喪中の上司に寒中見舞いは必要?
出さないのはマナー違反?
年賀状の代わりに出す時の注意点や例文は?
その疑問、解消します!
服喪中の上司に対する寒中見舞いの考え方、
喪中の場合の書き方、
7つのオリジナル例文のご紹介も含めて、
わかりやすくお伝えします。
喪中の上司に寒中見舞いは必要?
お世話になっている上司に不幸があり、
喪中はがきをいただいている場合、
「寒中見舞い」を出すべきか、
出さないほうが良いのか、
どのような対応をしたら良いのか、悩みますよね。
結論から言うと、
喪中の上司に寒中見舞いを出さなくても、マナー違反ということにはなりません。
よく、喪中はがきのことを「◯◯が亡くなった」ということを知らせるものだと誤解している人が多いのですが、
喪中はがきというのは、
「年賀状を欠礼します」
というお知らせです。
相手に喪中はがきを送る目的は、
「亡くなったのが悲しくて、”あけましておめでとう” を言う気になれませんので、年賀状は出しませんよ」
「喪中なので年賀状は出さないけど、良いお年をお迎えくださいね」
と伝えるものです。
つまり、喪中はがきは
「年始の挨拶にお伺いできないので、ごめんね」
と失礼を詫びるものなので、
喪中はがきを受け取っても、直接のお返事は必要ないのです。
寒中見舞いというのは松の内が明けてから届くものです。
なので、あなたが上司に寒中見舞いを出すにしても出さないにしても、たいがいは年が明けるとその前に上司と会うことになりますよね。
その際、
「新年のご挨拶は控えました」
と伝えるだけで十分です。
「毎日顔を合わせているのに寒中見舞いは大げさかも…」
と思うのであれば、寒中見舞いはスルーしても全然問題ありません。
何もせず、黙って喪を見守るという考え方もあります。
ただ、喪中はがきをいただいているのであれば、「寒中見舞い」を出すと、より丁寧な対応となります。
寒中見舞いは、寒さが厳しい季節に送る季節の便りのひとつですが、
もうひとつの使い方として、喪中の方に年賀状の代わりに挨拶状として使うことも多くあります。
顔を合わせる頻度が少ない上司だったり、
職場ではなかなか悼む気持ちが伝えられないような場合は、
寒中見舞いを出すのもおすすめです。
喪中はがきを受け取っていないけど喪中と知っている場合は?
基本、例年その上司に年賀状を出していないのであれば、寒中見舞いを出さなくても問題ありません。
ただ、これは上司との関係性にもよります。
年賀状のやり取りはしていないけれど、
親しい関係であったり
もしくは付き合いが長いなど
「お世話になっている」
という気持ちが強いのであれば、
寒中見舞いは、上司を気遣うご挨拶にもなります。
最近は個人情報の問題があるので、住所を開示していない企業も多くあります。
住所を知っていたり、直接住所を尋ねられるほど近い間柄であれば、寒中見舞いを出すのもいいと思います。
喪中の上司に寒中見舞いを出すときの注意点とマナーは?
寒中見舞いは季節の挨拶とともに、相手を気づかう気持ちを伝えるものです。
寒中見舞いには年賀状ほど厳格な決まりごとはありませんが、
喪中の上司に出す場合は、押さえるべきところはシッカリ押さえておきましょう。
寒中見舞いを出す時期は早めに
寒中見舞いは、松の内が明ける1月8日から2月4日まで相手に到着するように出すのが一般的ですが
喪中の上司にはなるべく早く届くように送りましょう。
1月7日までの松の内までに出す挨拶状は年賀状の時期と重なるので、
できれば、1月8日から10日頃までに届くのがベスト。
寒中見舞いは2月4日までといっても、年明けに職場で顔を合わせることを考えると、なるべく早く届くようにするのがおすすめです。
句読点は使わない
目上の人に出す寒中見舞いには、句読点を使わないという決まりごとがあるので気をつけてくださいね。
句読点は本来、文章を読めない人のために読みやすくするように入れたもの。
なので、句読点は相手に敬意を込めた挨拶状には不適切となるのです。
年賀状や喪中はがきにも句読点は使いません。
うまく改行をするなどして、見やすくなるように工夫してくださいね。
喪中の上司に出す寒中見舞いの書き方は?
