お歳暮を贈る時期はいつからいつまで?
関東と関西の違いとは?
お歳暮の時期が過ぎたらどうする?
その疑問、解消します!
お歳暮を贈るのに適した期間の由来、
年末になる時のマナー、
お年賀や寒中見舞いに移行するタイミングも含めて、
わかりやすくお伝えします。
お歳暮を贈る時期はいつからいつまで?
あっという間に今年も残りわずかとなりました。
年々、一年が早く感じられますが、年末が近づいてくると気になるのがお歳暮です。
お歳暮は、一年間お世話になった相手に感謝の気持ちを込めて品物を贈る風習です。
お歳暮という文字通り、年の暮れに贈るギフトです。
最近は百貨店やスーパー、通販などでもお歳暮の『早割』キャンペーンで、11月にはお歳暮特集が組まれるようになりました。
早いところでは、10月の下旬からお歳暮ギフトの取り扱いを始めており、
わたしのところにも、例年11月に入ると百貨店からお歳暮のDMが届きます。
そんな様子を見ていると、お歳暮を贈る時期として、いつが正しいのか迷ってしまうこともありますよね。
お歳暮は本来、
「12月13日~12月20日までに贈るべき」
と言われています。
なぜ12月13日からなの?
12月13日は、『正月事始めの日』です。
『正月事始めの日』とは、
「お正月を迎えるための準備をスタートする日」
として、江戸時代に制定されたものです。
◇ 『正月事始めの日』について詳しくはこちら。
・正月事始めとは?煤払いと松迎えの意味からわかる大掃除との関係!
昔の人たちは、年末の挨拶回りとして、お歳暮を持参して先方の家を訪問していました。
その挨拶回りを始める日が『正月事始めの日』の12月13日で、その風習の名残が今に残っているのです。
ですが、現在では前述のように、11月のうちからお歳暮の準備を始めて、11月末には発送する人も増えています。
我が家も毎年、12月に入るやいなや、というタイミングでお歳暮を届けてくれる友人が数人います。
ここ数年、季節の行事自体が前倒し傾向にありますが、やはりお歳暮も市場が早くから手掛けるキャンペーンの影響があるようです。
なぜ12月20日までなの?
お歳暮を贈る期限が、“12月20日までに贈るべき” とされる理由については、
慌ただしい年末に配慮してのことです。
「年の瀬が近づくほど、どの家も新しい年を迎える準備で忙しくなるので、12月20日までを目安にお届けしましょう」
という考えからきています。
前述のように、昔のお歳暮は、相手の家を訪問して届けるというスタイルでした(今でもあります)。
忙しくしている訪問先の邪魔をしない、ということから12月20日となったようです。
お歳暮を贈る時期は関東と関西で違う?
お歳暮は、12月13日~12月20日までに贈ることが一般的ですが、
関東と関西でも、お歳暮を贈る時期の目安が異なります。
お歳暮を贈るときには、関西と関東ではややタイミングがずれることを意識してくださいね。
お歳暮を贈る時期:関東
関東では12月初旬~12月31日まで。
お歳暮を送る時期は一般的には関東地方の方が長くなります。
最近ではお歳暮商戦が早まったこともあり、11月の終わり頃に贈るケースも見られますが、
あまり早くに届くのも、相手に変に思われてしまうので要注意。
もともとは年末に贈るものなので、時期を踏まえたタイミングが重要です。
お歳暮を贈る時期:関西
関西では正月事始めの12月13日~12月31日まで。
関東に住んでいて、関西在住の人に贈る場合には注意が必要です。
関東の流儀で12月初旬に贈ると、中には「常識がない」と捉える人もいます。
お歳暮の時期が過ぎた場合は?
お歳暮を贈るタイミングは
『12月13日から12月20日』
が一般的ですが、
12月20日というのは年末の忙しさに考慮してのこと。
12月20日を過ぎても、12月31日までに届けば、お歳暮になります。
ですが、暮れも押し迫った時に贈り物をするのは、相手にとって迷惑になりかねません。
なるべく12月20日まで、できれば12月25日頃には届くようにしたいものです。
とはいっても、なにかと慌ただしい12月、年内にお歳暮を贈ることができない場合もありますよね。
そんな時は、お歳暮ではなく、『お年賀』『寒中見舞い』として贈ります。
12月31日まではお歳暮の範囲内であっても、
マナーとしては、12月26日以降は『お年賀』『寒中見舞い』という名称で贈り物を渡すのが良いとされています。
お歳暮をお年賀や寒中見舞いとして贈る
年末年始は、海外や国内に出かけて年越しをしたり、実家に帰る人も多いですよね。
お歳暮を贈るのが年末に近くなってしまうと、相手が正月休みに入って不在になり、荷物を受け取れないこともあります。
お歳暮が相手に届くのがギリギリになるのがわかっているなら、前述のように『お年賀』や『寒中見舞い』として贈ることをおすすめします。
松の内の期間内に届くのなら、昨年のお礼と今年のご挨拶として『お年賀』で贈ります。
ここで注意したいのは、松の内の期間も関東と関西で若干の差があるということ。
- 関東(東日本):1月7日まで
- 関西(西日本):1月15日まで
◇ 松の内について詳しくはこちら。
・松の内とはなんのこと?今さら聞けない意味や使い方、由来を簡単に!
松の内までに間に合わない場合は、『寒中見舞い』として贈りましょう。
ただし、『寒中見舞い』を使えるのは、2月4日頃の立春までです。
お歳暮の時期はいつからいつまで?関東と関西の違いと過ぎた時の対処法 まとめ
お歳暮は本来、
「12月13日~12月20日までに贈るべき」
と言われていますが、
お歳暮を贈る時期は地域によってもことなります。
- 関東(東日本):1月7日まで
- 関西(西日本):1月15日まで
お歳暮を贈るタイミングを逃した時は、
松の内までなら『お年賀』、
それ以降は『寒中見舞い』にして贈ります。
忙しい年の瀬に届くのは避けたいお歳暮ですが、
お正月準備として、魚や肉など生鮮食料品を贈るなら、多少遅めの方が良い場合もあります。
その場合は、あらかじめ先方に連絡をとっておくと相手も心づもりができます。
お歳暮は、日頃お世話になっている方へ感謝の気持ちを込めて贈る日本独自の文化です。
贈る時期に注意しつつ、先方とより良好な関係を築けるといいですね。
◇ お歳暮の話題 こちらもどうぞ
・お歳暮は誰に贈るのがマナー?贈るべき相手と贈ってはいけない人とは?
・お歳暮にハムを贈るのはなぜ?由来もわかるギフトの定番6つの理由!
・お歳暮を今後お断りしたいが断るのは失礼なのか断る方法と辞退の文例
・相手が喪中の場合お歳暮はどうする?失礼にあたらないマナーを教えて!
・お中元とお歳暮はどちらかだけでもOK?意味の違いとやめ方のコツ
・両親へお歳暮は必要?贈る贈らないの決め方と予算の相場 時期はいつ?
・実家に贈るお歳暮おすすめ品と両親に喜んでもらえるお歳暮ランキング