山の日が8月11日なのはなぜ?祝日に制定された由来がわかる舞台裏

山の日が8月11日なのはなぜ?祝日に制定された由来がわかる舞台裏

山の日が8月11日なのはなぜ?

国民の祝日に制定された由来は?

どうして山の日ができたの?

どんな趣旨?

その疑問、解消します!

8月唯一の祝日である山の日が制定された経緯、

海の日との関係、

何のための祝日なのかも含めて、

わかりやすくお伝えします。

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日本の祝日「山の日」とはどんな日?

山の日」は2016年から新しく8月に設けられた祝日です。

毎年8月11日が山の日です。
 

注意:2020年は山の日が8月10日(月)だった

2020年は東京五輪の開閉会式に合わせて3つの祝日(海の日・山の日・スポーツの日)が移動されました。

そのため2020年の「山の日」は、閉会式翌日の8月10日(月)になりました。

東京五輪のスケジュールに合わせたことから、2020年は8月8日(土)、閉会式9日(日)、10日(月=山の日)と3連休になりました。

2020年の東京五輪は新型コロナウイルスの影響で2021年に延期となりましたが、移動した2020年の「海の日」・「山の日」・「スポーツの日」の祝日は変わりませんでした。

◇ 海の日・スポーツの日について詳しくはこちら。
海の日は毎年いつ?いつから祝日になったのか由来と意味を教えて!

体育の日がスポーツの日に変わるのはなぜ?理由は祝日の意味と由来に!

 

山の日が8月11日なのはなぜ?祝日に制定された由来がわかる舞台裏

夏真っ盛りの8月唯一の国民の祝日である「山の日」は、

山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する

ということを目的に制定されました。

山の日は1995年にできた海の日(7月の第3月曜日)以来、約20年ぶりに制定された国民の祝日です。

8月のお盆(13日~16日)に近いこともあり、この山の日から夏休みをとる人も多いようですね。

以前は企業のお盆休みといえば、13日~16日というのが定番でしたが、この山の日が祝日になったこともあり、お盆休み自体が前倒し傾向にあります。

山の日が設けられたことでお盆休みが長くなった人も多いのですが

8月初の国民の祝日である山の日は、もともとこのお盆休みがあるので、イマイチ広く浸透していない感じがします。

とはいっても、企業がイベントなどを行って山の魅力を伝えたり、夏の登山をアピールしたりして、いろいろ商機を狙っています。

これから盛り上がっていく成長株の祝日なのかもですね。

ちなみに、山の日ができたことで、祝日がない月は6月のみとなりました。

6月は梅雨どきなので、「雨の日」でも制定してお休みを増やして欲しいところです。

◇ 6月の祝日についてはこちらをご参考に。
6月に祝日がない4つの理由とは?これから増える予定や見込みはある?

山の日が国民の祝日になった由来は?

山の日が8月11日なのはなぜ?祝日に制定された由来がわかる舞台裏

山の日が祝日になったきっかけは「海の日」にあると言われています。

海の日があって、山の日がないのはおかしい

ということから、日本山岳会は「山の日」を国民の祝日にするための運動を起こします。

日本山岳会というのは、山登りを中心に、沢登りや岩登り、山岳写真、地質や地理、高山植物観察、山岳図書研究など山に関する様々なことを趣味とする個人の集まりの団体です。

日本山岳会の

山の日を作ろう!

という呼びかけに、山岳5団体(日本山岳協会・日本山岳会・日本勤労者山岳連盟、・日本山岳ガイド協会・日本ヒマラヤン・アドベンチャー・トラスト)が賛同して、『「山の日」制定協議会』が発足しました。

すると、それ以前から、すでに独自で「山の日」を制定していた地方自治体や、自然保護団体なども山の日の制定に呼応する動きとなっていきました。

2013年には国会で超党派の『「山の日」制定議員連盟』が設立されます。

そうして、山の日は2014年5月に制定され、2016年から「国民の祝日」のひとつとして施行されたのです。

日本は海に囲まれた島国ですが、四季があり、豊かな緑に恵まれ、47都道府県それぞれに山がある自然豊かな国です。

外国人観光客も、日本といえば、富士山をイメージする人が多くいます。

日本に住んでいると、山があるのがあたりまえになっていますが、山の日の、

山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する

という趣旨は、山に感謝する良い機会となりますね。

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山の日が8月11日なのはなぜ?

山の日が8月11日なのはなぜ?祝日に制定された由来がわかる舞台裏

山の日を制定する際に、山の日をいつにするかいくつかの案が出ていたようです。

祝日のない月として6月か8月が候補になったり、海の日(7月の第3月曜日)の翌日にするとか、どこかの日曜日を検討したりなどいろいろ意見もありました。

前述の『「山の日」制定議員連盟』としては、夏山シーズン中でもあり、なおかつ、8月13日から始まるお盆休みにつなげる狙いで、8月12日案を推し、一度は8月12日に決まるかに見えました。

ですが、8月12日は日本史上最多の死者数を出した航空事故、1985年(昭和60年)の「日本航空123便墜落事故」が発生した日にあたります。

飛行機が落ちたのは群馬県の御巣鷹山(おすたかやま)。

8月12日は慰霊の日にあたり、墜落した場所も「山」ということから、8月12日は祝日としてふさわしくないという意見が出ました。

そこで、「山の日」制定議員連盟は反対意見を再検討し、結果として、その前日である8月11日を山の日とすることにします。

そして翌年3月に議員立法での衆議院提出、2014年5月に山の日が祝日として制定されたのです。

山の日が8月11日になったのには、他にも以下のような理由があると言われています。

  • 夏山シーズンであること
  • お盆休みの近くなので一般企業への影響が少ない
  • 8月の漢数字の「八」が山の形を表し、11日の「11」が木が立ち並んでいるように見える

「山の形」や「木が立ち並んで」はムリクリこじつけた気がしないでもないですが(笑)

こうして山の日制定までの流れを見ていくと、短い期間でとてもスムーズに祝日となった感があります。

「海の日があるのになぜ山の日がないの?」

ということがキッカケで制定された山の日。

その海の日は、制定まで実に30年以上かかっています。

山の日はハッピーマンデーにならない?

「山の日はハッピーマンデー制度の対象にならないの?」

という声も聞きますが、そもそもハッピーマンデー制度というのは、

『国民の祝日の一部を月曜日に移し、土曜日・日曜日と合わせ三連休にする制度』

です。

今の所、山の日は8月11日に固定されています。

将来的にはハッピーマンデー制度を適用する可能性もあるとも言われていますが、お盆休みの兼ね合いがあるので難しいという意見もあります。

山の日が8月11日なのはなぜ?祝日に制定された由来がわかる舞台裏 まとめ

山の日は2016年から新しく8月に設けられた祝日です。

毎年8月11日が山の日です。

8月唯一の国民の祝日である山の日は、

「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」

ということを目的に制定されました。

山の日が祝日になったきっかけは「海の日」にあると言われています。

「海の日があって、山の日がないのはおかしい」

ということをきっかけに運動が起こり、2014年5月に制定され、2016年から「国民の祝日」のひとつとして施行されたのです。

山の日が8月11日になったのには諸説ありますが、お盆休みにからめて8月12日としたものの、前日の11日に仕切り直したという説が有力です。

「山の日」はできてからまだ歴史が浅い祝日です。

せっかくのお休み、いつもは遠くから眺めている山に出かけてみたり、山イベントに参加するなどして、自然の恵みにあふれた山を身近に感じる機会にするのも良いですね。

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