流しそうめんはなぜ流す?そうめん流しとの違いは?起源と発祥の地もご紹介

流しそうめんはなぜ流す?そうめん流しとの違いは?起源と発祥の地もご紹介

流しそうめんはなぜ流すの?

竹や流水を使う理由は?

そうめん流しとの違いは?

いつから始まった?

その疑問、解消します!

「流しそうめん」と「そうめん流し」の特徴、

それぞれの由来と発祥の地、

起源と広まった歴史も含めて、

わかりやすくお伝えします。

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流しそうめんはなぜ流すの?

夏の食べ物の定番のひとつ、そうめん

つるっと冷たいのどごしで、食欲がない時もそうめんだけは食べられるという人も多いですよね。

そうめんの夏らしい風流な食べ方に「流しそうめん」があります。

流しそうめんは、竹を縦半分に割ったものをつなげて水路を作り

そこに水とそうめんを一緒に流して、流れてきたそうめんをお箸ですくいながら食べるものです。

子どもの頃は夏休みになると、祖父母の家に親戚が集まって、庭で流しそうめんをしてもらうのがとても楽しみでした。

うまくお箸でキャッチできたり、取りそびれたり。

なにしろみんなでワイワイしながら食べるそうめんは本当においしかった思い出があります。

で、その流しそうめんの話題で友人と盛り上がっていたところ

流しそうめんってなんで流すの?

という話になりまして。

見た目の涼感?

にしては、セットが大掛かりですよね。

あと、それなりに人数がいないと流しそうめん、できませんよね。

「そうめんを流す人」と「そうめんを食べる人」

という役割が必要なので、

一人暮らしとか二人暮らしで流しそうめんをするのはムリがあります。

流しそうめんはなぜそうめんを流すのか。

それにはこんな理由がありました。

流しそうめんはなぜ流す?その起源とは

夏のそうめんは冷やして食べるのが醍醐味です。

ですが、昔は今と違って簡単に冷水を作ることができませんでした。

冷蔵庫があるわけでもないし、冷たい水といったら湧き水井戸水です。

湧き水や井戸水といった地下から湧き出る水は、夏は冷たく冬は温かいという特徴があります。

昔から農家の人たちは、その湧き水や井戸水を使ってそうめんを冷やして食べていました。

野良仕事のときは青竹を器にして、そうめんと冷たい岩清水を入れて食べていたのが流しそうめんの始まりと考えられています。

これをヒントにして、家庭でもやりやすいように改良したのが流しそうめんです。

ただ水道水にそうめんを浸けているだけでは、暑さで水の温度が上がってぬるくなってしまいます。

そうなるとおいしくないので、水を流しっぱなしにすることで常に冷たさを維持できるように

水とそうめんを一緒に流して、流れてきたそうめんをお箸ですくいながら食べるというスタイルが出来たというわけです。

今では各家庭に冷蔵庫があるので、冷水も氷も簡単に作れるようになりましたが、屋外や野外でそうめんを食べる場合はそこまで冷水や氷を用意できませんよね。

なので、今も水とそうめんを一緒に流すというスタイルが好まれているのです。

こちらは、おうちのテーブルで手軽に流しそうめんができる『 BRUNO( ブルーノ )流しそうめん 』です。

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電源のない場所でも使える乾電池式で、卓上にすっきり置けるコンパクトなタイプなので、夏の食卓やパーティーにうってつけです。

我が家の流しそうめんは、ピンク色の梅そうめんが大人気です。

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紀州南高梅を練り込んでいる麺の見た目の美しさははもちろん、梅の香りが漂い、さっぱりとしてほんとうに美味しいです。

また、流しそうめんはお店で食べることもできます。

お店の流しそうめんはいつから始まったのか、そのルーツはハッキリしているんですよ。

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流しそうめんの発祥の地は?

