読書の秋というのはなぜ?由来でわかる秋の夜長と読書週間との関係

読書の秋というのはなぜ?由来でわかる秋の夜長と読書週間との関係

読書の秋というのはなぜ?

誰が言い出したの?

いつから言われてる?

春でも夏でも冬でもなく、どうして秋?

その疑問、解消します!

秋といえば読書の由来、

秋の夜長との関係、

読書週間とのつながり、

本を読む時の最適な気温も含めて、わかりやすくお伝えします。

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読書の秋というのはなぜ?

ひと雨ごとに、秋らしい爽やかな風が吹くようになってきました。

お天気の良いときの心地よい風や陽ざしの気持ちよさは、今の時期ならではですね。

秋は1年の中でも過ごしやすい季節。

何をするにも心地の良い季節です。

食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋、とさまざまなものに「秋」がつくのも秋という季節の特徴です。

食欲の秋といえば、実りの秋、おいしい新米や脂の乗った秋刀魚がすぐさま浮かんできて、それだけでよだれが出てきそうです^^

スポーツの秋といえば、過ごしやすい気候に加えて、10月の第2月曜日には『体育の日』もありますし、秋の運動会などもあって、スポーツをするのにはうってつけのシーズンに思えます。

読書の秋、となると・・・

なぜ本を読むのに秋が押しなのか、それには超有名な日本の作家もチラリと登場します。

読書の秋の由来は?

秋の夜長(あきのよなが) とよくいいますよね。

実際、秋の夜は長いのです。

秋分を過ぎたあたりの10月~11月の期間というのは、日の出から日の入りまでの時間、つまり陽が昇ってから落ちるまでの時間が四季の中で一番短くなります。

陽が昇ってる時間が四季の中で一番短いということは、逆にいうと、夜の時間が一番長い期間ということになります。

なので、秋のシーズンは四季の中でも、夜の時間が長くなるというわけです。

秋が深まるにつれ、陽が沈むのが早くなるので、夕方の5時6時でも薄暗くなってきます。

そんな秋の夜長を有意義に過ごそうと、古代の中国では、

灯火(とうか)親しむべし

という言葉が広まりました。

これは、

秋は過ごしやすい季節なので、夜には灯りをともして読書をするのに最適だ

という意味合いです。

「灯火親しむべし」にはベースとされる漢詩があります。

8世紀、唐時代の中国の詩人、韓愈(かんゆ 768年-824年)が書いた『符読書城南詩(ふ しょを じょうなんに よむ)』という詩です。

『符読書城南詩』は学問をすることの大切さを詠んだ詩で、その中に、

「灯火稍(ようや)く親しむべく/簡編卷舒(けんじょ)すべし」

という節があります。

意味は、その節の前の流れから、

「涼しい秋になり、ようやく灯火の下で読書を勤しむ」

といったところです。

ちなみに原詩と書き下し文は以下のとおりです。

時秋積雨霽
新涼入郊墟
燈火稍可親
簡編可卷舒

時秋にして積雨(せきう)
霽(は)れ、
新涼(しんりょう)郊墟
(こうきょ)に入(い)る。

燈火(とうか)稍(ようや)く
親しむ可(べ)く、簡編
(かんぺん)巻舒(けんじょ)
す可(べ)し。

この詩は詩人の韓愈が、当時18歳だった息子に、読書の大切さを教えるために詠んだものだとされています。

この漢詩をモチーフにした「灯火親しむべし」という言葉がやがて日本に伝わって、日本では、秋が読書にふさわしい季節であるというイメージになったといわれています。

あの文豪も使っている

韓愈は、中国・唐中期を代表する文人(ぶんじん)でもあったので、明治時代には日本でも広く知られていました。

文人というのは、中国の伝統社会での「学問を修め文章をよくする人」の意味です。

夏目漱石の小説『三四郎(1908年:明治41年)』には、「灯火親しむべし」が使われている文面があります。

そのうち与次郎の尻が
次第に落ち付いて来て、
燈火親しむべしなどという
漢語さえ借用して
嬉しがるようになった。
  (四の六)

与次郎というのは三四郎の友達で、その男が「燈火親しむべし」と言う。

「燈火親しむべし」というからには読書、というのがイメージされるわけです。

当時から、秋に読書をするという考え方は根付いていたことがうかがえますね。

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読書の秋は読書週間から?

