みかんは1日何個食べる?
何個まで食べていいの?
食べ過ぎるとどうなる?
肌の色が黄色くなるのは病気?
その疑問、解消します!
みかんの栄養とカロリーからわかる適量、
食べ過ぎで起きる異常、
皮膚の黄変で病院に行った話も含めて、
わかりやすくお伝えします。
みかんは1日何個食べる?
みかんは冬の果物の王様(と勝手に思っている)。
我が家でも家族全員、みかんが大好きで、
この季節になるとおいしいみかんを箱買いで取り寄せます。
個人的には、みかんはサイズが大きいものが好きなんですが、
「薄皮で小さいサイズのほうが断然おいしい!」
と周りが言い張るので、取り寄せはSサイズ。
「大きいサイズを箱買いしても自分ひとりじゃ食べきれないんじゃないか、いや、それより食べすぎてしまうんじゃないか」
という不安からのSサイズ1択なので、
スーパーなどで自分好みの大きいサイズのみかんを見かけるとつい買ってしまうんですが、みかんって、重いんですよね。
特に2Lや3Lは重たいです^^
よく冬になるとみかん好きのあいだでは、
「みかん、1日何個食べる?」
という会話が飛び交いますが、
みかんにはサイズがあるので、
Sサイズを3個食べる人と、
わたしのようにLサイズや2Lサイズを3個食べるのでは大きな違いがあります。
- Sサイズ : 直径約50mm……約80g
- Mサイズ : 直径約60mm……約120g
- Lサイズ : 直径約70mm……約150g
- 2Lサイズ : 直径約80mm……約180g
Sサイズを3個食べると、
80g × 3 = 240g
2Lサイズを3個食べると、
180g × 3 = 540g
240g と 540g では2倍以上の開き、
Sサイズなら6個強が2Lサイズ3個に相当します。
個数だけでみかんを語るのはムズカシイ。
一般的に、みかんはサイズ的には120gのMサイズが主流です。
「みかん、1日何個食べる?」
といった会話のときは、
みかんのサイズをふまえておかないと、
お互いのイメージが異なってしまうことに。
みかんは1日何個まで食べて良いもの?
みかんのサイズのお話をしましたが、
みかんはカロリーや栄養から考えると、
「食べる量は1日2個か3個で十分」
と言われています。
「十分な量を知りたいんじゃなくて、何個まで食べていいのか、を知りたい」
ですよね。
みかんのカロリーや栄養を見てみると、数字から納得するかも。
なので、まずは、みかんのカロリーからチェックです。
みかんのカロリーは?
他の果物同様、みかんも種類によって若干カロリーが変わるので、
今回は「温州みかん(うんしゅうみかん)」で1個当たりのカロリーをご紹介しますね。
温州みかんは、私たちが一般的に「みかん」と呼んでいる日本の代表的な柑橘類です。
みかんの皮をむいて、小分けの袋(薄皮)も食べる場合、
100g:約46kcalになります。
- Sサイズ80g……37kcal
- Mサイズ120g……55kcal
- Lサイズ150g……69kcal
- 2Lサイズ180g……83kcal
みかんのSサイズを2個~3個食べると、カロリーは74~111kcal、
Mサイズを2個~3個食べると、カロリーは110~165kcalとなります。
ちなみに、ご飯は100g換算で168kcalのカロリー。
Mサイズのみかんを5個食べると、ごはん茶碗1膳分(160g)くらいのカロリーになりますね。
みかんの栄養は?
みかんの栄養も、「温州みかん」を参考にお伝えしますね。
カリウム……150mg
リン……15mg
カルシウム……21mg
マグネシウム……11mg
ナトリウム……1mg
鉄……0.2mg
亜鉛……0.1mg
銅……0.03mg
マンガン……0.07mg
ビタミンA β-カロテン当量……1000μg
ビタミンA β-クリプトキサンチン……1700μg
ビタミンE……0.4mg
ビタミンB1……0.10mg
ビタミンB2……0.03mg
ナイアシン……0.3mg
ビタミンB6……0.06mg
葉酸……22μg
パントテン酸……0.23mg
ビオチン……0.5μg
ビタミンC……32mg
食物繊維 水溶性……0.5g
食物繊維 不溶性……0.5g
みかんは1日に何個食べると、ビタミンCの1日の必要量を摂れる?
