2023年の小満はいつ?
どんな意味があるの?
二十四節気の中ではどんな季節?
小満の言葉の由来は?
その疑問、解消します!
小満とはどういった気候なのか、
小満の時期に咲く花、
小満が旬の食べ物、
気象や小満の風物詩も含めて、
わかりやすくお伝えします。
二十四節気の小満 2023年はいつ?
日本にはたくさんの季節や時期を表す言葉があります。
ゴールデンウイークが終わり、
街に緑があふれ、初夏へ季節がうつり変わる頃、
二十四節気の小満があります。
小満は「しょうまん」と読みます。
2023年の小満は、5月21日(日)です。
小満は毎年5月21日頃にあります。
なぜ、「頃」というのかというと、小満は毎年同じ日ではないからです。
年によって1~2日程度のズレが生じます。
二十四節気は1年を太陽の動きに合わせて24等分して決められるので、
1日程度前後するんですね。
また、小満は期間を指すこともあります。
期間を指す場合は、5月21日頃から次の節気である「芒種(ぼうしゅ)」の前日までの期間を「小満」と呼びます。
2023年の芒種は6月6日(火)なので、
2023年の小満を期間として指す場合は、2022年5月21日(日)から2023年6月5日(月)となります。
ニュースや天気予報などで、
「今日は小満です」
と耳にすると、
節入り日の当日のみを指しているように思うかもですが、
本来は約15日間の期間を意味しています。
二十四節気の小満とはどんな意味?
小満は、二十四節気の一つで、
二十四節気では1年の始まりの最初の節気である立春から、8番めの節気となります。
二十四節気というのは、1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けたものです。
二十四節気は立春から始まり、大寒で終わります。
【春】
立春(りっしゅん):2月4日頃
雨水(うすい):2月18日頃
啓蟄(けいちつ):3月5日頃
春分(しゅんぶん):3月20日頃
清明(せいめい):4月4日頃
穀雨(こくう):4月20日頃
【夏】
立夏(りっか):5月5日頃
小満(しょうまん):5月21日頃
芒種(ぼうしゅ):6月5日頃
夏至(げし):6月21日頃
小暑(しょうしょ):7月7日頃
大暑(たいしょ):7月22日頃
【秋】
立秋(りっしゅう):8月7日頃
処暑(しょしょ):8月23日頃
白露(はくろ):9月7日頃
秋分(しゅうぶん):9月23日頃
寒露(かんろ):10月8日頃
霜降(そうこう):10月23日頃
【冬】
立冬(りっとう):11月7日頃
小雪(しょうせつ):11月22日頃
大雪(たいせつ):12月7日頃
冬至(とうじ):12月22日頃
小寒(しょうかん):1月5日頃
大寒(だいかん):1月20日頃
二十四節気は、地球と太陽の位置関係で割り当てられています。
地球から見た太陽の見かけ上の通り道を「黄道」といい、1年間で地球の周りを一周すると考えます。
黄道360度を24分割した15度間隔で、それぞれ特定の二十四節気が定められているのです。
そして、定めた点を太陽が通る日が、二十四節気のそれぞれの日にちになります。
小満は例年、太陽黄経が60度を通る日にあたります。
太陽黄経の黄経とは黄道座標における経度。
太陽黄径というのは、春分の位置を0度とした時の現在の地球から太陽の見える位置の角度のことです。
太陽黄経が、180度を通過する日が秋分です。
秋分には昼夜の長さがほぼ同じになります(実際には昼のほうがやや長い)。
太陽黄経が45度を通過する日が立夏、60度を通過する日が小満、75度を通過する日が芒種となります。
二十四節気は今から2600年前に中国の黄河付近で誕生した暦と言われており、そのため、日本の気候と必ずしも一致しない面もあります。
ですが、毎年同じ時期に同じ節気が巡ってくることから、特に農業の目安となりやすく、日本で定着し今に至っています。
二十四節気は、今でも農作業などで使われています。
カレンダーや手帳などにも二十四節気が記されているものが多いですね。
小満の節気とはどんな季節感?
