体育の日がスポーツの日に変わるのはなぜ?理由は祝日の意味と由来に!

体育の日がスポーツの日に変わるのはなぜ?理由は祝日の意味と由来に!

体育の日がスポーツの日に変わるのはなぜ?

どんな理由があるの?

祝日に制定された由来や意味とは?

その疑問、解消します!

名称の改正法案が成立した背景、

2020年の東京オリンピックとの関係、

「スポーツ」という言葉の捉え方も含めて、

わかりやすくお伝えします。

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体育の日がスポーツの日に変わるのはなぜ?

体育の日』といえば、
秋の爽やかな青空を思い浮かべる人も
多いのではないでしょうか。

昔は

「体育の日=運動会」

というイメージがありましたが、

今では、春の季節に運動会を行う学校が
大半を占めています。

この『体育の日』、

名称が2020年から

スポーツの日』に変わります。

なぜかというと、2018年6月13日に
参議院本会議で

東京オリンピックが開催される
2020年の1月1日から、
10月の第2月曜日の祝日である
『体育の日』を『スポーツの日
という名称に変更する

という内容の改正法案が、
可決・成立したからです。

この祝日改正法案によって、
わたしたちに長く親しまれてきた
『体育の日』という名称は、
2020年からは『スポーツの日』という
名称に変わることになりました。

『スポーツの日』は2020年のみ
東京オリンピックの開会式に当たる
7月24日(金)に変更されます

これは2020年1年だけの移行措置で、
2021年以降は『体育の日』が制定された
10月の第2月曜日が『スポーツの日』となります。

ちなみに、
2020年限定で移動する祝日には他に
海の日』と『山の日』があります。

本来、『海の日』は7月の第3月曜日、
『山の日』は8月11日(固定)ですが、

2020年に限って、東京オリンピックの
開会式前日の7月23日(木)を『海の日』
7月24日(金)を『スポーツの日』とし
開会式前後が4連休になります。

また、東京オリンピックの閉会式は
8月9日(日)ですが、
翌日の8月10日(月)を『山の日』に
して3連休としています。

◇ 海の日・山の日について詳しくはこちら。
海の日は毎年いつ?いつから祝日になったのか由来と意味を教えて!

山の日が8月11日なのはなぜ?祝日に制定された由来がわかる舞台裏

体育の日がスポーツの日になる理由は?

体育の日がスポーツの日になる理由は
「体育」という言葉が持つ意味合いにあります。

『体育の日』というと
学校の体育のイメージや、
教育的な意味合いが感じられるため、

純粋に運動を楽しむ

という意味で
世界的に使われている「スポーツ」を
含んだ名称に変更となったのです。

日本国内においてはまだ
「スポーツ=体育」という認識で
受け取られることが多いですが、

欧米諸国ではスポーツ(sports)を
遊戯・競争・身体の鍛錬を含む行為と
広義にとらえています

「体育」を英語に訳すと
「physical education(フィジカル・エデュケーション)」。

フィジカル・エデュケーションとは
「身体教育」を指します。

まさに、学校の履修科目って感じですよね。

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一方、
スポーツ(sports)の語源はラテン語の
「deportare(デポラターレ)」です。

de=away

portare=carry

この語は、日々の生活から離れること、

つまり、気晴らしをする、休養する、
楽しむ、遊ぶなどを意味します。

従って、音楽や絵画といった芸術文化も
広義のスポーツの一種であり、

「冗談・気晴らし・娯楽」といった
遊びの意味もあるのです。

現代では、囲碁やチェス、けん玉なども
スポーツとして扱われていますし、

複数のプレイヤーで対戦する
コンピュータゲーム(ビデオゲーム)を
スポーツ競技として捉える
「eスポーツ(electronic sports)」も
世界中で盛り上がっています。

こうして見ていくと、『体育の日』より
『スポーツの日』のほうが、

スポーツを通して遊び、楽しむ

といったニュアンスが感じられますね。

そして2020年は東京オリンピックの年。

国内外の多くの人々がテレビや
日本の各地でスポーツ観戦を楽しむという
特別なオリンピックイヤーだからこそ
名称変更をしたかったという背景もあります。

ちなみに、『スポーツの日』は
日本の祝日では初めて
名称がカタカナの祝日となります。

そもそも体育の日の由来と意味とは?

2020年から『スポーツの日』となる
『体育の日』は毎年10月の第2月曜日です。

ですが、
「ハッピーマンデー制度」が導入される
までは、10月10日でした。

『体育の日』とされた10月10日は、
1964年(昭和39年)に行われた
東京オリンピックの開会式の日

『体育の日』は日本で初めて開催された
東京オリンピックを記念して、

1966年(昭和41年)に

スポーツに親しみ、健康な心身をつちかう日

として制定された国民の祝日です。

2000年(平成12年)から、
特定の祝日を月曜日に移す
ハッピーマンデー制度」が適用され、
『体育の日』は10月の第2月曜日になったのです。

「ハッピーマンデー制度」というのは
国民の祝日の一部を月曜日に移し、
土曜日・日曜日と合わせて三連休にする制度で、

連休の日数を増やすことで
余暇や休暇を充実させ
国民にレジャーや観光で
お金を使ってもらおうという政策です。

『体育の日』は各種スポーツに関する
イベントが行われるほか、
運動会を開催する学校もあります。

1964年の東京オリンピックに由来する
『体育の日』から
2020年開催の東京オリンピックによって
『スポーツの日』へ。

時代にあわせて変化する祝日の一つといえますね。

体育の日がスポーツの日に変わるのはなぜ?理由は祝日の意味と由来に! まとめ

『体育の日』は東京オリンピックを
記念して制定された国民の祝日です。

10月第2月曜日にある『体育の日』は
法律の改正によって名称が2020年から
『スポーツの日』に変わります。

なぜかというと、「体育」という言葉に
教育的な意味合いがあるという理由から

「純粋に運動を楽しむ」

という意味で
世界的に使われている「スポーツ」を
含んだ名称に変更となったのです。

2020年は東京オリンピックの開催に伴い
1年限定で7月23日(木)が『海の日』
7月24日(金)が『スポーツの日』
8月10日(月)が『山の日』となります。

名称変更で初めて迎える2020年の
『スポーツの日』は、

なんといっても
東京オリンピック開会式当日となるので
かなり賑やかな雰囲気になることは
間違いないですね。

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