残暑見舞いをいただいたら、
返事はどう書いたらいいの?
返信する時のマナーは?
すぐに使える例文は?
その疑問、解消します!
返事を出す時期と書き方の注意点、
返信に欠かせない大切な言葉、
10通のオリジナル例文を含めて、
わかりやすくお伝えします。
残暑見舞いの返信マナーと注意点
立秋を過ぎても厳しい暑さ、
毎年のこととわかっていても、
ついつい
「暑い…」
と口にしてしまいます。
『残暑見舞い(ざんしょみまい)』が届く頃になりましたね。
残暑見舞いは、「夏のご挨拶」です。
暦の上では秋になったにもかかわらず
暑い日が続くため、
相手を思いやるという意味が込められています。
また、残暑見舞いには近況報告などを
かわす意味合いもあります。
なので、
もし残暑見舞いを出す習慣がなくても
ご挨拶をいただいたら、こちらも挨拶を返すのが大人のマナー。
残暑見舞いをいただいた相手には、
お礼の言葉を添えた残暑見舞いのはがきを出しましょう。
より良いお付き合いのためにも、
失礼にあたらない返事の書き方をお伝えします。
◇ 残暑見舞いの返信の考え方について詳しくはこちら。
・残暑見舞いに返事は必要?返信はいつまで?遅れた時の例文もご紹介!
残暑見舞いの注意点とは?
残暑見舞いの返信をする前に、
ひとつ気をつけるべき注意点があります。
それは、残暑見舞いとして返信ができる期間です。
残暑見舞いは出す期間が決まっています。
そのため、その期間を過ぎて出す場合は
普通の手紙の形式で出すのが通例だということです。
いつまでを『残暑見舞い』とするべきか
については諸説ありますが、
同じ『残暑見舞い』で返事を出す場合は
一般的には8月いっぱいです。
残暑見舞いを出す期間については
二十四節気でいうと、
「立秋(8月7日頃)を過ぎて白露(はくろ:9月8日頃)の前日まで」
とされています。
二十四節気というのは、
一年を春・夏・秋・冬の季節に分け、
それぞれをさらに6分割した24の期間に
名前をつけたものです。
9月に入っても
白露の前日までなら残暑見舞いでもOKと
されていますが、
残暑見舞いの返信としての『残暑見舞い』であれば、
やはり、8月末までとするのが無難です。
◇ 残暑見舞いの期間について詳しくはこちら。
・残暑見舞いはいつからいつまで?時期を過ぎたらどう書けばいい?
残暑見舞いの返信の書き方を教えて!
残暑見舞いの返事の場合、
基本的に文章の構成は
通常の残暑見舞いと同じですが
先方からいただいての返信となるので
残暑見舞いに対する感謝の気持ち、
お礼を添えます。
目上の方に出すものでも、残暑見舞いは
頭の「拝啓」などの頭語や
結びにつける「敬具」などの言葉は要りません。
1. 書き出しの言葉
2. 残暑見舞いをいただいたことへのお礼
3. 時候のあいさつ、相手の健康を喜ぶ言葉
4. 近況報告
5. 相手の健康を祈る言葉
「1.」の書き出しの言葉、
「残暑お見舞い申し上げます」や
「残暑お伺い申し上げます」など、
お見舞いの挨拶は、
本文よりやや大きめの文字で書くと
見栄えが良くなります。
句点「。」は書く必要はありません。
返事を書く時は、上記の
「2. 残暑見舞いをいただいたことへのお礼」、
つまり、
残暑見舞いをもらったことに対する
『感謝の言葉』を入れることが大切です。
相手がせっかく時間を作ってあなたに
残暑見舞いを書いてくれたのですから、
きちんとお礼を伝えます。
- 残暑見舞いありがとうございました。
- 残暑お見舞いをいただき、厚く御礼申し上げます。
- ご丁寧なお見舞いをいただき、ありがとうございます。
- お見舞状をいただきまして、誠に恐縮に存じます。
感謝の言葉に加えて、
『先方の内容を受けての一言』
があると、なお印象が良くなります。
- お元気でお過ごしのご様子、何よりです。
- 都心の暑さは、さぞご苦労のことと拝察いたします。
いただいた残暑見舞いが、相手の旅行先からのこともあります。
- ご旅行のお話、お会いしたときは是非お聞かせくださいね。
このように、
相手からいただいた残暑見舞いの
『内容』を受けての言葉が入ると、
返信の文章が暖かいものになります。
返信を書く時は、
相手の内容に対する受け答えを書き、
次に自分の近況を伝えるようにすると
自然な流れになります。
残暑見舞いは暑い時の社交的な手紙。
なので、軽く触れる程度のものでもかまいません。
親しい間柄であれば、気軽な文章でもOKです。
残暑見舞いの返事の例文
残暑見舞いの返事の例文を2つのパターンでご紹介します。
- 残暑見舞いとして返信するパターン
- 冒頭に挨拶文を入れないパターン
前述のように、
はじめにお見舞いの挨拶を書く場合は、句点「。」を書く必要はありません。
これからご紹介するのは、
すべてわたしのオリジナルの文例です。
参考にしてみてくださいね。
日付は暦の名称で「令和○年 立秋」としている箇所もありますが、「令和○年 葉月」に変えてもいいです。
