ボジョレーヌーボーに値段の違いがある理由とは?
似たような味や品質なのに価格が違うのはどうして?
その疑問、解消します!
価格差には2つの理由が。
生産者や種類、
ワンランク上のボジョレー・ヴィラージュとの関係、
輸送に関わる背景も含めてお伝えします。
ボジョレーヌーボーに値段の違いがある理由とは?
11月の第3木曜日はボジョレーヌーボーの解禁日。
その年に収穫されたぶどうで作られる新酒として、本場フランスはもちろん、世界中でその年のボジョレーヌーボーを楽しむファンが多くいます。
そんな中でも日本は時差の関係で、世界で一番早く解禁日を迎えることが出来る国。
毎年ボジョレーヌーボーの解禁日は、ニュースなどで取り上げられる秋の風物詩となっています。
ボジョレーヌーボーの時期が近づくと、酒屋さんや量販店、ネットショップでも予約販売が行われています。
一口にボジョレーヌーボーといっても、たくさんの種類があり、ラベルや瓶もさまざまです。
そして、ラベルや瓶もさることながら、目が行くのはお値段。
値段は千円くらいから五千円超えのものまでと、価格帯の幅が広いのです。
ハッキリ言って値段はピンキリ、自分の予算と見た目の直感で選ぶしかないって感じです。
せっかく年に一度のイベントなら美味しいものを飲みたいけど、
「どれも同じボジョレーなのに、なぜこんなに価格差があるの?」
初めてボジョレーヌーボーを買いに行った時は、バラツキのある価格に面食らっちゃいました。
高いほうが美味しいのかと思って、馴染みの酒屋さんのご主人にたずねてみました。
同じ年のボジョレーヌーボーなのに値段の違いが生まれる理由には、ザックリ言えば以下の2つの理由があると教えてもらいました。
- 生産者によって味や品質が異なるから
- 輸入されるまでにかかるコストに違いが出るから
ボジョレーヌーボーは生産者や種類によって値段が違う?
そもそも、ボジョレーヌーボーとは、フランスのボジョレー地方の新酒です。
ボジョレー地方で、その年の夏にとれたぶどうを、すぐに醸造し、ワインにしたものがボジョレーヌーボーです。
◇ ボジョレーヌーボーについて詳しくはこちら。
・ボジョレーヌーボーとは何?味の特徴と解禁日がある理由!
ボジョレー地方は、フランスのリヨンの北西部、ブルゴーニュ地方の一番南に位置する地域です。
ブドウ畑は標高200~400メートルの南向き、もしくは南東向きに畑が広がっています。
これだけ広い地域になると、同じエリアの中にも、さまざまなワインの生産者(ドメーヌ)がいるわけです。
また、生産地区や畑、ぶどうの木などの環境も違ってきます。
当然ですが、生産者のぶどうの育て方やワインの醸造方法が全く同じというわけではありません。
生産者ごとにぶどう畑の状態や手入れ方法、日照の条件や収穫量も変わってきます。
ガメイという品種のぶどうを使うことがルールでも、それをワインにするまでは、環境や条件の要因で味に差がつくんですね。
味や品質に差が出ると、ボジョレーヌーボーの種類の違いとなります。
そうなると、
が設定され、種類による価格差が出来るわけです。
ボジョレーヌーボーの種類は?
通常のボジョレーは、フランスのワイン法で4種類に分類されています。
- 『ボジョレー』:地方名
- 『ボジョレー・ヴィラージュ』:地区名
- 『ボジョレー・シューペリュール』:村名
- 『クリュ・ボジョレー』:畑名
それぞれの区画や村によって区分けがあり、他の産地と同様に、通常は収穫の翌年に、市場に出荷されます。
4種類のボジョレーは、地方名・地区名・村名・畑名の順番に範囲が狭まってますよね。
生産地の範囲が小さくなるほど、規程が厳しくなります。
そのため、規程が厳しくなるほど、より高価なワインとなるわけです。
通常のボジョレーは上記の4種類ですが、
ボジョレーヌーボーには『ボジョレー』と、より限定した区域で造られる『ボジョレー・ヴィラージュ』の2種があります。
ボジョレー・ヴィラージュとは?
ボジョレーヌーボーに値段の違いがある理由は、ワンランク上のボジョレーヌーボーがあることも大きな要因です。
それがボジョレー・ヴィラージュ。
ボジョレー地区の中でも地域が限定され、さらに、通常のボジョレーよりも厳しい基準をクリアしたワインです。
このワインには、希少性からプレミアムな価値がつくので、通常のボジョレーヌーボーよりも高値で取引されます。
日本で
「ボジョレーヌーボー解禁!」
となると、
ほとんどの場合ボジョレーヌーボーもボジョレー・ヴィラージュも一緒にしてしまうので、価格帯に大きな幅が生まれるのです。
ボジョレーヌーボーは輸送コスト以外でも値段が違う?
ボジョレーヌーボーはフランスのブルゴーニュ地方から運ばれてきます。
どのようなルートで、ボジョレーヌーボーを日本まで運んでくるかによっても、値段の違いが生まれますよね。
日本では商社が入ったり、複数のワインメーカーがそれぞれボジョレーヌーボーを輸入しています。
輸入ルートや契約の諸条件など、さまざまな要素が積み重なった結果、ボジョレーヌーボーの値段に差異が生じてきます。
生産者側と日本の商社やメーカーが契約を結ぶときの金額の違いもあります。
また、ボジョレーヌーボーを詰める瓶、中間マージン、税金、輸送に関わる経費などが販売値段を左右します。
輸送には重量が大きく関係するので、容器を瓶にするか、ペットボトルにするかによっても、かかるコストは当然変わってきます。
こういった、小さな違いがいくつもいくつも組み合わさって、ボジョレーヌーボーの味や品質、デザインが似たようなものでも値段の違いが出てきます。
また、商社やメーカーのバックアップがあるお店では、より手頃な価格で購入することができたりします。
買う場所によっても、値段の違いが生まれてくることがあるのです。
ボジョレーヌーボー値段の違いはどうして?価格差が生じる理由とは? まとめ
11月の第3木曜日はボジョレーヌーボーの解禁日。
ボジョレヌーボーと一口に言っても値段に差がある理由は、
- 生産者によって味や品質が異なるから
- 輸入されるまでにかかるコストに違いが出るから
ボジョレーヌーボーには『ボジョレー』と、より限定した区域で造られる『ボジョレー・ヴィラージュ』の2種があります。
ボジョレーヌーボーの価格自体は、市場に流通する希少性も影響します。
安いものは1000円程度から、高いものは5000円を越えたりと幅がありますが、「安すぎず・高すぎず」で選ぶのがおすすめです。
お気に入りのボジョレヌーボーが見つかりますように!
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