食品には「消費期限」や「賞味期限」というものがあります。
日持ちがする食料品を家庭にストックしておくと、普段の暮らしのみならず、災害時にも大いに役立ちます。
今回は、日常使いしている食材の中で、常温で日持ちするものをリストアップしてみました。
賞味期限が長い食べ物12選!
地震や台風、大雪などの自然災害に備える防災準備の中でも、食料品をストックしておくことはとても重要です。
防災用の非常食を備蓄しておくのも便利ですが、普段わたしたちが食べている食品の中にも、意外と日持ちがして賞味期限が長いものがあります。
不自由な非常時には食べ慣れたものを食べられると、それだけでホッと安心する効果もあるんですよ。
身近な食料品の中には意外と日持ちするものが結構あります。
備蓄にも役立つ賞味期限が長い食べ物をご紹介しますね。
全部で12食品、選んでみました。
缶詰
なんといっても、缶詰ほど身近で保存のきく食品はありません。
缶詰は食品が腐敗する原因となる微生物を加熱殺菌し密封しています。
なので長期保存に最適で、非常食としてもかなり優秀なんですね。
賞味期限は缶詰の種類によっても違いますが、だいたいが2~3年。
非常用に作られたものだと5年というものもあります。
ただ、保存の状態が悪いと要注意。
缶が錆びていると味が変わっている可能性がありますし、腐敗の原因にもなります。
また、缶が膨らんでいる場合は中身が傷んでいる可能性があります。
缶が錆びていたり、膨らんでいる場合は、賞味期限内であっても注意してくださいね。
ちなみに、「賞味期限」と「消費期限」の違いは以下のとおり。
賞味期限:「美味しく食べることができる期間」
消費期限:「安全に食べられる期間」
賞味期限は、
「この期間を過ぎても食べられるけれど、味のほうは保証しません」
という意味です。
消費期限は、
「この期間を過ぎると安全は保障しません」
という意味です。
◇ 賞味期限と消費期限について詳しくはこちら。
・賞味期限と消費期限の違いは何か日付の設定からいつまで食べられる?
缶詰に記載されているのは賞味期限です。
缶詰の場合は、賞味期限が切れて数年経っていても、味を気にしなければ食べられるといわれています。
ただし、これは『保存状態がよければ』のお話で
- 缶に錆が出ている
- 缶詰が膨張している
- 缶詰からニオイがする
- 缶詰を押すとすぐに凹む
などの異常がある場合はNG。
缶詰は賞味期限が切れてもすぐに食べられなくなるものではないので、多めに購入しておくと安心です。
日常の食卓にのぼるものなら古いものから使っていけばいいので、無駄になりません。
我が家では『サバの水煮缶』が人気なので、ケース買いしています。
そのまま食べても、アレンジレシピにしても、大活躍のスグレモノです。
レトルトカレー・レトルトパスタソース
カレーやパスタソースのレトルトパウチ食品も、常備しているおうちは多いと思います。
レトルトパウチとは、密封すること・包み込むことを意味していて、普段は略して『レトルト』と呼ばれています。
レトルトカレーやレトルトパスタソースの袋はアルミのパウチに入ってますよね?
アルミパウチはバリア性に優れ、湿気や酸化から中身を守る特性があるため腐敗防止で使われているのです。
レトルトカレーやレトルトパスタソースは、常温で1~2年ほど保存できます。
非常用だと3年以上のものもあります。
商品の説明書きを見ると「常温保存」とあります。
レトルトパウチ食品はもともとと常温で保存できるように開発されているので、冷蔵庫や寒い場所で保管すると味が落ちやすくなります。
日本人が大好きなカレー、食べたい時に温めるだけで食べられるというのは超便利ですよね。
最近は、常備用として温めなくても食べられるカレーというのがあって、なんと賞味期限は5年。
5年は心強いですよね。
ものは試しと食べてみましたが、とても美味しくて、お手軽でした^^
乾麺のパスタ
乾麺のパスタの賞味期限は3年。
レトルトカレーやレトルトのパスタソースよりも長持ちします。
ただし、湿気に弱いというデメリットがあるので注意が必要です。
常温保存ができますが、ダニが入りこみアレルギーの原因となってしまう可能性があるので、密封容器に入れて保存するのがおすすめです。
インスタントラーメン
誰でも簡単に作ることができるインスタントラーメンは、災害時にはとても役立ちます。
カップ麺ならお湯を入れるだけ、
袋麺もお湯を沸かして麺を入れるだけ。
カップ麺の賞味期限は6ヶ月程度で、袋麺は8ヶ月ほどです。
ジャム
もともとジャムは果物を長期保存するために作られたものです。
なので、市販されているジャムのびん詰めの賞味期限は1~2年という長いものになっています。
ジャムの賞味期限が長い理由は、砂糖が防腐剤の役目をしているからです。
そのため、「甘さひかえめ」をうたっている低糖度のジャムは保存できる期間が少ないものもあります。
購入時にはメーカーが定めた賞味期限を確認してくださいね。
練り羊羹(ようかん)
餡と寒天をしっかりと練り上げて作られる練り羊羹は、非常食としても優れものです。
練り羊羹の賞味期限は1年。
充分な加熱工程に加え、砂糖の含有量が多いので品質の変化が少ないのです。
中には、賞味期限が5年という非常用の羊羹も販売されています。
甘いものはどこかホッとする味わいがありますよね。
練り羊羹は常温で保存できるので、非常用にも備蓄しておきたい食品です。