人が1日に必要なビタミンCの量は100mgとされていますが、
みかん1個には、ビタミンCが約32~35mg含まれています。
Mサイズみかんなら3個食べれば1日に必要なビタミンCが摂取できちゃいますね。
ビタミンCには、免疫力の主役である白血球の機能を強化して、免疫力を高める働きがあります。
風邪が流行するこの時期、ビタミンCは欠かせない栄養素ですね。
また、ビタミンCは熱に弱いという特性があるので、
そのまま生で食べるみかんは、ビタミンCを効率よく摂取できる利点があります。
ビタミンCの効能は多岐にわたりますが、
抗酸化作用、皮膚や粘膜の健康維持を助ける作用など、
わたしたちが健康に過ごすために欠かせない大切なビタミンです。
みかんのβ-クリプトキサンチンとは?
「β-クリプトキサンチン」は天然に存在するカロテノイド色素の一つで、
オレンジや柿などの果物に広く含まれていますが、
温州みかんには特徴的に多く含まれています。
近年、2型糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病の予防に有用である可能性があるという研究が発表され、注目されている栄養素です。
みかんを食べすぎるとどうなる?
「みかんを食べすぎて下痢になった」
という話を聞いたことがあるかもですが、
これは、みかんの水分のせいではなく、
実はビタミンCの摂りすぎによるものです。
前述のようにビタミンCは免疫効果を高めたり、
抗酸化作用、皮膚や粘膜の健康維持をするなど有用な栄養素なんですが、
便を柔らかくする作用もあるのです。
そのため、人によっては食べすぎて下痢になってしまうことがあります。
基本的にビタミンCを摂り過ぎても、尿と一緒に体外に排出されるので身体に害があるわけではないのですが、
便が柔らかくなって下痢の症状が出ることがあるんですね。
ふだんからおなかがゆるい場合は、みかんの食べ過ぎには注意が必要です。
みかんで肌の色が黄色くなって病院に行った話
妹が超みかん好きで、
冬場になると手が黄色くなるほどみかんを食べていました。
みかんで手が黄色くなるという話はよく聞きますが、
身近で観察した側で言えば、
黄色というより山吹色に近い色になっています。
足の裏など、絵の具を塗ったようなすさまじい山吹色ですw
みかんを食べる冬になると、
全体的に肌の色が黄色くなるのはいつものことなので、
本人も、みかんの食べ過ぎだからと気にしていませんでした。
そうこうしているうち、だんだん「鼻」がより黄色味を帯びてきて、
ある時、お正月に遊びに来た親戚が
「いくらなんでも黄色すぎるから病院に行った方がいい」
と心配して、
結果病院に行くことになりました。
肝臓病かも、とビビリながらドクターから聞いた診断名は、
『柑皮症(かんぴしょう)』
柑皮症とは、β-クリプトキサンチンやβ-カロテンといったカロテノイド色素の過剰な摂取で皮膚が黄色くなる症状です。
やはり、妹は肝臓の病気ではなく、ただのみかんの食べ過ぎだったのです。
妹のように過剰摂取が続くと、手足以外に顔や爪なども黄色になることがあるそうです。
皮膚が黄色くなるので、黄疸と間違えやすいのですが、
柑皮症では白目に黄疸が出ることはないので、すぐ判別できるのだとか。
柑皮症は治療の必要性は全くなく、みかんの摂取を控えて様子を見れば良いだけです。
皮膚が黄色くなっても特に害はありません。
βカロチンの過剰摂取でがんの発生率が上昇するというデータもありますが、
研究結果で発ガン性が上昇するとされたβカロチンの1日量を、みかんだけで摂取するには、大人でみかんを1日120個以上食べないと到達しない数と言われています。
なので、みかんの食べ過ぎで皮膚が黄色くなっても心配することなく、
- 気になる場合は食べるのを控える
- 気にならないなら食べ続ける
ということで大丈夫です。
ちなみに妹の場合、
社会人になってからはひと目を気にして、みかんを食べる量を控えるようになりました。^^
みかんは1日何個まで?食べ過ぎるとどうなる?肌の色で病院に行った話 まとめ
みかん1個には、ビタミンCが約35mg含まれているので、
人が1日に必要なビタミンCの量(100mg)は、
Mサイズのみかんなら3個食べればクリアします。
また、厚生労働省と農林水産省が平成17年に発表した「食事バランスガイド」によると、
1日あたり200gの果物を食べると体によいとされています。
これらのことから考えると、
1日に食べるみかんの適量は2~3個といったところでしょうか。
みかんを食べすぎても害にはなりませんが、
みかんに含まれるビタミンCの影響で下痢をしたり
肌が黄色くなる『柑皮症(かんぴしょう)』の症状が出ることがあります。
食べたい時に包丁やまな板も使わず、すぐ手でむけるみかんは手軽で便利な果物です。
冬ならではのみかんの味わい、存分に楽しみたいですね。
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