祝日と祭日の違いとは?ひと目でわかる国民の祝日の意味を一覧で!

祝日と祭日の違いとは?ひと目でわかる国民の祝日の意味を一覧で!

祝日と祭日、ごっちゃに使っているなら必見!

土日以外の休みを呼ぶ時、正しいのはどっち?

それぞれの意味は?

国民の祝日って何?

その疑問、解消します!

休日を意味してそうな祝日と祭日の明確な違い、

国民の祝日一覧も含めて、

わかりやすくお伝えします。

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祝日と祭日の違いは?

カレンダーにある土日以外のお休みの日をなんと呼んでますか?

祝日(しゅくじつ)」?

それとも

祭日(さいじつ)」?

「祝日」と「祭日」はいずれも国民の休日を指す時に使われている言葉ですが、実は意味が違う言葉です。

祝日と祭日の違いをザックリ言うと、

  • 祝日 → 法律で定められた休日
  • 祭日 → 宗教的な儀式が行われる日

具体的には、

  • 祝日:政府が毎年公開する日本の公式な祝日
  • 祭日:皇室が執り行う日本独自の宗教儀礼を行う日

となります。

祝日とは?

「祝日」はwikipedia によると、

祝日(しゅくじつ)とは、建国や独立などのその国の歴史的な出来事に由来したり、功績のあった人物を称えて制定された記念日の事。

となっています。

現在の日本では、1948年(昭和23年)に施行された「国民の祝日に関する法律」で祝日のことが定められています。

この法律で決められた祝日には、

  • 国民の祝日」:国が定めた仕事や学校が休みになる日
  • 振替休日」:日曜日が国民の祝日にかぶった時に代わりに休みになる日
  • 国民の休日」:祝日ではないが休みになる日

の3種類があります。

■ 「国民の祝日」

国民の祝日は「元旦」や「成人の日」、「みどりの日」や「憲法記念日」「こどもの日」など、おなじみの祝日のことです。

■ 「振替休日」

振替休日は、日曜日が国民の祝日に当たる場合、その日のすぐあとの平日を休みにする制度です。

■ 「国民の休日」

国民の休日は、前日と翌日が休日で挟まれている平日を休日とする制度です。

飛び石連休を解消する方策として制定されました。

祭日とは?

最近、「祭日」という言い方をあまり耳にしなくなりました。

というのも、祭日という言葉自体、現在は使われなくなっているからです。

祭日は「祭る」という文字が示すように、宗教の儀礼上、重要な儀式や祭祀を行う日のことです。

日本では皇室が神道の大事な行事を執り行なっており、その行事が行なわれる日を祭日と呼んでいました。

その日は国民も休みになっていたのです。

法律用語辞典で「祭日」を引くと、

「皇室で祭事が行われる日。以前はその一部が休日や祝日となっていたが、昭和22年に皇室祭祀令が廃止され、現在は国法上の制度ではなくなった」(『有斐閣 法律用語辞典 第2版』)

と記されています。

つまり、祭事を休日にすることについては、1947年(昭和22年)から廃止されているんですね。

祭日という規定があったのは戦前までのことで、戦後の法律改定によって、祭日という言葉は名目上は暦の上からなくなったのです。

法律と公式の文書でも使われていない祭日ですが、戦後生まれの人でも「祭日」という言葉を使う人は結構いますよね。

なぜ今も祭日が言葉として残っているかというと2つの理由が考えられます。

1つめは、戦前・戦中を過ごしてきた世代が今も「祭日」という言葉を使っていること。

2つめは、以前の「祭日」が、そのまま「祝日」として残っているものがあることです。

祭日の名前が変わって、現在の祝日になっているものには以下のようなものがあります。

  • 四方節(しほうせつ) ⇒ 現在の「元旦」1月1日
  • 紀元節(きげんせつ) ⇒ 現在の「建国記念の日」2月11日
  • 春季皇霊祭春分の日
  • 秋季皇霊祭秋分の日
  • 新嘗祭(にいなめさい) ⇒ 現在の「勤労感謝の日」11月23日

ビジネスでも「祝祭日」なんて言い方をする場合もありますし、

「もと祭日」がこのように「祝日」となって残っていると、

混同するのも仕方がない感じがしますね。

休日とは?

祝日と日曜日も含めた、

暦の上でのお休みのすべてを「休日」といいます。

国民の祝日にはどんな意味があるの?

今は、法律上の「祭日」というものはないんですね。

「祝日」は法律で定められています。

「祝日」は正式には、「国民の祝日に関する法律(昭和23年法律第178号)」という法律で、そこでは第1条で、

自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞって祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを「国民の祝日」と名づける。

と記されています。

第2条では「国民の祝日」が列記してあり、

現在、国民の祝日は年間16日となっています。

国民の祝日一覧表

国民の祝日の日にちと意味を一覧にまとめてみました。

祝日名
日付
意味
元日 1月1日 年のはじめを祝う。
成人の日 1月の第2月曜日 おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます。
建国記念の日 政令で定める日 建国をしのび、国を愛する心を養う。
天皇誕生日 2月23日 天皇の誕生日を祝う。
春分の日 春分日(3月20日・21日頃) 自然をたたえ、生物をいつくしむ。
昭和の日 4月29日 激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす。
憲法記念日 5月3日 日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する。
みどりの日 5月4日 自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ。
こどもの日 5月5日 こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。
海の日 7月の第3月曜日 海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う。
山の日 8月11日 山に親しむ機会を得て山の恩恵に感謝する。
敬老の日 9月の第3月曜日 多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う。
秋分の日 秋分日(9月22・23日頃) 祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ。
スポーツの日 10月の第2月曜日 スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう。
文化の日 11月3日 自由と平和を愛し、文化をすすめる。
勤労感謝の日 11月23日 勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう。

祝日と祭日の違いとは?ひと目でわかる国民の祝日の意味を一覧で!まとめ

祝日と祭日の違いを簡単に言うと、

  • 祝日は法律で定められた休日
  • 祭日は宗教的な儀式が行われる日

となります。

祭事を休日にすることについては、

1947年(昭和22年)から廃止されたので、

法律の上では祭日は存在しません。

ですが、

祭日という言い方は今も使われ、

特に皇室をお祝いする時代を生きてきた世代では、

使っている人も多くいるようです。

今の国民の祝日の日には、

いずれもひとつひとつに意味があり、

祭日が由来の祝日もあります。

祭日や祝祭日という言い方は間違った言葉というわけではありませんが、

オフィシャルの場では、

「祝日」と表現するようにしたいものですね。

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