海の日は毎年いつ?いつから祝日になったのか由来と意味を教えて!

海の日は毎年いつ?いつから祝日になったのか由来と意味を教えて!

海の日は毎年いつ?

いつ頃から祝日になったの?

国民の祝日になった由来は?

海の日ってどんな意味があるの?

その疑問、解消します!

明治天皇にちなむ海の記念日からの歴史、

7月唯一の祝日である海の日にこめられた願いも含めて、

わかりやすくお伝えします。

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海の日は毎年いつ?

海の日は、毎年7月の第3月曜日です。

今年、2022年は7月18日(月)になります。

あれ?海の日って7月20日じゃなかったっけ?

海の日は7月20日だと思っている人って割と多いんですが、それも仕方ないんですよね。

というのも、海の日はもともと7月20日に固定された祝日だったからなんです。

それが、2003年から実施された『ハッピーマンデー制度』によって、海の日が変動日となり、毎年7月の第3月曜日となったという経緯があるんです。

ハッピーマンデー制度を簡単に言うと、

月曜日に祝日を固定することで土日と合わせて三連休となるようにしよう

という趣旨の制度です。

これによって、国民の祝日の一部を、固定日から特定の週の月曜日に移動させたのがハッピーマンデー制度です。

ハッピーマンデー制度は、海の日の他にも、『成人の日(1月第2月曜日)』、『敬老の日(9月第3月曜日)』、『体育の日(10月第2月曜日)』などがあります。

「7月の第3月曜日が海の日」ということは、毎年、月の始まりの曜日によって日にちが変わるということです。

つまり、海の日は毎年、「7月15日~7月21日」の範囲で変動するということになりますね。

国民の祝日になった海の日の由来は?

海の日の由来には明治天皇が深く関わっています。

海の日が祝日に制定される前、7月20日は『海の記念日』でした。

明治9年、1876年に明治天皇が『明治丸』という灯台巡視用の蒸気船で、東北・北海道地方を巡航(天皇が各地を視察すること)されました。

それまでは、軍艦によるご巡航はありましたが、蒸気船では初めてのことでした。

ご巡航は3日に及ぶ荒波で大変な状況で、予定より遅れながらも、無事に横浜港に帰着されました。

その日が7月20日だったのです。

これにちなんで、昭和16年、1941年に海の記念日が制定されました。

1876年の巡航記念が、1941年の制定ということは、実に65年の年数が経っていますね。

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海の日が祝日になったのはいつから?

海の日は記念日として制定されたものの、世間一般の国民にはほどんど浸透していない記念日でした。

そこで、海運関係者たちが中心となり海の日を知ってもらおうと、国民に呼びかけるようになります。

時代と共に、

「海の記念日を祝日にしよう」

という声が国民の中でも高まってきました。

その気運を感じ、多くの政治家たちも海の日を祝日にするように動き出します。

海運関係者の中でも祝日化を熱心に進めていたのは、財団法人日本船舶振興会の当時の会長をしていた笹川良一氏です。

そうして、平成7年、1995年に海の記念日は『海の日』として国民の祝日として制定され、翌年平成8年の1996年から施行されました

残念なことに、笹川良一氏は『海の日』の初施行を控えた前年の平成7年にお亡くなりになりましたが、彼の努力は『海の日』制定の功績として広く知られています。

祝日の海の日にはどんな意味があるの?

海の日の意味をわかりやすく言うと、

海の恩恵に感謝をすると共に、海洋国の日本の繁栄を願う日

という趣旨です。

日本は、海に囲まれた島国です。

海洋国家の日本にとって、はるか昔から海は国民の暮らしに密接に関わっています

アジやサンマ、イワシやマグロ、鯛やエビ、牡蠣やあわびやホタテ、わかめや昆布などなど、多種多様な海産物が日本の食文化を支えてきました。

また、開国以来、各地の盛んな海洋貿易によって、古くから海外の国々と交流がありました。

それによって各国の製品のみならず、その国のさまざまな技術や知識を得て、国力として発展させてきました。

四方を海に囲まれている利点は、歴史的に言えば、海が他国の侵略をも防御してくれました。

このように、海は日本国民にとってはかりしれない恩恵を与えてくれているのです。

海の幸をはじめとする豊かな食生活、高度な技術力とテクノロジー、諸外国から侵略されにくいのも、ひとえに海のおかげです。

海の日に、海に感謝し、日本の繁栄を願うのは、日本国民として当然と言えますね。

海の日は毎年いつ?いつから祝日になったのか由来と意味を教えて!まとめ

海の日は、毎年7月の第3月曜日です。

海の日の制定の経緯をまとめると以下のようになります。


1876年7月20日、明治天皇が「明治丸」で東北巡航から横浜港へ帰着

1941年、これにちなんで7月20日を『海の記念日』と制定

海運業者を中心に、海の記念日を祝日にしようと働きかける運動が起きる

1995年、『海の日』として7月20日を祝日とする法案可決

1996年、7月20日が祝日となる

2003年、ハッピーマンデー制度により、海の日が7月第3月曜日になる

海の日制定の由来が明治天皇にあること、祝日になるまで実に多くの年数がかかっていること、たくさんの人達の尽力があっての国民の祝日『海の日』ができたことを知ると、感慨深いものがありますね。

今は、海の日にちなんだイベントが各地で行われています。

恵み豊かな尊い海に感謝しつつ、イベントに参加して海の日を楽しむのも、有意義な祝日の過ごし方になるのではないでしょうか^^

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