秋は食欲が止まらないのはなぜ?「食欲の秋」になる意外な理由とは?

秋は食欲が止まらないのはなぜ?「食欲の秋」になる意外な理由とは?

なぜ秋になると食欲がわくの?

食欲が止まらないのはどうして?

「食欲の秋」と呼ばれる理由や由来は?

その疑問、解消します!

秋に食欲がわいてしまう体のメカニズム、

食べたい欲求が起こる原因、

夏から秋の気温や天候の影響も含めて、

わかりやすくお伝えします。

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食欲の秋と呼ばれる理由は?

夏も終わり、だんだんと過ごしやすい季節になってきました。

秋といえば、「読書の秋」、「スポーツの秋」、「食欲の秋」、などといわれますが、

なんといっても「食欲の秋」に心躍る人が多いのでは。

わたしも、「食欲の秋」という言葉を聞いただけで、

秋!おいしいものが食べられる!!

という期待感で俄然ハッピーになっちゃうんですが、これってある種の刷り込みというか、パブロフの犬的に反応してしまうところがあります。

「食欲の秋」と呼ばれる理由は?

秋は食欲が止まらないのはなぜ?

春・夏・秋・冬、それぞれの季節に旬の食材があり、その季節ならではの美味しいものがたくさんあります。

特に冬は、クリスマスやお正月もあり、ダイエットに悩む人も多い季節です。

でも、冬に美味しいものがあっても、「食欲の冬」とは言いませんよね。

食欲の秋の由来については諸説ありますが、「」という季節が関係しています。

夏に体の不調を感じる人は多く、いわゆる「夏バテ」になる人も少なくありません。

日本の夏は暑さもさることながら、湿度も高いのでとても過ごしにくいのです。

猛暑が続いて食欲が落ちていた身体も、朝晩しのぎやすくなってくると、徐々に回復してきます。

ちょうど、その頃は秋の実りの時期にあたります。

わたしたちの主食となるお米、栗やさつまいも、柿、梨、ぶどうなど、多くの食材が秋に旬を迎えます。

快適な気候と収穫の秋が重なるんですね。

旬の食べ物は美味しい上に、栄養価が高いもの。

過ごしやすい秋の気候によって夏場の反動から食欲が戻る時期に、おいしい旬の食べ物がバッチリ重なるというタイミング

このことから、秋は「食欲の秋」とか「味覚の秋」と呼ばれ、世の中の人々に浸透していったようです。

秋は食欲が止まらないのはなぜ?

秋は食欲が止まらないのはなぜ?

旬の食べ物が街中にあふれる秋。

サンマ、新米、マツタケ、栗にサツマイモなどなど、この時期ならでは食材と、これらを使った料理やスイーツが街中に溢れています。

買い物に行くと、おいしそうなぶどうや柿、梨といった旬の果物も目に止まり、いろいろと食べてみたくなります。

おいしいからといって欲求のまま食べてしまうと、もれなく「体重増加」という怖ろしい結果になるので注意が必要ですよね^^

暑さが一段落したから食欲が出てくるのか、美味しい食材が胃袋を刺激するのか。

いずれにしても、秋には「食べたい!」という欲求が増して、食欲が止まらなくなるという話をよく聞きます。

なぜ「秋」という季節に食欲が増すのでしょうか?

秋に食欲が増すのはなぜ?

秋に食欲が増す理由は幾つかあります。

影響のある要因はいろいろあって、互いに関連していることもあるので単純には言えないのですが、よく知られている代表的なものをお伝えしますね。

  • 基礎代謝の変化
  • セロトニンの影響
  • その他の要因(基礎代謝とセロトニン以外の要因)
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秋に食欲が増す理由その1. 基礎代謝の変化とは?

秋は食欲が止まらないのはなぜ?