「秋には読書週間があるから読書の秋でしょ」

と思っている人もいますが、あながち間違いではありません。

ただ、時系列の順番でいくと、まず前述の「灯火親しむべし」が意味する、

読書するなら秋にかぎる!

秋の夜長はやっぱり読書!

といった考え方がまずあって、それを後押しするような形で読書週間がスタートしています。

読書週間が始まったのが1924年(大正13年)です。

「読書の秋」が広く一般的に普及するようになったのは、昭和の時代になってから。

福井県立図書館の調べによると、それまで明治や大正時代には「読書の秋」という言葉自体が、ほとんど使われていなかったそうです。

「読書の秋」という言葉が広まったのは、戦後1950~60年代(昭和25~35年)からで、1970年代(昭和45年)以降急速に全国に知れ渡ることになったようです。

現在、読書週間は文化の日(11月3日)を中心にした2週間の10月27日~11月9日に行われています

この期間は固定されていて、読書週間には、

読書をしましょう!本とふれあいましょう!

と啓蒙活動が行われ、全国の図書館や公民館、書店など各所でイベントが開催されています。

◇ 読書週間について詳しくはこちら。
秋の読書週間2018年はいつからいつまで?開催されるイベントは?

秋の夜長の環境は読書に最適?

秋は、暑い夏と寒い冬の境目。

猛暑、酷暑がようやく落ち着き、徐々に冬に向かう秋は、誰もが過ごしやすくなってきたと感じる季節です。

ひとつの目安ですが、人間が最も作業効率が上げやすい温度というのが18℃~25℃と言われているんですね。

以前、進学塾を経営している知人から聞いたのですが、塾のクーラーは大体低めに設定されているといってました。

人間の脳は温度によって能力が影響されやすく、勉強の環境としては、基本的に25度から上がる度に作業効率は徐々に落ちていくそうです。

脳の活性化には、あまり暖かい気温は適さないんですね。

確かに、わたしも夏の暑さではただでさえ動かない頭が完全停止になることも^^;

勉強に適した脳を働かせるのに最適な気温も18℃~25℃ということであれば、気候的に涼しくなった秋の日は、読書をするのに適した気候といえますね。

気温からいっても、やはり、読書の秋なのです。

読書の秋というのはなぜ?由来でわかる秋の夜長と読書週間との関係 まとめ

夜の時間が四季の中で一番長くなる秋。

そんな秋の夜長を有意義に過ごそうと、古代の中国では、

「灯火親しむべし」

という言葉が広まりました。

「秋は過ごしやすい季節なので、夜には灯りをともして読書をするのに最適だ」

という意味合いです。

元は、唐時代の中国の詩人、韓愈が書いた『符読書城南詩』という詩にあります。

この「灯火親しむべし」が日本に伝わり、

「読書するなら秋にかぎる!」

「秋の夜長はやっぱり読書!」

といった考えが行き渡ります。

時系列でいくと、それを後押しするような形で、1924年(大正13年)に読書週間が始まります。

「読書の秋」という言葉が広まったのは、戦後1950~60年代(昭和25~35年)からで、1970年代(昭和45年)以降急速に全国に知れ渡ることになったようです。

人間が最も作業効率が上げやすい温度というのが18℃~25℃と言われています。

秋の過ごしやすい気候は、ちょうど、この温度帯にもあたります。

古代中国の「灯火親しむべし」、読書週間、作業効率に最適な秋の涼し気な気候、と三拍子揃っての「読書の秋」は納得です。

秋の夜長、好きな本をそばに置いて、ゆっくり読書を楽しむのもいいですね。

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