「天ぷらとスイカの食べ合わせは悪い」は迷信?それともホント?

「天ぷらとスイカの食べ合わせは悪い」は迷信?それともホント?

天ぷらとスイカの食べ合わせが悪いと言われるのはどうして?

ただの迷信?

なぜ天ぷらとスイカなの?

その疑問、解消します!

理論的にはどうなのか、

天ぷらとスイカが胃に入るとよくない理由、

食い合わせの言い伝えが広まった由来も含めて、

わかりやすくお伝えします。

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天ぷらとすいかの食べ合わせは悪い?

子どもの頃からなんですが、
夏になると無性に天ぷらが食べたくなり
先日も天ぷら好きの友人たちと
予約がなかなか取れないことで有名な
某天ぷらやさんに行ってきました。

そこで話題になったのが
天ぷらとスイカの食べ合わせ

天ぷらとスイカの食べ合わせはよくない

昔から言われていますよね。

スイカは夏の果物の定番中の定番。

冷蔵庫でキンキンに冷やしたスイカは
天ぷら料理の後にピッタリのデザートに
思えるんですが、

「おなかこわすって言うじゃない」

「子どもの頃から親にダメだって言われてたし」

「実際、下痢したことあるよ」

天ぷらとスイカは食べ合わせが悪いから
友人たちは食べないようにしているといいます。

夏の暑い日、冷たい天ざるにデザートで
スイカを食べるのがお楽しみのわたしは
気にしたことがなかったんですが、

天ぷらとスイカの食べ合わせ自体、
理論的にはどうなのでしょう。

理論的にはどうなの?

スイカは成分のうち、
水分の占める割合が約90%。
残りの10%が糖分です。

つまり、スイカはほぼ水分です。

英語でもスイカのことを

「watermelon(ウォーターメロン)」

「水+メロン」というくらい
水分の割合が高い果物です。

ちなみに、この「メロン(melon)」は
マスクメロンやアンデスメロンのような
甘い果物のメロンのことではなくて
広くウリ科の一年草のことを指しています。

で、
理論的には天ぷらなど油分の多い食品と
水分の多いスイカが一緒に胃の中に入ると

スイカの水分で胃液が薄まってしまい
消化不良が起こることがある

と言われています。

ですが、
いくらスイカに水分が多いといっても
相当の量を食べない限り
胃液が薄まって体に悪影響を及ぼすとは
考えにくいもの。

もちろん、胃腸が悪い人は避けたほうが
無難ですが、

なぜ、

「天ぷらとスイカの食べ合わせはよくない」

という言い伝えが広まったのでしょう。

天ぷらとスイカの食べ合わせが悪いのは迷信?

天ぷらとスイカの食べ合わせには
まんざら迷信とも言えないところもあります。

スイカは、東洋医学的には
胃腸や身体を冷やす作用を持っています。

薬膳でもアーユルヴェーダでも
スイカは身体を冷やすクールダウンの食材。

暑い夏にはぴったりの果物ですが、
身体を冷やすということは
当然胃腸も冷やしてしまうわけです

冷えた胃腸は働きが悪くなってしまいます。

スイカは体を冷やす要素を持っている上
前述のように水分がとても多いので、
スイカ単体でも食べ過ぎると
おなかにはあまり良くないんですね。

水は1キロは1リットルですから
1キロのスイカを食べると900mlの水を
飲んだことになります。

水分が胃の中に通常より多く流れこむと
その分胃液が薄くなり

胃液が薄まってしまうことによって
消化が上手くいかなくなります。

そうなると、おなかを壊してしまうのです。

ただ、
スイカを食べて下痢になるというのは
とても個人差があって、
一概には言えないところがあります。

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おなかが冷えるという状況に強いか弱いか。

スイカで下痢になるのは
細かい理由はどうであれ
要はおなかが冷えるからなので、
その時の体調や状況にもよります。

体調が弱っているときは
抵抗力が落ちているので
おなかを冷やしやすくなりますし、

アイスを食べ過ぎたら
おなかを壊すのと同じで

冷えすぎたスイカを食べると、
胃腸に大きな負担やダメージを与え
結果として、胃腸の働きを低下させてしまいます。

一方の天ぷら

ご存知のように天ぷらは
魚介類や野菜に小麦粉の衣をつけて
油で揚げた料理です。

もともと今の天ぷらの起源は
江戸時代に流行った屋台の食べもので、
いわば現代のファーストフードのようなものでした。

次から次へと立ち寄るお客さんのために
天ぷらを揚げ続けていると、
使っている油もくたびれてきます。

酸化の進んだ油で揚げた天ぷらは、
てきめん、胃もたれの原因になります。

劣化した油を使った天ぷらと
冷えたスイカを食べたとしたら
そりゃあ、おなかにこたえますよね。

このあたりから、

「天ぷらとスイカの食べ合わせはよくない」

という言い伝えになったとも考えられます。

よく、定食屋さんやお弁当の揚げ物で
食後に胃もたれしてしまうのも、
調理に使った油がくたびれていて
酸化しているのが原因です。

また、鮮度の良い油を使っていても
天ぷらは、調理過程で多くの油を使用し
脂質を多く含むので、
消化に時間がかかる食べ物です。

消化に時間がかかる食べ物の天ぷらと
身体を冷やし消化機能を低下させる恐れのあるスイカ

これが胃腸の働きが落ちるとして
天ぷらとスイカの組み合わせが
NGとされた所以かもしれません。

天ぷらとスイカの食い合わせの由来は?

食べ合わせは「食い合わせ」ともいって

天ぷらとスイカのように
特定の食材を組み合わせると
おなかを壊すなどの害があるので
そのような組み合わせは避けよ、

というのが、食べ合わせや
「食い合わせ」の考えです。

このルーツは江戸時代の福岡藩の儒学者、
貝原益軒(かいばらえきけん)によって
書かれた健康指南書、

養生訓

と考えられています。

貝原益軒は84歳を迎える2ヶ月ほど前に
亡くなりますが、
当時としては異例の長寿であったため、

貝原益軒が自身の実体験に基づき
長生きの秘訣をまとめた『養生訓』は、
当時広く読まれました。

『養生訓』には80以上に及ぶ
食い合わせの例が挙げられているといいます。

長生きした偉い学者の言うことだからと
人々のあいだで食い合わせは広く信じられ、
それが由来となって現代まで伝わったものです。

避けるべき食べ合わせとして
『天ぷらとスイカ』のほかにも

『かにと柿』や『豚肉としょうが』など
言い伝えとなりましたが、

現代では、いずれも医学的根拠には
乏しいと考えられています。

「天ぷらとスイカの食べ合わせは悪い」は迷信?それともホント? まとめ

天ぷらとスイカの食べ合わせは、
どちらも食べ過ぎなければ問題ないと言えます。

油の多い天ぷらと、水分の多いスイカを
一緒に食べることによって胃液が薄まり
消化不良を起こす恐れがあることから、
全く根拠の無いものではありませんが
問題となるのは「食べすぎ」です。

ただし、元々胃腸が弱い人や
油っぽいものや冷たいものを食べると
消化不良を起こしやすいとか
下痢しやすいといった人は避けるのが無難です。

昔からの言い伝えには教訓があります。
夏は暑さで知らずに体力も落ちている時期です。
普段は大丈夫でも
「注意せよ!」
と思っておいたほうがいいですね。

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