 

流しそうめんの発祥の地は宮崎県の高千穂と言われています。

高千穂といえば、宮崎県の観光地として人気のエリアで「神々の里」とも言われ、

高千穂峡や天岩戸(あまのいわと)神社をはじめとする、神話と伝説が言い伝えられているスポットが多くあることでも知られています。

その高千穂峡の真名井の滝(まないのたき)近くにある、

『千穂の家 元祖流しそうめん(宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井御塩井)』

の店舗の入口には

「昭和参拾年創業 元祖流しそうめん」

という看板があります。

昭和30年というと1955年。

意外と最近のことのような気もしますが

実は『千穂の家』が流しそうめんを始めたのは、観光客を集めるための一環でした。

竹を使ってそうめんを流すのも、清涼感を味わうための商業的な戦略だったといいます。

この戦略のヒントとなったのは、江戸時代の役人に対する沖縄の接待です。

江戸時代、琉球と呼ばれた沖縄は薩摩藩の支配下にありました。

薩摩藩の役人が沖縄(琉球)に出向くと、地元の担当者はなんとかよくしてもらおうと接待をします。

暑い時期は、那覇湾の崖の上から落下する綺麗な泉流の上源からそうめんを流して、途中ですくって食べてもらうというおもてなしをしていました。

沖縄担当の薩摩藩の役人は、この接待を夏の楽しみにしていたといわれています。

この沖縄の自然を生かした流しそうめんをヒントに、宮崎県の高千穂で商品化されたのが、竹を使った流しそうめんというわけです。

流しそうめんとそうめん流しの違いは?

そうめん流し 流しそうめん

流しそうめんとよく似たものに「そうめん流し」があります。

鹿児島や宮崎県の一部で主流の、円卓テーブルで食べるのが「そうめん流し」。

「そうめん流し」とは、ドーナツ型のそうめん流し器に水とそうめんを入れ、水流によってそうめんを流す方法です。

宮崎が竹を使って「縦」にそうめんを流すなら、

そうめん流しは回転式の装置による「丸」です。

流しそうめんだと、そうめんを流す人は食べることができませんよね。

ですがこの回転式のそうめん流しなら、中華テーブルのようにみんなでテーブルを囲んで一緒にそうめんを食べることができます。

鹿児島ではそうめん流しはとてもポピュラーな食べ物なんですよ。

現在は鹿児島県内のあちこちに、そうめん流しを楽しめる飲食店がありますが、

このそうめん流しも商品のルーツはハッキリしています。

鹿児島県指宿(いぶすき)市にある『唐船峡(とうせんきょう)』というところです。

指宿は鹿児島県薩摩半島の南端にある市で、指宿温泉で知られる温泉地でもあります。

唐船峡は指宿市にある渓谷で、池田湖の南西に位置しています。

その唐船峡には「市営唐船峡そうめん流し」「長寿庵 開聞唐船峡店」「鱒乃家(ますのや)」という3つのそうめん流しの専門店があります。

最も古い歴史を持つのが「市営唐船峡そうめん流し」。

1962年(昭和37年)の創業です。

最初は、指宿に湧き出る名水を観光に活かそうと流しそうめんを始めたのですが、

途中で当時の町の助役さんが回転式のそうめん流し器を発明します。

これはおもしろい、ということで市営唐船峡が導入したところ、物珍しさも相まってあっという間に人気となりました。

おいしくて、涼しげで、みんなで楽しめる回転式そうめん流しはこうして鹿児島県内に普及していったのです。

ちなみに回転式のそうめん流し器を発明した町の助役さんは、のちに町長さんになりました。

創業当時1962年(昭和37年)は、川上の湧水を利用し、竹樋で作ったそうめん流しでしたが、

1970年(昭和45年)には回転式そうめん流し器の意匠登録をし、

唐船峡は全国第1号のそうめん流し発祥の地となりました。

現在、唐船峡の来場者数は市営だけでも年間約20万人と言われています。

流しそうめんはなぜ流す?そうめん流しとの違いは?起源と発祥の地もご紹介 まとめ

流しそうめんは、竹を縦半分に割ったものをつなげた水路に、水とそうめんを一緒に流し、流れてきたそうめんをお箸ですくいながら食べるものです。

流しそうめんをなぜ流すのかというと、ただ水道水にそうめんを浸けているだけでは、暑さで水の温度が上がってぬるくなってしまうため。

水を流しっぱなしにすることで常に冷たさを維持できるようにしてるんですね。

流しそうめんの発祥の地は宮崎県の高千穂と言われています。

流しそうめんとよく似た「そうめん流し」は、ドーナツ型のそうめん流し器に水とそうめんを入れ、水流によってそうめんを流します。

そうめん流しの発祥の地は、指宿(いぶすき)市にある『唐船峡(とうせんきょう)』です。

楽しみながら食べられる流しそうめんやそうめん流しは、親子連れやグループ、カップルにも大人気です。

水に流れるそうめんは涼しげで、食欲がないときでも結構食べられてしまいます。

まさに、暑い夏にうってつけの食べ物ですね。

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