こちらは創業約500年の老舗、とらやの伝統の羊羹が返礼品になっている静岡県御殿場市のふるさと納税です。
【ふるさと納税】〈とらや〉中形羊羹2本入(夜の梅・四季の富士)
賞味期限については、とらやの公式サイトでは以下のように記載されています。
賞味期限が過ぎたあとも1年は大丈夫なんて心強いですよね。
でも、我が家の場合はみなとらやの羊羹が大好き。
なので、ヘビーローテーションでストックにまわしています(笑)
はちみつ
はちみつは、含有水分量が少なく糖度が高いため、基本的には傷まない食品とされています。
羊羹と同じで、糖度が高いと、細菌は細胞内の水分を奪われて増殖できず死滅するという理由です。
はちみつの賞味期限はメーカーによって異なりますが、2~3年のものが多いです。
ただ、保存方法によってははちみつの成分が壊れてしまったり、風味に影響が出たり、結晶化しやすくなってしまう可能性があるので
直射日光が当たらず、湿気の少ない涼しい場所での保存がおすすめです。
ちなみに、ときどきはちみつに白い結晶ができることがありますが
これは、成分がかたまっただけで傷んでいるわけではないので安心してくださいね。
梅干し
塩分濃度が約18%以上ある伝統的な梅干しであれば、長期の保存が可能です。
5年くらいまでは全然平気、塩分濃度が高ければ10年~20年は大丈夫です。
ただし、スーパーなどに売られている梅干しは調味液につけた梅漬けで干してはいないことが多いです。
こういった干していない梅干しは塩分が8%前後で塩分濃度が低いため、長期保存には不向きです。
市販品の梅干しはだいたい3ヶ月~1年が賞味期限となっています。
ミネラルウォーター
ミネラルウォーターに記載されている賞味期限は、「おいしく飲める期間」としての目安です。
基本的に水には消費期限はありません。
ただし、開封したミネラルウオーターは雑菌が入るので、なるべく早く飲みきることを心がけてくださいね。
水は飲む以外にもたくさん使いみちがあるので、多めにストックしておくと安心です。
アイスクリーム
アイスクリームには賞味期限の表示がありません。
その理由は、アイスクリーム類は通常-18℃以下に保存されるので、保存中の変化が極めてわずかだからと考えられているからです。
温度管理をきちんと行えば品質の劣化が少ないので、かなりの長期間で保存することができます。
チューインガム
ガムのパッケージにも、賞味期限の記載はありません。
ガムも、品質の変化が極めて少ない等の理由により、アイスクリーム同様に期限表示の省略が認められています。
ただし直射日光にあたったり、湿気の多い場所に保管しておくと劣化しますので保管場所には注意が必要です。
サバイバルフーズ
サバイバルフーズは、凍結乾燥食品メーカーであるオレゴンフリーズドライ社の特殊な技術によって開発された食品です。
なんと25年という長期保存ができる食品、まさに「サバイバル」ですね。
長期保存の秘密は、水分の最大98%を除去する高度なフリーズドライ技術。
25年保存ができるということは、防災用の備蓄食品の定期的な買い替えが不要。
賞味期限を気にして買い替えしなくていいのは便利です!
コスパと手間を考えると、結構なポイントですよね。
サバイバルフーズは、もともと宇宙飛行士のための宇宙食として作られたもの。
NASAが宇宙飛行士のために、レストランで食べる料理と変わらないメニューを開発できないか、という依頼に基づいて作られたのがきっかけだったといいます。
味にこだわって開発しただけに、サバイバルフーズのおいしさは他の保存食品とは比較にならない美味しさと評判です。
こちらは、日本国内で製造された25年備蓄のサバイバルフーズのバラエティセットです。
サバイバルフーズ 小缶 バラエティセット Newフルセット(6缶入(15食相当品))【サバイバルフーズ】[防災グッズ 非常食]
サバイバルフーズシリーズの小缶の全メニューがセットになっています。
備蓄用とはいえ食指をそそるものも多く、我が家ではいくつか食べてみましたが、お味も良かったですよ。
賞味期限が長い食品12選!日常使いで備蓄可能な日持ちのする食べもの まとめ
最近は自然災害が多発しており、いつ被災者となってもおかしくないようなニュースも目にすることが多くなりました。
災害用に賞味期限が長く作られている食品もありますが、
備蓄用にと特別に買い揃えなくても、缶詰、インスタント食品、パスタ類、基本調味料、乾物、根菜類など、家にある日持ちする食材は案外多いものです。
今回ご紹介したのは以下の12食品
- 缶詰
- レトルトカレー・レトルトパスタソース
- 乾麺のパスタ
- インスタントラーメン
- ジャム
- 羊羹(ようかん)
- はちみつ
- 梅干し
- ミネラルウォーター
- アイスクリーム
- チューインガム
- サバイバルフーズ
日頃から、家族が1週間生命をつなげる最低限の食材のストック分を保管しておき、
使った分の数を補充していくという方法をとると、賞味期限の調整もきくのでおすすめです。
長期保存した食品は未開封でも保存状態によっては劣化していることもあります。
食べるときは、賞味期限内であっても、カビやニオイもチェックしてから食べるように心がけたいですね。
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