もちろん、令和◯年◯月◯日のように、書いた当日の日付を入れても大丈夫ですよ。
残暑見舞いとして返信するパターン
先日はご丁寧なお見舞い状をいただきまして、ありがとうございました。
○○様もお元気な様子で何よりと存じます。
私どもも家族一同元気に過ごしております。
年々暑さが厳しく感じられますが、どうかくれぐれもお体にはお気をつけください。
令和○○年 立秋
このたびはご丁寧なお見舞い状をいただきまして、ありがとうございました。
お変わりなくお過ごしとのこと、安心いたしました。
おかげさまで、こちらも変わらず元気に過ごしています。
まだまだ猛暑が続くかと思いますが、どうぞお身体おいといくださいませ。
令和○○年 立秋
お心のこもった残暑お見舞いをありがとうございます。
暑い日が続いておりますが、お変わりなくお過ごしのご様子、大変安心しております
おかげさまで、当方も元気に過ごしております。
まだしばらくは厳しい暑さが続きますが、体調にはくれぐれもお気をつけ下さいませ
令和○○年 立秋
ご丁寧に残暑お見舞いをいただきまして、恐れ入ります。
皆様にはお健やかにお過ごしのご様子、何よりとお喜び申し上げます。
おかげさまで、私ども家族一同もこの暑さに負けることなく、元気に暮らしております。
まだ当分は暑さが続くことと存じますので、ご家族の皆様くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます。
令和○○年 立秋
お忙しい中、お見舞いをいただきありがとうございました。
◯◯へ行かれたとのこと、羨ましい限りです。
こちらは皆、元気に過ごしております。
残暑厳しき折、どうぞご自愛くださいますよう。
令和○○年 立秋
お心のこもった残暑見舞いをいただき、ありがとうございます。
立秋とは名ばかりの暑さが続きますが、お元気でお過ごしとのこと、安心いたしました。
おかげさまで、私どももつつがなく過ごしております。
夏の疲れが出やすい頃ですのでどうぞご自愛ください。
令和○○年 立秋
ご丁寧にお見舞いをいただきまして、恐れ入ります。
変わらずお元気でお過ごしとの由、何よりとお喜び申し上げます。
涼を求めて旅行にでも行きたいところですが、相変わらず仕事で忙しくしております。
秋風を感じる頃はまだ少し先のようです。
くれぐれも風邪など召しませぬよう、お体大事になさってください。
令和○○年 立秋
冒頭に挨拶文を入れないパターン
冒頭に「残暑お見舞い申し上げます」という言葉を使わずに、
「残暑お見舞いをいただき、ありがとうございました」
といった感謝の言葉を述べて、
残暑見舞いのお礼を書くという方法です。
立秋とは名ばかりの暑さが続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
このたびはご丁寧なお見舞状をいただき、誠に恐れ入ります。
◯◯さまにはお元気でお暮らしのご様子、何よりうれしく存じます。
いつもお心にかけていただき、ありがとうございます。
猛暑が続く毎日ではございますが、お体を大切に過ごされますようお祈り申し上げます。
まずは、お礼かたがたお見舞いまで。
敬具
令和○○年○月○日 (名前)
拝啓
吹く風に、ゆく夏の気配を感じる頃となりました。
このたびは丁寧なお見舞い状をありがとうございました。
○○へ行かれたとのこと、お元気でお過ごしのようで何よりです。
わたしもこの夏は△△へ行ってきました。
まだまだ暑い日が続きますが、くれぐれもお体大切にお過ごし下さい。
敬具
令和○○年○月○日 (名前)
拝啓
寝苦しい夜が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか。
残暑見舞いありがとうございました。
今年の夏は、例年にない暑さですね。
都心での通勤はさぞかしご苦労のことでしょう。
わたしは自営業なので、多少は気ままに過ごしておりますが、夏休みは9月に入ってからになりそうです。
しばらくは暑さが続きそうですが、ご自愛くださいますよう。敬具
令和○○年○月○日 (名前)
残暑見舞いの返信の書き方とは?注意点と返事に使える例文10選! まとめ
残暑見舞いをいただいた相手には、
お礼の言葉を添えた返信をします。
同じ『残暑見舞い』で返事を出す場合は
一般的には8月いっぱいまで。
注意点として覚えておいてくださいね。
◇ 残暑見舞いの返事が9月になった場合の例文はこちら。
・ 残暑見舞いに返事は必要?返信はいつまで?遅れた時の例文もご紹介!
残暑見舞いは、年賀状のように
形式化がされているものではないので
フランクに書いてもかまいませんが、
返事を書く時は相手に対して、
残暑見舞いをもらったことへの
『感謝の言葉』
を入れるのがマナーです。
例文はすべてわたしのオリジナルですが
あくまで参考程度ということで、
ご自由にアレンジしてみてくださいね。
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