日頃お世話になっている上司への寒中見舞いは、喪中であっても、新しい年に期待できるような文面を心がけたいですね。
一般的な寒中見舞いは次のような構成になっています。
1. 寒中見舞いの挨拶となる言葉
2. 相手を気づかう言葉・時候の挨拶
3. 自分の近況報告(省略可)
4. 相手を気づかう言葉・締めの挨拶
5. 日付
上記 1. の『 寒中見舞いの挨拶となる言葉』は、年賀状でいう賀詞のような役割で、
「寒中見舞い」
「寒中お見舞い申し上げます」
といった言葉を、少し大きめの文字で書きます。
上司に送る寒中見舞いの場合は、家族ぐるみの付き合いでない限り、近況報告は入れないほうがスマートです。
字の上手い下手は関係ありません。
気持ちをこめて丁寧に書けば大丈夫です。
大切なのは気持ちです。
喪中の上司に出す寒中見舞いの例文7選!
寒中見舞いには「拝啓」「敬具」は使いません。
句読点を使わないのも忘れないでくださいね。
喪中の上司にあてたオリジナル文例をご紹介しますので、
あなたの状況に合わせてアレンジしてみてくださいね。
1.
ご服喪中との由 年頭のご挨拶を失礼させていただきました
静かにご越年のことと存じますが 向寒の折 ご自愛のほどお祈り申し上げます
2.
ご服喪中と伺い 新年のご挨拶は遠慮させていただきました
○○(ご尊父、ご尊母など)様のご冥福を心よりお祈り申し上げます
厳寒の折 何卒お体を大切にお過ごしください
3.
ご服喪中と存じ 年始のご挨拶はご遠慮させていただきました
◯◯様がご逝去なさって○ヶ月 ご一家の皆様には お寂しい毎日をお過ごしのこととお察しいたします
心よりご冥福をお祈りいたします
厳寒の折 くれぐれもご自愛くださいますよう念じております
4.
ご服喪中とのこと 年頭のご挨拶は失礼させていただきました
厳しい寒さが続いておりますが 御家族の皆様はいかがお過ごしでしょうか
お疲れが出る頃かと存じます
風邪など召しませんようどうぞご自愛ください
5.
ご服喪中と存じ 年頭のご挨拶は遠慮させていただきました
ご家族がひとり欠けたこの冬の寒さはひとしおと存じます
寒い日が続きますが 風邪など召されませぬようお気を付けください
6.
ご服喪中と伺い新年のご挨拶は差し控えさせていただきました
本年も変わらぬご指導のほどよろしくお願いいたします
寒さ厳しい折 ご家族の皆様におかれましても
お身体を大切にお過ごし下さいますよう
心よりお祈り申し上げます
7.
ご服喪中と存じ 年頭のご挨拶をご遠慮させていただきました
寒さが一段と厳しくなります折柄 お身体大切にお過ごしください。
本年もご指導いただけますようよろしくお願い申し上げます
喪中の上司に寒中見舞いは必要?出す時の注意点と例文7選!まとめ
喪中の上司に寒中見舞いを出さなくても、
マナー違反ということにはなりません。
年明けに会ったときに、
「新年のご挨拶は控えました」
と伝えるだけで十分ですが、
喪中はがきをいただいている場合は、
寒中見舞いを出すとより丁寧です。
寒中見舞いには年賀状ほど厳格な決まりごとはありませんが、
服喪中の上司には、1月8日から10日頃までに届くのがベストです。
文章を書くときは句読点はマナー違反になるので、使わないこと。
また、年始の挨拶の際はくれぐれも
「あけましておめでとうございます」
を言ったりしないよう、気をつけてくださいね。
◇ 喪中の寒中見舞いについてはこちらもご参考に。
・寒中見舞いは年賀状の代わり いつがマナー?文例4選 喪中の方向けも
・喪中はがき受け取ったら年賀状にかえ寒中見舞いをこの文例で!