13歳未満の子供のインフルエンザ予防接種はいつ頃すればいい?
2回接種するのはなぜ?
最適なサイクルは?
その疑問、解消します!
インフルエンザの流行時期から考える具体例、
子供の1回接種のケース、
ワクチンの有効期間も含めて、わかりやすくお伝えします。
13歳未満の子供のインフルエンザ予防接種はいつが効果的?
冬の寒さが厳しくなってくると、インフルエンザが大流行します。
インフルエンザは5~14歳の罹患率が最も高く、秋から春先にかけて毎年流行します。
インフルエンザにかかると、肺炎や気管支炎の他、中耳炎や脳症などの合併症もあります。
ときには命の危険を伴うようなこともあるので、インフルエンザは決して軽い病気ではありません。
インフルエンザワクチンを接種して、身体の抗体を高めておくと、インフルエンザの感染が防止できます。
また、たとえインフルエンザにかかっても、抗体があるので発熱などの症状が抑えられ、合併症や死の危険から逃れることができます。
多くの病院では10月に入るとインフルエンザワクチンの予約受け付けが始まります。
毎年、インフルエンザが本格的に流行するのは12月中旬から1月。
例年1月~2月に流行のピークを迎えるので、この前に合わせて予防接種をするのが効果的となります。
予防接種の効果は、接種後約6カ月と言われています。
最も流行するのが12月~2月なので、この時期に間に合うように予防接種をすませておくと安心です。
ワクチン接種による効果が出現するまでには、2週間程度を要します。
なので、12月中旬までにワクチン接種を終えることが望ましいといえます。
子供のインフルエンザワクチンは期間を空けて2回接種するので、逆算してスケジュールを立てる必要があります。
※3歳未満の幼児の場合はこちらの記事がわかりやすいです。
◇ 幼児3歳未満のインフルエンザ予防接種の時期はいつが効果的?月齢は?
子供のインフルエンザ予防接種は2回必要?
インフルエンザの予防接種は、希望する人だけが受ける「任意接種」で、生後6カ月(満6カ月)から受けられます。
13歳未満の子供の場合、2回の予防接種を受けることが推奨されています。
以下、厚生労働省のホームページからの引用です。
(2)3歳以上13歳未満の方 1回0.5mL 2回接種
(注4)[2](1)について、一部のワクチンは、「1歳以上3歳未満の方 1回0.25mL 2回接種」となります。
まとめると、以下のようになります。
なぜ子供はインフルエンザワクチンが2回必要?
大人であれば、すでに免疫があるので、インフルエンザワクチンは一度の予防接種で十分な免疫がつくのですが、子供は免疫が未熟なため、ワクチンの効果がつきにくいのです。
そのため、2回接種するほうが、1回めよりも免疫力が増し、インフルエンザワクチンが持続する期間も長くなるとされています。
そもそも、インフルエンザの予防接種の役割というのは、体内にウィルスが入ってくる前に、先にウィルスを体内に入れることで抗体を作り、免疫を上げることにあります。
人間の体は、
「一度ウィルスに感染すると、次に同じウィルスが入ってきても感染しにくい構造」
になっています。
その役割を担うのが抗体で、抗体が免疫を作ることによって、インフルエンザからの感染を防ぐわけです。
2回目のワクチン接種によって、体内にもう1度インフルエンザのウィルスが入ってきます。
それによって、1回目に入っていたウィルスが反応して、より強力なバリア機能が作られる仕組みです。
ちなみに、生後6ヶ月までは、お母さんからの免疫が残っているため、インフルエンザにかかりにくいといわれています。
インフルエンザの予防接種 子供でも1回でOKの場合がある?
前年に2回受けている場合は、今年は1回にするというケースもあるようです。
また、お医者さんによっては、昨年インフルエンザにかかっていたら、2回目は必要ないといった判断をされたという話も聞きます。
ただ、同じインフルエンザワクチンの接種でも、受ける側の子供によって個体差がありますし、環境も違います。
なので、このあたりはワクチンを接種する際、お医者さんに相談してみるのがいいですね。
インフルエンザワクチンの1回目と2回目の間隔は?
インフルエンザワクチンは、2~4週間の間隔で2回接種するのが効果的とされています。
より効果を高めるには、3~4週間で接種することが最適とされています。
できれば、4週間が理想です。
4週間までの接種が好ましいですが、どうしても接種できない場合は、4週間以上空いてもできるだけ早く接種するようにします。
一度抗体が出来ているので4週間以上空いても特に問題はありませんが、可能な限り早めに2回目の予防接種を行うほうが、インフルエンザワクチンの効果を期待できます。
インフルエンザワクチンの1回めの時期は?
インフルエンザが本格的に流行するのは12月中旬から1月。
効果が出るまでに2週間程必要とすると、12月の上旬には終わらせておくのが理想です。
2~4週間の間隔が効果的ということを考えると、1回目の接種は、
『10月下旬~11月上旬』
がベストです。
インフルエンザワクチンの2回めの時期は?
2回目は、1回目の接種時期から2~4週間ほど期間を空けます。
できれば3週間以上空けるほうがより効果的で、4週間ならベスト。
なので、2回目は
『11月下旬~12月上旬』
あたりが理想です。
具体的な数字を例にあげてみますね。
2回目はそこから3~4週間後の
11月22日(3週間後)~11月29日(4週間後)
効果が出るまでの2週間を考えても、このサイクルなら、12月中旬にはバッチリです。
もっと早めの対策をしたい場合は、上記のサイクルを参考に、日にちを前倒しで組んでみてくださいね。
我が家のかかりつけのお医者さんは、
「もし12月までに終わらなかった場合でも、周りでインフルエンザが流行していなければ予防接種はした方がいい」
と、おっしゃっていました。
子供の場合は、学校の集団感染もあるので、時期がずれてもワクチンを受けさせるほうがよいとのことでした。
子供13歳未満のインフルエンザ予防接種の時期はいつが効果的? まとめ
インフルエンザは、例年1月~2月に流行のピークを迎えるので、12月中旬までにワクチン接種を終えておくと安心です。
13歳未満の子供の場合、2回に分けて予防接種を受けることが推奨されています。
1回の接種だとワクチンの効果が低く、インフルエンザに対する免疫の持続期間が短いからです。
2回接種するほうが、1回めよりも免疫力が増し、インフルエンザワクチンが持続する期間も長くなるとされています。
2回目は、1回目の接種時期から2~4週間ほど期間を空けます。
できれば3週間以上空けるほうがより効果的で、4週間ならベスト。
インフルエンザが流行する12月までには、2回目の接種を終わらせておくのが理想です。
ワクチンを打つたびに毎回思いますが、予防接種の料金が、もう少し安くなってくれるといいですよね^^
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