そうめん一人前の分量はどのくらい?
ふつう1人何束食べる?
茹でると重さはどれくらい増えるの?
その疑問、解消します!
1人前のグラム数、
そうめんの数え方、
一束あたりのグラム数のばらつき、
茹でるときの重量変化率も含めて、
わかりやすくお伝えします。
そうめん一人前の分量はどのくらい?
夏の麺料理の定番といえばそうめん。
暑い日が続くと食欲がガクンと落ち気味になりますが、
そんな時期でもそうめんだけは、ツルツルッと食べられちゃいます。
ある時、友人からお中元でそうめんをいただきました。
そうめん好きとしてはとても嬉しかったんですが、
その量、なんと6キロ!
それまで6キロのそうめんは見たことがなかったので、
しげしげと眺めながら、ふと、
「これって、いったい何人前なんだろう・・・」
という疑問が。
いろいろ調べてみると、
そうめんをはじめ、冷麦・蕎麦・うどん、
スパゲティーなどの乾麺は
「1人前=100g」
というのが標準量でした。
であれば、6キロのそうめんは
6000グラム÷100グラム=60
ということで、60人前ってことです。
1人が100グラム食べるとして、
6キロのそうめんは4人家族なら15回、
3人家族で20回、
2人家族で30回、
単身なら60回、
食卓にそうめんが並ぶ勘定ですね。
目の前の乾麺6キロの量に驚愕していましたが、
「そうめん一人前の分量は100グラム」
こう考えると夏の間に消費できる量ではあります。
そもそもそうめんの賞味期限はとても長く、
「そうめんは1年位過ぎた方が粉臭さが抜けて美味しい」
とも言われるほどなので、
乾麺6キロくらい、なんてことはない量に思えてきました。
実際、そのシーズンで6キロのそうめんはぺろりと食べきっちゃたのでした。
そうめん100グラムを茹でると重さは何グラムになる?
食品は、加熱調理をすると重量が増減します。
それをパーセンテージで表したものを
『重量変化率』といいます。
たとえば、豚肉の重量変化率は72%です。
これは、豚肉の調理前の重量を100とした場合に、
加熱調理をした後の重量が、
水分などの蒸発等の理由で
72%に減ると言うことです。
つまり、
100グラムの豚肉を焼くと
概ね72グラムになるという意味です。
肉とは逆に、麺は茹でると水分を吸収するので
重量が増えます。
参考までに、
麺100グラムを茹でたときの重量変化率は以下の通りです。
干しうどん…… 重量変化率 240%
干しそば…… 重量変化率 260%
そうめん…… 重量変化率 270%
ひやむぎ …… 重量変化率 270%
手延そうめん…… 重量変化率 290%
手延ひやむぎ …… 重量変化率 290%
干し中華めん…… 重量変化率 250%
干し沖縄そば…… 重量変化率 230%
スパゲッティ…… 重量変化率 240%
■ 生めん
うどん …… 重量変化率 180%
そば…… 重量変化率 190%
中華めん…… 重量変化率 190%
沖縄そば…… 重量変化率 170%
上記は『日本標準食品成分表』の数値なので、
実際の調理とは異なりますが
あくまで目安ということで。
わたしの経験から言うと、
たとえば、乾燥うどん100グラムを茹でる時、
硬めに茹でると約260グラム、
普通だと約300グラムになります。
同じうどんでも、
当然、細い方が早く茹であがり、
また表面積が大きくなる分、
重量が増えます。
ちなみに、スーパーで売っている「うどん玉」は
一玉だいたい180~200グラム。
なので、上記の「重量変化率240%」を基準にすると
うどんの乾麺は約75~83グラムということになります。
そうめんの場合は、麺が細い分、
重量あたりの表面積が大きくなるので、
それだけ水を吸収しやすくなります。
そうめんの乾麺100グラムを茹でると、
重量変化率は270%なので、
単純計算で270グラムになりますが、
実際の出来上がりの重量を計ると
300グラムは越えています。
重量変化率は麺の太さによっても異なりますが、
「そうめんは茹でると大体3倍の重さになる」
と覚えておくと良いと思います。
そうめんは1人何束食べる?
