思いがけない相手からのお中元、お返しはするべき?
お返しの金額は?のしは?
お中元のお返しマナーのポイントをわかりやすく解説。
お付き合いのある方から贈られたお中元はあなたに対する感謝の気持ち。
ちゃんとした礼儀で、相手の気持ちに応えましょう!
お中元のお返しは必要なの?
贈っていない相手から、思いがけずお中元をいただいたら?
こちらも相手に何か贈るべき?
多くの意見やマナーがあるようですが、必ずギフトの形でお返しをしなければならないものではありません。
お中元は本来、お世話になった方々に贈るもの。
ですから、お中元の性質上、贈られる側は特にお返しを必要とするものではありません。
ただ、昨今、この「お世話になっている」の意味が多様化してきて、友人同士などでも「日頃の感謝をこめて」といった意味で贈るケースも増えてきました。
なので、一概にお中元のお返しは不要とも言い切れない時流があります。
POINT!
基本、お中元をいただいた場合にはお返しの必要はありません。
ですが、あなたがお返しをしたい相手であれば、お返しとして品物を贈るのは全く問題ありません。
とにかくまずはお礼状を送る
品物を頂いたら、お返しより先に、お礼状をすぐに出すのがマナーです。
これは、お中元に限らずのこと。
何かしら頂き物をしたのでしたら、きちんと、
「品物が届きました」
という報告と、
「どうもありがとうございます」
という感謝の気持ちをお礼状にして送ります。
贈ってくれた先方へ、お中元が届いたことを伝えるのは重要なことです。
何のリアクションもなければ、贈った方にしてみれば、不配の心配だって生まれます。
貰いっぱなしというのが一番失礼にあたります。
また、親類や友人など親しい相手には、電話やメールなどですませがちですが、人によっては失礼と受け取る場合もあります。
なので、お中元をいただいたら、お返しギフトは必須じゃないけど、お礼状は送らないとマナー違反ということを覚えておいてくださいね。
贈っていない相手からのお中元に対するお返しは、基本的にはお礼状のみでもOKです。
お礼状を送ったあと、それでもやはりこちらからもお返しをしたいと思う場合はお返しを贈ります。
お中元のお返しはいつまでにする?
お中元をいただいたら、「お返しの品物を返すこと」よりも、「お礼の気持を伝えること」が大事です。
お中元のお礼状を送る時期は?
前述のように、お礼状は出来るだけ早く送ります。
感謝の気持ちを伝えることのみならず、
せっかく贈ってくださった先方の、
「自分が贈ったお中元がちゃんと届いたかどうか」
という心配を解消するためにも、
いただき物をちゃんと受け取ったことをなるべく早く伝えることがマナーです。
お礼状は一両日中に出すのが基本。
お中元の品物が届いた当日に書くのが理想で、遅くとも2~3日以内には投函しましょう。
お返しの品物にお礼状を入れる場合もありますが、お返しを用意していてお礼状が遅れるのでは本末転倒。
品物でお返しをする場合も、お礼状のみにする場合も、まずはお礼状を早々に出して、報告と感謝の気持ちを伝えます。
そうしてから、落ち着いてお返しを準備するほうが、ギフト選びもゆっくり考えられますね。
お中元のお返しギフトをする場合の時期は?
お中元のお返しに品物を贈る場合は、すぐに贈るのもお考えものです。
お礼状を受け取って早々に品物が届くと、
「気を使わせちゃったかな?」
と感じたり、
中には嫌味に感じる場合も。
お礼状は早々に送っている前提なので、お返しのギフトは、少し期間をおいて贈るという方法が一番無難です。
お中元をいただいてから一週間から10日くらい期間を空けてから贈るのがおすすめです。
お中元のお返し金額の相場は?
お返しの金額については、
- 頂いた品物の同等額程度の品物
- 「半返し」で半額くらいの品物
を贈るのが目安です。
お返しの相場は、あなたと返す相手との関係にもよっても異なります。
同僚や友人など、同等の関係の場合は、同額程度のものをお返ししてもかまいません。
反対に、目上の人や目下の人など、同等ではない関係の相手にお返しする時は半額、もしくは頂いたものより安価なものを返す方が失礼にあたりません。
半額といってもキッチリではなく少し幅を持たせて、
たとえば、5千円のものを貰ったら、3千円以下くらいの予算で組むと探しやすくなります。
相手のお中元よりあきらかに高いものはNG。
場合によっては、先方が気を悪くしてしまうこともあります。
自分が贈ったものよりあからさまに高価な贈り物は、相手に余計なことをしたと思わせてしまい、
「次からは要りません」
というメッセージにつながります。
相手からのお中元をいただきたくない場合は、お礼状に一言、
「来年は、お気遣いなく」
と申し添えるのが良いと思います。
お中元のお返し表書きのしの書き方
お返しの表書きは、紅白の蝶結びを使います。
表書きは、
「お中元」
「御中元」
とします。
相手が部下や目下の方である場合には、
「御礼」「お礼」もしくは「御中元」「お中元」
とします。
ただし、
御中元のお返しを贈る時期が、お中元シーズンを過ぎた場合は、
「暑中お見舞い」
「残暑お見舞い」
とします。
「暑中お見舞い」と「残暑お見舞い」の違い
お返しをするタイミングによって、のしの書き方が、「暑中お見舞い」と「残暑お見舞い」になるので気をつけましょう。
お中元のお返しののしは、
- 立秋の前まで → 「暑中お見舞い」「暑中御伺い」
- 立秋を過ぎたら → 「残暑お見舞い」「残暑御伺い」
とします。
POINT!
「立秋」は8月7日頃です。
2016年から2022年までは8月7日が立秋となります。
関東と関西で異なるお中元の時期
のしが「暑中お見舞い」と「残暑お見舞い」に変わるタイミングは地域によって変わります。
関東と関西ではお中元の時期が異なりますので、以下を参考にしてみてくださいね。
■ 関東地方
7月15日までは「お中元」「御中元」
7月16日~8月7日(立秋)は、「暑中お見舞い」「暑中御伺い」
8月7日以降は「残暑お見舞い」「残暑御伺い」
■ 関西地方
8月15日までは「お中元」
8月16日以降は「残暑お見舞い」「残暑御伺い」
POINT!
「お見舞い」と「御伺い」の使い分けについて。
「○○お見舞い」は、相手と贈り側のあなたの立場が同等、もしくは優位に立つことになります。
お返しを年配の方や目上の方に贈る場合は、「○○御伺い」とすると失礼にあたりません。
お中元のお返しは必要?贈るなら時期はいつまで?ふさわしい金額は?まとめ
お中元をいただいたら、最初にすべきことはお礼状を出すこと。
そうすれば先方も、自分の贈った品物が無事あなたに届いたことがわかります。
お返しの品物は贈っても贈らなくてもマナー違反ではありません。
お返しをしたい場合は、お礼状を出したあと、少し期間を置いてからお返しの品物を贈るのが自然です。
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