アメリカの独立記念日とは何をする日?
どんな過ごし方をするの?
7月4日が独立記念日になった由来は?
その疑問、解消します!
アメリカ国民の独立記念日の楽しみ方、
具体的にどのような意味を持つ日なのか、
定番のイベントも含めて、
わかりやすくお伝えします。
アメリカの独立記念日は何をする日?
7月4日はアメリカの独立を祝う独立記念日です。
1776年にアメリカ独立宣言が公布されたことを記念して、
毎年7月4日に定められているアメリカ合衆国の祝日です。
このアメリカの独立記念日は何をする日かというと、
一言で言えば、
「アメリカ国民全体が愛国心を表す日」
独立記念日には、
アメリカ各地でさまざまなイベントが開催され、
家族や仲の良い友人たちが集まって
一緒にお祝いをするというのが定番です。
英語表記は
『Independence Day(アメリカ独立記念日)』
ですが、
アメリカではそのまま
「4th of July」
とか
「July 4th」
と呼んだりもします。
独立記念日の直前や7月4日の当日は、
挨拶がてら
「Happy 4th (of July)!」
という言葉が飛び交います。
このあたりはハロウィーンの
「Happy Halloween!」
と同じですね。
アメリカ独立記念日の過ごし方
アメリカの独立記念日は、
『Thanksgiving Day(サンクス・ギビングデー)』と並ぶ、
アメリカ最大の祝日のひとつで、
多くのアメリカ人はこの日、
午前中はパレード、
午後はバーベキュー、
そして夜には花火見物をして過ごします。
7月4日は国や自治体を挙げてのイベントも盛りだくさんで、
首都ワシントンでは
60以上のマーチングバンドや軍関係者が参加し、
毎年30万人以上の観客を動員する
「The National Independence Day Parade(ナショナル・インディペンデンス・デイ・パレード)」
が有名です。
日中はバーベキューやピクニックに繰り出し、
最後のお楽しみは夜の花火。
独立記念日のアメリカはサマータイムの真っ只中、
日没が遅いので、
花火が始まる時間も夜の9時を過ぎてからと、
日本に比べると遅い時間ですが、
独立記念日の花火は定番中の定番で、
アメリカ全国各地で花火が上がります。
車社会のお国柄、
花火が見える駐車場はどこも満杯になるとか。
中でも有名なのはメイシーズ花火大会。
米大手百貨店メイシーズ(Macy’s)が
1976年に始めた花火大会で、
20分以上にわたり7万発以上が打ち上げられる花火は
全米最大規模です。
例年、花火大会の模様は
NBCで午後8時から生中継され
当日は地元民だけでなく、
世界中から観光客が訪れるので、
驚くほどの人が街中に溢れかえります。
自宅で打ち上げ花火
アメリカは、州の法律や条令で
打ち上げ花火の販売が規制されています。
どうしてかというと、
花火の音が銃声や爆弾の音に聞こえることや、
花火に使用される火薬が悪用されるのを防ぐためです。
ですが、
独立記念日前後の週のみ、
花火の販売が許可される州も中にはあります。
普段規制されているだけに、
この時ばかりは個人で花火を楽しもうと、
大掛かりな打ち上げ花火を上げる人たちもいます。
独立記念日は星条旗であふれかえる
アメリカの国旗『星条旗』があしらわれたアイテムは、
アメリカ人にとっては愛国心の象徴です。
独立記念日が近づくと、
街は『アメリカンフラッグ(星条旗)』や
星条旗に使われている、
赤・白・青のトリコロールカラーを取り入れた装飾がなされ、
アメリカ人たちも星条旗にちなんだカラーや
星条旗をモチーフにしたファッションで盛り上がります。
ファッションやアパレル関係だけでなく、
ドラッグストアやスーパーマーケットでも、
飾りに使う国旗や、
ご飯を食べるときに使う紙皿など、
星条旗が描かれたパーティグッズ等を扱うコーナーが設置され、
国全体がお祝いムードで盛り上がります。
アメリカ人にとって独立記念日はとても重要な祝日です。
知人のアメリカ人に、
「毎年、独立記念日は帰国したりするの?」
と聞いたところ、
「アメリカにいるとお祭り気分だけど、
日本にいる時は何もしないよ」
とのこと。
独立記念日のために帰国はしないけど、
家族が揃う感謝祭(thanksgiving day) は
日本のお正月みたいなものなので、
帰国したくなると言ってました。
同じ祝日でもいろいろな捉え方があるんですね。
◇ 感謝祭についてはこちら。
・アメリカのサンクスギビングデー感謝祭とは何する日?起源と過ごし方
ホットドッグの早食い大会
アメリカで行われる、
最も歴史と知名度のあるホットドッグの早食い大会が、
『ネイサンズ国際ホットドッグ早食い選手権』です。
日本人が優勝するなど毎年話題になるので、
報道やテレビで見たことがあるのでは。
毎年、独立記念日の7月4日に開催され、
祝日を楽しむアメリカ人や多くの観光客で賑わいます。
アメリカの独立記念日の由来は?
