わいがあります。
テーブルの縁などの硬いところにぶつけても割ることができますよ。
きれいにカットしたいなら、電子レンジで温めるとやわらかくなるので、包丁でも切れやすくなります。
電子レンジは少しの加減で飴がゆるくなってしまうので、様子を見ながら、ちょっとずつ加熱するようにしてください。
残った七五三の千歳飴の使い道は?
神社のお参りでいただく七五三の千歳飴はもちろんですが、
老舗のお菓子やさんなどでは、千歳飴を販売する前に神社に納めて、お祓いを受けてから店頭に並べるお店もあります。
自分たちで購入した千歳飴でも、いただきものの千歳飴でも、神様からのおくりものとして、残さず大事に食べたいですね。
千歳飴は砂糖菓子です。
甘みとしていろいろなレシピに使うことができるので、いくつかご紹介しますね。
1. 千歳飴でホットミルク
七五三の千歳飴には、いちご味や抹茶味など、味がついているものがあります。
そんな時におすすめなのが、ホットミルクです。
もちろん、プレーンの千歳飴でも大丈夫。
鍋に牛乳と砕いて粉々にした千歳飴を入れて温めるだけ。
簡単に作れるので、おすすめです。
牛乳は沸騰すると一気に噴き出すので、ごく弱火で様子を見ながら温めてくださいね。
2. 千歳飴で飴細工
キッチンペーパーに小さく切った千歳飴を置いてレンジで温めます。
ほどよい柔らかさになったら、爪楊枝や串などで絡めたりすると飴細工ができます。
子供と一緒に楽しむのもいいですね。
3. 千歳飴を砂糖代わりに煮物に使う
プレーン味なら、煮物などに入れるとコクが出ます。
照り焼きソースを作る時に千歳飴を加えると、ツヤも出るのでおいしそうに仕上がります。
4. 千歳飴を大学芋の飴作りに
「大学芋」は揚げたさつまいもに甘い飴(蜜たれ)を絡めたもの。
この甘い飴を、千歳飴を溶かしたもので絡めます。
■ 千歳飴大学芋の作り方
フライパンに千歳飴と少量の水を入れて熱して溶かします。
揚げたさつまいもと黒ゴマを絡めたら出来上がり。
5. 千歳飴でキャラメルクリーム
プレーンの千歳飴は、溶かして生クリームなどと一緒に煮詰めていけばキャラメルクリームが出来ます。
キャラメルクリームは、パンやトースト、ラスクに塗ったり、バニラアイスにトッピングしたり、料理の隠し味に使うなど、いろいろな用途があります。
千歳飴だとなかなかなくなりませんが、キャラメルクリームならあっという間に消費できちゃいますよ。
焦がさないようにヘラでかき混ぜ続けるのがポイントです。
■ 千歳飴キャラメルクリームの材料
- 千歳飴……2本(50g)
- 水……50cc
- バター……20g
- 生クリーム……100cc
※千歳飴によって材料は加減してください。
■ 千歳飴キャラメルクリームの作り方
1. 千歳飴を砕く(袋のまま包丁の背などで適当でOK)。
2. 鍋に砕いた飴と水を入れ、火をつけ温める。
3. 泡が出てきて少しずつ色が茶色に変わったら弱火にする。
4. かき混ぜながら少しずつ生クリームを加える。
5. バターを入れて溶けたら火から下ろす。
6. 瓶などに詰め、粗熱がとれたら冷蔵庫で冷やす。
七五三の千歳飴の正しい食べ方は?切り方と余った使い道レシピ5選! まとめ
七五三の千歳飴は、子どもの健やかな成長と長生きを祈願するもの。
千歳飴は縁起物ということもあって、その食べ方にも諸説ありますが、食べ方に決まりはありません。
長いまま食べてもかまいませんが、小さな子どもには思わぬ事故を引き起こすことにも。
食べきれなくて捨ててしまうよりは、千歳飴は小さく切って全部食べる方がおすすめです。
七五三の千歳飴の切り方にはちょっとしたコツがあります。
キッチンばさみやレンジを使うと簡単にカットできますし、
包丁の柄などを使って割る方法もあります。
千歳飴は砂糖菓子。
余った千歳飴は、甘味でおいしくなる料理に使うと便利な調味料になります。
ホットミルク、飴細工、煮物の砂糖代わり、大学芋の飴作り、キャラメルクリーム、、、
などなど千歳飴にはいろいろな使い道があります。
千歳飴を「甘み」で使う場合は、砂糖を少し併用すると味が引き立つ場合もあります。
気になるレシピがあれば、ぜひ試してみてくださいね。
◇ 千歳飴の賞味期限についてはこちらに詳しく。
・七五三の千歳飴の賞味期限は?過ぎていても食べられる?確認方法は?
◇ 千歳飴についてはこちらもご参考に。
・七五三の千歳飴は誰がどこで準備するの?由来と配る時の内祝いマナー
◇ 記事中でご紹介した関連記事
・七五三の千歳飴は誰がどこで準備するの?由来と配る時の内祝いマナー
◇ 七五三についての記事はこちらにまとめています。
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