夏の土用期間2020年はいつからいつまで?間日と丑の日はいつ?

夏の土用期間2020年はいつからいつまで?

間日と丑の日はいつ?

そもそも土用とはどんな意味?

その疑問、解消します!

四季と土用の関係、

土用の禁忌と間日のいわれ、

春・夏・秋・冬それぞれの間日、

土用の丑の日の周期も含めて、

わかりやすくお伝えします。

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夏の土用期間2020年の日程は?

土用(どよう)と聞くと、夏の土用に食べるうなぎのイメージから、

一般的には7月下旬にある土用の丑の日の印象が強いようですが、秋にも冬にも春にも土用があります。

ちょっと意外かもですが土用は各季節にあるのです。

土用は春・夏・秋・冬と、1年で計4回あります。

2020年の夏の土用の日程は以下のとおりです。

  • 夏の土用入りは7月19日(日曜日)
  • 夏の土用明けは8月6日(木曜日)

土用の最初の日を

『土用の入り(どようのいり)』

もしくは

『土用入り(どよういり)』

と言います。

土用の最終日は

『土用の明け(どようのあけ)』

もしくは

『土用明け(どようあけ)』

と言います。

夏の土用は『夏土用』とも言われます。

例年、夏の土用は真夏の晴天時にあたります。

梅雨も明けて、一年中で最も暑い時期です。

最近は地球温暖化による気候変動で、台風などの自然災害を受けやすいシーズンにもなっています。

そもそも土用とは?

 
土用は、『雑節』と呼ばれる暦の1つです。

『雑節』は「ざっせつ」と読みます。

普段の暮らしでよく見聞きするものでいえば「節分」や「彼岸」、「八十八夜」なども雑節です。

土用は「節分」や「彼岸」、「八十八夜」などと同じように季節の変わり目を表す特別な暦日で

春土用・夏土用・秋土用・冬土用と全部で4つあります。

土用の考え方はもともと中国の『陰陽5行説』という考え方に由来しています。

『陰陽5行説』を簡単に言うと、

「全ての物は、“木・火・土・金・水” の5つから成り立つ」

という考え方で、季節で言うと

春は「木」

夏は「火」

秋は「金」

冬は「水」

の象徴とされています。

季節は4つ、そうなると四季に対して「土」が余りますよね。

そこで、暦の上で各季節の始まる前の18~19日間を、『次の季節への準備期間』として「土用」を設けたのです。

土用は年に4回、各季節の終わりにやってきます。

土用の期間は約18日間あり、土用の期間が過ぎると

春の土用なら「立春(りっしゅん:2月4日頃)」

夏の土用なら「立夏(りっか:5月6日頃)」

秋の土用なら「立秋(りっしゅう:8月7日頃)」

冬の土用なら「立冬(りっとう:11月7日頃)」

を迎えます。

1年に4回、季節と季節の間にやってくる約18日間の土用は、一つの季節から次の季節への移行期間。

いわば、季節の変わり目ですね。

季節の変わり目は気候も体調も崩れやすいことから、

昔は土用の期間中はさまざまな禁忌(きんき)や風習がありました。

禁忌とは、「してはいけないこと」という意味です。

とりわけ夏の土用は、梅雨明けと重なることが多いために重要視され、土用といえば夏の土用を指すことが多くなっています。

夏の土用の間日はいつ?

2020年の春の土用の「間日(まび)」は計5日、以下の通りです。

  • 7月23日(木)
  • 7月24日(金)
  • 7月28日(火)
  • 8月4日(火)
  • 8月5日(水)

間日に当たるこの5日間は

土をいじる作業をして良い

とされている日で、

逆に間日を除いた夏土用の期間は

土を掘り返すなどの作業はしてはいけない

とされています。

そもそも間日とは?

間日』というのは、

土用の期間に土を触っても良い日のこと

です。

昔から、土用の期間中は、土を司る『土公神(どくしん・どくじん)』という神様が支配するといわれ、

土を動かしてはいけない

とされてきました。

また、土用の期間は土気(どき)の盛んな時と考えられて、そんな時期に「土」に触れると

土の乱れた気が伝わって健康を害する恐れもある

と言われ、

土を掘ったり、動かしたりするような『土いじり』が戒められてきたのです。

家屋などを建てるときの柱立てや基礎工事、壁塗り、井戸掘りなどは避けられ、

今でも、家や建物などを建築する際、土を掘り起こしたりする基礎工事などは土用の期間をはずすケースが多くあります。

ですが、土用の期間中に、

「土を掘り起こしてはいけない」

となると、いろいろと支障が出てきますよね。

土用の期間は約18日間。

それが年に4回あるので

18×4=72

72日間といえば1年の2割に相当します。

そんな多くの日数、土に触れてはいけないとなると農業や建築、土木などに携わる人は大変です。

そこで、先述の土を司る土公神が天上に行き、地上にいなくなる『間日』の日であれば、土に触れる作業をしても良いとされているのです。

間日は季節によって決まった十二支に該当する日で、1つの土用に3~6日存在します。

冬土用の間日:寅・卯・巳の日
 ※2020年は1月24日(寅)・1月25日 (卯)・1月27日 (巳)
 