世界のリーダーと言われるアメリカが、
かって独立した経緯があるというのは
歴史ではわかっていても
ちょっと意外な気もしますよね。
今でこそ超大国として世界に君臨するアメリカは、
1776年に独立を宣言するまでは、
イギリスの植民地でした。
現在、アメリカとイギリスは
同じ先進国として肩を並べていますが、
過去にアメリカはイギリスの支配から脱するために
独立戦争を戦っていたのです。
独立記念日はアメリカが独立した日ではない?
実は、アメリカ独立記念日は戦争に勝利した日ではなく、
「必ず独立を勝ち取る!」
という『決意』を宣言した日です。
アメリカ大陸が発見されるまでは、
原住民であるネイティブ・アメリカン(インディアン)が住んでいましたが、
17世紀になると、
イギリスやスペイン、フランスなど、
次第にヨーロッパからの移民が増加していきます。
そんな中、イギリス人は次々に侵略を重ね、
1600年ごろにはアメリカ大陸の東海岸には、
以下の13ものイギリス(帝国)の植民地がありました。
ニューハンプシャー州
マサチューセッツ州
ロードアイランド州
コネチカット州
ニューヨーク州
ニュージャージ州
ペンシルベニア州
デラウェア州
メリーランド州
ヴァージニア 州
ノースカロライ州
サウスカロライナ州
ジョージア州
イギリスの支配下に置かれ時間が経つにつれて、
植民地民のイギリスに対する不満は高まり、
13の植民地同士が手を結んで、
イギリスを相手に独立戦争が始まったのが
1775年4月19日です。
植民地軍の総司令官は、
初代アメリカ大統領となる、ジョージ・ワシントンでした。
そして、戦争真っ只中の1776年7月4日、
植民地の代表からなるアメリカ大陸会議、
『Continental Congress』が独立宣言を採択しました。
この日を記念したのが、
現在のアメリカの独立記念日です。
実際に独立が完了したのではなく、
独立を宣言した日ということですね。
独立戦争が集結するのは1783年9月3日。
13の植民地側が勝利して、
1783年のパリ条約で
正式にイギリスから独立しました。
13の植民地は上記の『13の州』となり、
そこからどんどんと州が増えて、
アメリカには現在50の州があります。
この最初の独立13州がアメリカの国旗、
星条旗には赤白の横線で表され、
現在の50州が星の数で表されています。
アメリカの独立記念日とは何をする日?過ごし方や由来でわかる7月4日の意味 まとめ
アメリカの独立記念日は何をする日かというと、
一言で言えば、
「アメリカ国民全体が愛国心を表す日」
独立記念日には、
アメリカ各地でさまざまなイベントが開催され、
家族や仲の良い友人たちが集まって
一緒にお祝いをするというのが定番です。
7月4日は国や自治体を挙げてのイベントも盛りだくさんで、
多くのアメリカ人はこの日、
午前中はパレード、
午後はバーベキュー、
そして夜には花火見物をして過ごします。
かってアメリカはイギリスの植民地で、
独立をするための戦争を経て、
1783年のパリ条約で
正式にイギリスから独立しました。
アメリカ独立記念日は戦争に勝利した日ではなく、
「必ず独立を勝ち取る!」
という『決意』を宣言した、
1776年7月4日にちなんだ記念日です。
昼間から集まって、
親しい人たちと食べて飲んで楽しく過ごし、
夜になれば花火を見に出かける独立記念日の過ごし方。
アメリカという国は、
国の重要な日に対して、
国民全体の意識が向けられているように感じます。
7月4日のアメリカの独立記念日は
まさに国民全体の祝日にふさわしい、
楽しみな記念日のありかたですね。
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