なぜ7月27日がスイカの日に決められたの?
記念日が制定された由来やその目的は?
誰が決めたの?
その疑問、解消します!
スイカは果物か野菜か、
スイカの歴史、
スイカの栄養と効能、
スイカの雑学やトリビア、
豆知識も含めて、
わかりやすくお伝えします。
7月27日はスイカの日
「記念日」には意味や由来があり、
おもしろい語呂合わせなどがあるものもたくさんあります。
7月27日はスイカの日。
この「スイカ」は交通系の電子マネーじゃなくて、
夏の風物詩、スイカ割りのスイカのほうです。
「果物のスイカ」
と言う方がわかりやすいかもですが、
スイカはウリ科のつる性一年草で、
青果市場では果物に分類されるのですが、
園芸分野では野菜に分類されるので、
「スイカは野菜だ!」
という園芸派のお叱りにビビって
スイカ割りのスイカという言い方をしてしまいました。
ちなみに農林水産省ではスイカを栄養学上の分類で
「果実的野菜」
としています。
言い得て妙というか微妙というか(笑)
分類的には野菜といえども、
一般的なイメージやわたし達の食べ方から
「果物じゃない」
とも言い切れない、、、なので
フルーツっぽい野菜のカテゴリーを作ったんですね。
スイカを始め、メロンやイチゴ、
パイナップルやバナナも「果実的野菜」です。
この果実的野菜のスイカに記念日があるなんて、
わたしも知らなかったんですが
昨年お中元でいただいたスイカに
生産者さんからのメッセージが入っていて、
それで初めて知りました。
日本で記念日というと
4月22日の『よい夫婦の日』とか、
7月10日の『納豆の日』、
8月3日の『はちみつの日』といったように
語呂合わせが多いんですが、
7月27日はどう考えても
「スイカ」の語呂合わせじゃありませんよね。
スイカの日を7月27日という日付にした由来は、
実は「スイカの特徴」にありました。
スイカの日の由来とは?
スイカの日はスイカ生産者のグループが
スイカの消費拡大を願って制定したものです。
7月27日をスイカの日としたのには2つの由来があります。
模様の「綱」
わたしたちが
「スイカ」
と聞いて思い浮かぶのは、
濃い緑の下地に黒い縞模様が入った見た目の
赤いジューシーな果肉というイメージですよね。
そのスイカの見た目の、
黒い縦縞模様が「綱(つな)」に見えることから、
綱 (つな)=27
の語呂合わせで27日。
そして、
スイカが最も美味しくなる季節が7月から8月なので、
7月27日をスイカの日としたのです。
夏の「綱」
夏の果物(野菜)といえば、
まっさきに浮かぶのはスイカという人も多いですよね。
スイカは夏の果物を代表する『横綱』。
そこから横綱の「綱」と
スイカの縞模様を「綱」に見立てた、
七(な)2(ツー)七(な)で
「夏の綱」と読ませるという語呂合せもあるそうです。
だいぶムリクリ感が出てきましたが、
やはり日本人は語呂合わせが大好きです^^
スイカの豆知識
スイカの国内生産量第1位は熊本県ですが、
スイカの購入量日本一は新潟市、
次いで熊本市となっています。
スイカは漢字で「西瓜」と書きます。
「西瓜」は中国であてられた漢字が日本に入ってきたものですが、
その語源は、中国から見て西側の
中央アジアにある『ウイグル』という国から
中国に伝わってきたため
「西から来た瓜」
ということで「西瓜」となりました。
スイカの歴史
スイカの原産地には諸説あります。
もっとも有力な説の1つが、
アフリカ南部が原産という説です。
紀元前5000年頃には既に栽培が行われていた、
という記録が残っており、
10世紀頃ウイグルから中国へ伝わりました。
スイカが日本に伝わった時期は定かではないのですが、
室町時代(1336年-1573年)以降と考えられており、
全国に広まったのは
江戸時代(1603年-1868年)の後期です。
スイカの栄養価
甘くてみずみずしくてシャリシャリとしたスイカ独特の食感。
ぎっしり果肉が詰まった旬のスイカをいただくのは
まさに日本の夏、
渇いた身体にしみこむ美味しさです。
スイカは、その栄養価の高さから
熱中症対策にもぴったりな果実的野菜です。
熱中症を防ぐためには水分補給が第一ですが、
スイカの果肉の成分は約95%が水分(果汁)。
英語でスイカを「ウオーターメロン(watermelon)」というのも納得です。
で、スイカの約95%の水分のうち4~6%が糖分です。
スイカにはカリウム・カルシウム・マグネシウム等のミネラルも含まれているので、
スイカを食べる時ちょっと食塩をふっていただくと
スポーツドリンクと同じような効果が期待できます。
また、
カリウムは疲労回復効果や利尿作用があるので、
暑さで体力を消耗して
水分を過剰摂取することで起こりがちな
夏バテに効果があるとされています。
さらに
スイカには強力な抗酸化作用を持つリコピンが
なんとトマトの1.5倍も含まれています。
リコピンといえばトマトが有名ですが、
実際はスイカのほうが多く含んでいるんですね。
リコピンの抗酸化作用は
ビタミンEのおよそ100倍も強力なものだとされており、
動脈硬化などの生活習慣病や
シミやしわの生成を抑制し、
老化を予防することが期待できます。
リコピンがガンの抑制にも効果があるという研究も発表されているので、
がん予防にもスイカが一役買ってくれそうです。
美容の面でいうとスイカには、
コラーゲンの生成を促進する作用があると言われているビタミンCが含まれています。
美白のためにはコラーゲンは欠かせないので、
スイカは美肌にとっても良い食べ物だと言えますね。
スイカの縞模様
7月27日のスイカの日の由来にもなった黒い縦縞模様ですが、
日本で縦縞模様の品種が広まったのは
昭和初期以降で、
それまでは黒色の無地で
「鉄かぶと」
とも呼ばれていたようです。
ちなみに、スイカの切り方のポイントですが。
スイカの種は黒い縦縞の部分に並んでいるので、
縦縞模様をはずして切ると
断面に種が出ないで食べやすくなります。
◇ スイカの縞模様について詳しくはこちら。
・スイカの縞模様はなぜあるの?その理由と種との関係もご紹介!
おいしいスイカの選び方
八百屋さんやスーパーなどの店頭で
丸ごとスイカを購入する場合は、
スイカの「へそ」にも注目です。
へそというのはスイカのツルがついているところ。
以下の3つのポイントをチェックして選んでくださいね。
- スイカは模様が濃いほうが甘い
- へその部分が緑色のもの
- へそ部分がへこんでいるもの(熟している証拠)
7月27日はスイカの日!記念日に制定された由来や豆知識をご紹介 まとめ
毎年、7月27日はスイカの日です。
スイカ生産者のグループが
スイカの消費拡大を願って制定したもので
その由来は、スイカの見た目の模様。
黒い縦縞模様が「綱」に見えることにちなんでいます。
綱 (つな)=27
スイカはカリウムやリコピンなど、
優れた栄養素がたっぷり含まれていて
暑さにバテがちな夏にふさわしい食べ物です。
スイカの日にちなんで雑学もご紹介しましたが、
知れば知るほどスイカは魅力的な果実的野菜です。
美味しいだけではないスイカ、
今年の夏は水分チャージ&栄養チャージにスイカを取り入れて、
元気に乗り切っていきましょう!
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