春土用の間日:巳・午・酉の日
 ※2020年は4月20日 (巳)・4月21日(午)・4月24日 (酉)・5月2日 (巳)・5月3日 (午)
 
夏土用の間日:卯・辰・申の日
 ※2020年は7月23日 (卯)・7月24日 (辰)・7月28日 (申)・8月4日(卯)・8月5日(辰)
 
秋土用の間日:未・酉・亥の日
 ※2020年は10月21日(酉)・23日 (亥)・31日(未)・11月2日(酉)・11月4日 (亥)
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夏の土用の丑の日はいつ?

 
夏の土用の丑の日といえば、やはりうなぎが浮かんできます^^

2020年の夏の土用の丑の日は、7月21日(火曜日)と8月2日(日曜日)です。

『丑の日』とは十二支の

「子(ね)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う)・ 辰(たつ)・ 巳(み)・午(うま)・未(ひつじ)・ 申(さる)・ 酉(とり)・ 戌(いぬ)・ 亥(い)」

の “丑” のこと。

十二支は『今年の干支』と言うように、年を数えるときに使われるのが一般的ですが、日にちや月、方角を表すときにも使われます。

暦の上では12日周期で丑の日が巡ってきます。

土用の丑の日は、

「土用の期間」の「丑の日」

という意味なので

約18日間の『土用』の期間のうち、12日周期で割り当てられている、十二支が『丑』の日が「土用の丑の日」なのです

なので、実際には土用の丑の日は、春夏秋冬の四季にわたってあります。

「土用の丑の日」には、昔から「丑の日」にちなんで名前に「う」のつくものを食べると身体にいいとされていました。

夏の土用の丑の日にうなぎを食べるのはメジャ-ですよね。

夏は土用の時期になると、スーパーやデパ地下などでは丑の日ののぼりをよく見かけます。

ちょうどこの時期は一年でもっとも暑さが厳しく夏バテをしやすいので、昔から『精の付くもの』を食べる習慣があります。

うなぎ以外では、「土用蜆(しじみ)」、「土用餅」、「土用卵」などの言葉や風習が今も残っています。

◇ 土用蜆について詳しくはこちら。
土用にしじみを食べるのはなぜ?「土用しじみは腹薬」の意味と由来をご紹介

今のように土用の丑の日にうなぎを食べる習慣が一般化したきっかけは江戸時代。

幕末の博物学者・発明家として有名な平賀源内が仕掛け人と言われています。

平賀源内が発明した静電気の発生装置『エレキテル』は教科書にも載っているので覚えている方もおおいのではないでしょうか。

で、この平賀源内が近所の鰻屋から

「夏場にうなぎが売れないので何とかしたい」

と相談されたんですね。

そこで、丑の日とうなぎをくっつけて、

「丑の日(うしのひ)には『う』のつく食べ物を食べると身体に良い、中でもうなぎはスタミナばっちり!」

と大いに喧伝し、

鰻屋に「本日丑の日」と書いた張り紙を出させたところ、大繁盛したことがきっかけだと言われています。

夏場の暑い盛りは体調を崩しやすかったり夏バテで元気が出ない時期でもあるので、ビタミン豊富で栄養価の高いうなぎのPRは見事にマッチングしたというわけです。

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前述のように春夏秋冬のそれぞれの「土用の丑の日」は、立春・立夏・立秋・立冬の前の18日間にあたります。

ちょうど『季節の変わり目』にあたるので、

「この時期には栄養を摂って備えよう」

という意味が昔からあったのかもしれませんね。

◇ 丑の日の食べ物についてはこちらの記事もどうぞ。
土用の丑の日は夏だけじゃない!土用の意味とうなぎを食べる理由

夏の土用期間2020年はいつからいつまで?間日と丑の日はいつ?まとめ

2020年の夏土用の日程は

  • 夏の土用入りは7月19日(日曜日)
  • 夏の土用明けは8月6日(木曜日)

土用は、『雑節』と呼ばれる暦の1つで、春土用・夏土用・秋土用・冬土用と全部で4つあります。

土用の期間中は『土いじり』が戒められてきましたが、間日(まび)の日に限っては許されています。

2020年の夏の土用の「間日」は

  • 7月23日(木)
  • 7月24日(金)
  • 7月28日(火)
  • 8月4日(火)
  • 8月5日(水)

上記、合計5日間となります。

 
土用は季節の変わり目にあたりますが、夏の土用の時期は酷暑で体調を崩しやすかったり、夏バテで調子が悪くなりがちな時期でもあります。

土用の丑の日に食べるうなぎは、夏の楽しみな行事のひとつ。

うなぎに限らずですが、免疫力を上げるためにも十分な栄養をとって、元気に夏をのりきりたいですね。

◇ 土用の話題 こちらもどうぞ。
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