秋に食欲が増すのは、気温の変化に対するからだの反応、つまり基礎代謝の変化が要因のひとつとして考えられています。

基礎代謝というのは、体温維持や血液循環・消化吸収など、生命維持に必要な最低限のエネルギーのことをいいます。

ヒトは、一年中同じ体温(約37℃)を維持します。

この体温を維持するために、全体のエネルギーの60~70%も費やしているといいます。

気温が高い夏は、少しのエネルギーで37℃にまで上昇できます。

ですが、気温が低くなる秋から冬は、37℃にまで上昇させるには多くのエネルギーが必要になりますよね。

そのエネルギーの不足分を食欲でカバーしているというわけです。

体温を保つために身体を温めようとして、基礎代謝が上がる。
  ↓
基礎代謝を上げるためにエネルギーが使われる。
  ↓
エネルギーを補給しようとお腹がすく。

気温が下がることは食欲が湧きやすくなるということに繋がっているんですね。

基礎代謝が上がれば、それだけエネルギーを多く使ってしまうという理屈は、なるほどな、と頷けます。

秋に食欲が増す理由その1. セロトニンの影響とは?

脳内の神経伝達物質のセロトニンが、食欲にも関係していることが報告されています。

セロトニンは精神の安定化を保つ作用があり、主に生体リズム・神経内分泌・睡眠・体温調節などに関与しています

食欲の調整にも深く関わっていて、セロトニンが不足すると満足感が得られにくくなり、ヤケ食いなどを起こしやすくなるといわれています。

セロトニンは、日光に当たる時間と比例していて、陽の光を浴びる時間が短いと減り、長ければ増えるものです。

秋になると、日照時間が短くなります。

夏至と秋分では日の入りが1時間半も早くなり、日の出も遅くなります。

日光を浴びることが短くなる秋には、夏に比べるとセロトニンの分泌量は減少してしまいます。

そうなると、減少したセロトニンを補うためには、セロトニンの材料となる「トリプトファン」を多く含む食物を摂る必要性が生じます。

秋になると食欲が増すのは、たくさん食べることでセロトニンを増やし、
精神の安定を保とうとするからではないか
と言われています。

ちなみに、トリプトファンが多く含まれている食材は主に、豆腐・納豆・味噌・しょうゆなどの大豆製品、チーズ・牛乳・ヨーグルトなどの乳製品、米などの穀類などです。

その他、ごま・ピーナッツ・卵・バナナにも含まれています。

秋に食欲が増す理由その1. その他の要因とは?

秋は食欲が止まらないのはなぜ?

その他にも、前述のように、

涼しくなり夏バテが解消されて食欲が出る

おいしそうな秋の味覚に、自然に食欲が湧く

といったものもあります。

また、

食べ物が捕れなくなる冬に向けて、秋のうちに栄養を身体に蓄えておく

といった動物の摂理といった考え方もあります。

人間も動物。

遥か遠い遠い昔は、ご先祖さまたちは狩りをして暮らしていたわけで、そのDNAが刻まれているとしたら、おおいに頷けます。

秋は食欲が止まらないのはなぜ?「食欲の秋」になる意外な理由とは? まとめ

秋が「食欲の秋」とか「味覚の秋」と呼ばれるのは、過ごしやすい秋の気候によって夏場の反動から食欲が戻る時期に、おいしい旬の食べ物がバッチリ重なるというタイミングからきています。

秋に食欲が増すのは、気温の変化に対するからだの反応、つまり基礎代謝の変化が要因のひとつとして考えられています。

また、脳内の神経伝達物質のセロトニンが、食欲にも関係していることが報告されています。

他にも、秋に食欲が湧いてくる理由にはさまざまな要因がありますが、秋はどの季節よりもダイエットには難しい季節のようです^^;

つい食べ過ぎてしまうけれど、この時期にしか食べられないおいしい旬の食材は是非食べたいもの。

そんな時は、意識して野菜やキノコ類、海藻などを多くすると、歯ごたえと満腹感を得ることができます。

食べ物のおいしい季節ですが、食欲にまかせて食べて、後で悔やまないように、バランスのとれた上手な食生活を心がけてくださいね。

◇ 秋の食欲について、より詳しくはこちら
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