新盆・初盆に招かれたけど何を着たらいいのかわからない!
男性・女性・子供別に平服の具体例、
夏だからこその注意点も解説。
暑い夏に行われる初めてのお盆に招かれた時の服装、
喪服以外にする場合の服の色から
種類・靴の色まで失礼にならないマナーをお伝えします。
新盆・初盆の服装の基本マナー
故人の死後、四十九日の忌明けを過ぎてから迎える初めてのお盆が「新盆(初盆)」。
「新盆」は地域によって「にいぼん」「あらぼん」、または「しんぼん」と読みます。
「初盆」は「はつぼん」と読み、「新盆」と同じ意味です。
「新盆・初盆」を迎える時に気になるマナーのひとつが服装です。
告別式やお通夜とは異なり、新盆・初盆は家族の方から直接招かれるものです。
親戚ではなくても、ある程度親しい間柄であることが殆どですので、親しき中にも礼儀あり、失礼にあたらない服装でお伺いするのが大切です。
その家にもよりますが、一般的に遺族の新盆・初盆の服装は喪服が基本となり、法要と同じしきたりで迎えますので、伺う側として軽い服装は避けます。
新盆・初盆に招かれた側として訪問する場合も、服装の基本は喪服です。
ただ、お盆は夏の暑い時期にあたるため、今では遺族側も「略礼装(略式礼装)」の形式で新盆・初盆を行う家も増え、それに併せて訪問する側も略礼装にする場合も増えてきました。
略礼装(りゃくれいそう)とは
「略礼装(りゃくれいそう)」とは礼装の方法の一部を省略したものです。
略礼服と同じ意味で、一番簡単な礼装のことを指します。
略礼装は、格式ばらないカジュアルなスタイルというのが一般的な考え方です。
男性ならブラックスーツ、女性ならスーツやワンピースといったところです。
新盆・初盆は平服が主流?
基本が喪服とわかっていても、新盆・初盆に参列する場合の服装は悩みどころです。
新盆・初盆は丁寧に供養するのがしきたりですので、故人に敬意を込めて、ある程度節度を持った服装が望ましいですよね。
しかし、喪服を着ていったら一人だけ場違いというようなことだけは避けたいもの。
そんな時は、直接聞いてみるのが一番です。
先方から服装について、何も伝えられてないのなら、
「当日は、何をお召しになりますか?」
と尋ねてみるのがおすすめです。
こういった古い慣習は、地域の風習や家のしきたりみたいなものがあるので、それぞれ違ってあたりまえ。
ですので、服装について尋ねることは失礼にあたりません。
私の経験ですが、みんなが告別式とほぼ同様の喪服の場合もありましたし、花柄ワンピやビビッドカラーを着ている人が多い会もありました。
聞けば、本当に普段着で参列しているのでした。
実際、古くからの慣習というのは地域のみならず、その家によって様々です。
服装を尋ねたその上で、「喪服で」・「平服で」となればそれなりに準備しやすいですよね。
新盆・初盆に平服は何を着る?
新盆・初盆の案内状に
「平服でお越しください」
と書き添えられていたり、先方から直接、
「平服で来てね」
と言われることがあります。
冠婚葬祭の時に、よく使われる言葉の「平服」ですが、正しい平服の意味は「略した礼装」のことです。
つまり、前述の略礼装、略礼服と同じ意味で、一番簡単な礼装のことを指します。
平服の「平」の漢字のイメージから、礼装のハードルが一気に下がった感がありますが、Tシャツにシーパンといった普段着のことではないので注意が必要です。
POINT!
「平服」=「あらたまった場に出ても恥ずかしくない服」の意です。
では、平服で伺う場合、何を着ていけばいいのでしょうか?
新盆・初盆の服装で男性は何を着る?
男性の場合、基本は
- スーツ
- ジャケット&シャツ・ネクタイ・パンツ
全身真っ黒にする必要はありませんが、黒やグレー、濃紺などの落ち着いた配色で、柄もできれば無地にするのが無難です。
ネクタイは、地味なものであれば多少の柄が入っていてもかまいません。
新盆・初盆の服装で女性は何を着る?
女性の基本は、男性よりバリエーションが増えます。
- スーツ
- ワンピース
- シャツ・スカート(ジャケット)
- シャツ・パンツ(ジャケット)
基本的にアクセサリーはつけませんが、目立たないパールであればつけてもOK。
派手な小物はNGです。
服の色は、黒もしくは紺など地味な色が無難です。
ストッキングは黒か肌色を履くようにします。
いずれにしても、キレイ目で上品なものを意識します。
新盆・初盆の服装で子供は何を着る?
子供は制服があれば制服を着ます。
私服の場合は親の服装に見合った、シンプルな服装にします。
新盆・初盆の服装で夏むきの平服とは?
新盆・初盆は夏の暑い時期にあたるため、書面などで、先方から平服を指定されることも多くなってきました。
屋外と室内を出入りすることもありますので、服装は調節できるものを選ぶのがコツです。
新盆・初盆の服装男性の夏の平服
デザイン色の強い時計は避けてください。
時間を気にしないという意味で腕時計を外すという作法もあるようですが、時間がわからないのも何かと不都合なので気にしなくて良いと思います。
タイピンやカフス、靴などデザインで金具がついているものは避けましょう。
■ 夏の男性の平服:具体例
スーツ:濃紺・ダークグレイ
ピンストライプは、地味な色の場合のみOK
シャツ:白で無地 半袖もOK
ジャケット:シングル・ダブル・三つ揃い
ネクタイ:ダーク系、柄物は控えめなもの
靴下:黒・濃紺
靴:黒
新盆・初盆の服装女性の夏の平服
和服でも洋服でもかまいません。
相手方の様子がわからない場合、和服か洋服で迷っているのなら洋服のほうが無難です。
お寺やお墓で読経となると暑くて汗をかきます。
薄い色のスーツやワンピースだと、汗ジミが目立つことが有りますので注意しましょう。
■ 夏の女性の平服:具体例
色:無地の黒・紺やグレー系が基本
服:無地のアンサンブルや無地のワンピース
ストッキング:黒か肌色
靴:光沢のない黒のパンプス
ジャケット:襟元の詰まった肌の露出が少ないもの
髪留めやインナー:黒のもの
アクセサリー:真珠のネックレスやイヤリングはOK
新盆・初盆の服装子供の夏の平服
基本は制服です。
私服の場合は以下を参考にしてください。
■ 夏の子供の平服:具体例
男子:無地のブレザーとズボン、シャツは白
女子:無地のブラウスとスカートやワンピースなど
靴下:白か紺色
靴:黒・濃紺・茶系の革靴 もしくは同色のスニーカー
新盆初盆の服装の基本マナー平服なら何を着るのか夏向けの具体例 まとめ
男女とも半袖で構いませんが、空調の調整に長袖で軽く羽織れるものも用意しておくと便利です。
新盆・初盆に招かれて、先方から服装について全く何も伝えられてない場合は、
「何をお召しになりますか?」
と直接尋ねてみても失礼にあたりません。
新盆・初盆のような伝統的な慣習には地域差がつきものです。
あらかじめ、どんな服装で行けばよいのかチェックできるといいですね。
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