そうめんは束になっているので、
いつも食べている銘柄なら
「何束ゆでるとちょうどいい」
という目安をつけやすいのですが、
わたしは食い意地が張ってるせいか、
人数が多い時は
「足りないより余る方がいいや」
と考えて、
つい多めに茹でてしまいます^^;
ちなみにそうめんの数え方は、
ばらばらにした麺は一本(いっぽん)、
束ねると一把 (いちわ) 、一束 (ひとたば) と、
「把」・「束」で数えます。
前述したいただきものの6キロのそうめんは、
1束(一把)が50グラムでした。
『そうめんは一人前100グラム』
と知ってからは
ひとりの時は2束ゆでるのですが、
冷たいつけ汁で食べる時や
食欲旺盛なときは、
物足りないこともあります。
あたたかいにゅうめんにしたり、
炒めてチャンプルーにするよりも、
冷たい食感のほうがのどごしが良いからでしょうか。
添える薬味やおかずによっても違ってきますね。
薬味やおかずが充実しているときは、
冷たいそうめんでも
1.5束くらいでちょうどいいと感じることもあります。
1人前2束で失敗した?
実家に遊びに行った時、母が
「世界一細いっていうそうめんがあるわよ」
というので
「じゃあ、2束お願い」
と母にゆでてもらったところ、
想定外の量にびっくり。
麺が細いからそう見えるのかとも思ったのですが、
ザルにあげてもしっかり重量があります。
これはおかしいと思い、
キッチンスケールで乾麺の束を計ってみたところ、
このそうめんは1束90グラムありました(笑)。
母とふたりで4束、
90グラム×4束=360グラム
200グラムのつもりで茹でたのですから、
量が多くなるのはあたりまえです。
その時のそうめんがこの『白龍』。
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麺の一本一本がシャープペンシルの芯のように細く、
10グラムあたりの麺は約300本。
麺の直径が約0.6mmという超極細だけに、
茹で時間はたったの60秒という短時間ですが、
なんともいえない優雅な味わいでした。
この一件以来、
初めて食べる種類のそうめんは
まず1束(1把)が何グラムなのか計っています。
そうすると、一束が45グラムのものがあったり、
80グラムのものがあったり、
100グラムのものも結構あり、
一概にそうめんは一束何グラムとは言えないことがわかりました。
同じメーカーのそうめんでも、
種類によっては一束のグラム数が異なるものもあります。
なので、
「そうめんは1人何束食べる?」
という質問には
「一束50グラムだったら二束くらいかな」
というような答えになります。
そうめん一人前の分量はどのくらい?1人何束食べる? まとめ
そうめん一人前の分量は100グラム。
一束50グラムの乾燥そうめんなら2束です。
食品は、加熱調理をすると重量が増減します。
それをパーセンテージで表したものを
『重量変化率』といいます。
そうめんの重量変化率は270%です。
そうめんを茹でると270グラムになるという意味ですが、
重量変化率は麺の太さによっても異なります。
「そうめんは茹でると大体3倍の重さになる」
と覚えておくと便利です。
そうめんの一束あたりのグラム数は
50グラムのものが多いですが、
種類によってさまざまです。
なので、
「そうめんは1人何束食べる?」
というと、
一束のグラム数によっても違ってきます。
また、近頃はそうめんの食べ方も
和・洋・中とさまざまで、
サラダやおつまみなどにもアレンジ自在です。
料理によってもそうめんを食べる量は異なります。
基本、
「一人前の分量は100グラム、茹でると3倍」
を目安に、
そうめんを茹でるときの参考にしてくださいね。
◇ そうめんを茹ですぎた時の対処法はこちら。
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