二十四節気では、立夏の日から立秋(8月7日頃)の前日までは『夏』とされます。
立夏(りっか):5月5日頃
小満(しょうまん):5月21日頃
芒種(ぼうしゅ):6月5日頃
夏至(げし):6月21日頃
小暑(しょうしょ):7月7日頃
大暑(たいしょ):7月22日頃
「立夏」や「夏至」はテレビやラジオでも聞き馴染みがありますね。
それらに比べると「小満」は、ちょっと影が薄いかもですが、
小満は他の節気同様、時候の挨拶でも利用される言葉で、
「小満の候」
とか
「小満のみぎり」
といった使い方をします。
1787年(天明7年)に江戸で出版された暦の解説書『暦便覧(こよみべんらん)』では、小満を、
「万物(ばんぶつ) 盈満(えいまん)すれば、草木枝葉繁る」
と説明しています。
小満は、
「すべてのものが勢いづき、草木が生い茂る頃」
という意味です。
陽気が良くなって、
万物の成長する「気」が次第に長じて、
天地に満ち始めることから小満といわれています。
日差しの中に暑さも加わって、
麦畑では緑黄色に色付き始めた麦の穂が育ち、
山や野原の草木が実をつけ始め、
紅花(べにばな)が一面に咲きます。
小満に咲く花
紅花の他にも、
小満の時期に咲く花で、代表的なのものに芍薬(しゃくやく)があります。
美人を形容する、
「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」
の芍薬が咲くのは5月中旬から5月の下旬です。
また、どちらも優れていて優劣がつけにくいときに用いる、
「いずれアヤメかカキツバタ」
のアヤメが咲くのも、5月中旬から5月の下旬です。
ちなみに、カキツバタは5月の中旬くらいから咲き始めています。
小満の走り梅雨
小満の時期は梅の実が黄色く熟し、
西日本では、「走り梅雨」がみられる頃です。
走り梅雨は、「梅雨の走り」とも言い、
本格的な梅雨に入る前のぐずつく天候のことを言います。
走り梅雨のあとは晴れた日が続き、
その後、本格的な梅雨に入っていきます。
◇ 走り梅雨について詳しくはこちら
・走り梅雨とはどんな意味?使う時期と使い方の例文 俳句の季語もご紹介
小満が旬の食べ物
小満が旬の食べ物といったら、真っ先に浮かぶのはビワです。
ビワは、初夏の味覚として親しまれている果物の代表格ではないでしょうか。
ビワは4~6月ごろに採れますが、
旬の時期と言えるのは5月下旬~6月上旬ごろです。
ビワの果実の約90%は水分で、
季節にぴったりのみずみずしさが味わえます。
小満の頃はメロンも出回る時期です。
メロンには様々な品種がありますが、
そのほとんどが小満のころから店頭に並びます。
夏みかんも、スーパーなどで見かけるようになります。
小満が旬の食べ物をあげると果物ばかりになってしまいましたが、
アスパラガスもおいしい時期です。
アスパラガスは通年店頭に並んでいるので、
あまり旬を意識しない食材ですが、旬は4~6月。
やはり最もおいしいのは、
露地栽培で春から初夏にかけての旬に、
採れたてのものをいただくこと。
グリーンアスパラもおいしいですが、
旬のホワイトアスパラガスは格別です^^
小満は衣替えの時期
初夏の小満は、衣替えの準備をする時期と重なります。
6月1日は衣替え。
夏服の準備をしておくといいですね。
二十四節気の小満2023年はいつ?どんな季節感?意味と特徴をご紹介! まとめ
2023年の小満は、5月21日(日)です。
2023年の小満を期間として指す場合は、
2023年5月21日(土)から2022年6月5日(月)となります。
小満は、二十四節気の一つで、
1年の始まりの最初の節気である立春から、8番めの節気となります。
小満は、
「すべてのものが勢いづき、草木が生い茂る頃」
という意味です。
日差しの中に暑さも加わる小満は初夏の時期。
西日本では、『走り梅雨』がみられ、
ビワやメロン、夏みかんやアスパラガスが旬です。
小満の時期は衣替えの準備をしながら、
本格的な梅雨に備えて、体調管理にも気をつけたいですね。
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